2007-11-17(土) [長年日記]
■ さくらのレンタルサーバを契約した
自宅サーバが死亡してから、もう3週間にもなるのにまったく何もできてない。すべてはニコニコ動画仕事が忙しいのがいけないのです。
……などといつまでも先延ばしにしていてもしょうがないので、さくらのスタンダードを借りた。まだお試し期間中だけど、まぁ、ここで決まりでしょう。
申し込みをする時に、ユーザIDを聞いてきたので、ひょっとすると以前spc.gr.jpをホストしてもらってた時に使ってたヤツが生きてたりして……と思って試してみたら使えてしまった。ひょえー、何年ほったらかしだったんだ、これ?
前のサーバの契約もまだ残ってたけど、これを使うのもアレなので、IDは使い回ししつつ、サーバは新しく契約。すぐに使えるようになったので、sshでログインしてちょっと探検してみた。
さくらの(個人的な)難点は、OSがFreeBSDってトコなんだよな。OSが悪いというわけじゃなくて、パッケージの傾向がそこへんのLinuxとちょっと違う、文化的な面で合わないってだけなんだけど。デフォルトのシェルがtcshなのがまず躓きドコロなんだけど、これはzshが入っていたので助かった。ただ、viがvimじゃない上に、vimのパッケージが入ってないあたりがキツいよなー。
あとは独自ドメイン取らなきゃ〜。
2007-11-15(木) [長年日記]
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時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)(小川 一水)
まとめちゃうと、数百年後の未来から数十万年前の過去にわたって繰り広げられる時間戦争&バーサーカーのアレンジ。の割りには登場人物がかなり固定されていて、おまけにかなり悲しい方向の恋愛小説の体裁をとっているおかげで、感情移入しやすくてすらすら読める。時間モノにありがちな時制の混乱も最小限だし。
まぁ、主要舞台が邪馬台国って時点で勝ちは見えたよな。小川一水は、こういう手垢の付いたようなテーマを扱って新鮮に読ませるのも上手いなぁ。
時間は他世界解釈のバリエーションで、ちょっと都合よく捻じ曲げてある部分があるものの、まぁ、スペオペだと思って読めば(←考証にイチャモンをつけずに済ます魔法の呪文)。
2007-11-13(火) [長年日記]
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ウィキノミクス(ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ)
遅ればせながら読んでみた。ちなみにWikiPediaの話題は出てくるが、Wikiの本ではない。
で、率直に言って「胡散臭い」。
「これからは、企業は自分の資産をどんどんオープンにして、社外のコミュニティを上手に使って新しい価値の創造とコストダウンをしないと生き残れないよ〜」って、ようするにWeb2.0啓蒙系の本なんだけど。自分もそういう流れの渦中にいる身だし、そういう世の中はエキサイティングで面白そうだし、どんどんやって欲しいと思うけどさ。
でもそういう流れって、実際のところ死屍累々じゃん? それこそ、なんでNetscape社の話が出てこないの? まっさきに自社のコア技術をオープンソースにしたものの、Mozillaプロジェクトは存続したけど会社はお粗末な状況じゃないか。
こういう、マイナス面を扱わないバランスの崩れた本って良くないと思う。実際はオープン化しなくても生き残れる(というかクローズドの方が上手くいく)企業だってあると思うし。オープン化ってある意味「劇薬」なのに、さも簡単に扱えるように煽るだけ煽って、無責任じゃね?
◆ jareth [/usr/local/bin/jvimとかじゃダメでしょうか。]
◆ ただただし [ひぇー。まさか今どきjvimが入っているとは思いませんでした(しかも2.0!)。情報ありがとうございました。でもこれ..]
◆ yoosee [私はその辺の必要なコマンド類は self build しちゃってます。]
◆ ただただし [>yoosee あぁ、もちろんそのつもりなんだけど(あとRubyも最新を入れなきゃとか)、vimが普通に入ってない環..]