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ただのにっき


2007-06-09(土) [長年日記]

Ruby会議2007 1日目

……というわけで始まったRuby会議2007、スタッフとして参加である。

内容は講演後(講演中?)即座に公開される、きわめて速報性の高いログを見てもらうとして、先日書いた3つの不満について、何人かから直接聞かれたのでいちおう。

1. 司会が男性ばかりなのが不満

自慢の司会者 この業界に入って以来、幾度となくテクニカルカンファレンスに参加しているが、まず司会が男ばかりだ。とくに最近のオープンソース系カンファレンスはそうだ。別に、一見さわやか好青年だけど実際はプロレス好きの熱血野郎が司会でもいいんだけどさ(誰だよ)、そればっかりというのもね。

昨年のRuby会議では、かずひこという、むさくるしさからは遠く離れた稀有な人材を得たものの、今年はフランスに留め置かれているときた。ならば、昨年のL.L.Ringでかずひこと一緒にプレゼンをこなした鈴木さんはどうよと提案したら、(本人の承諾なしに)上司が首を縦に振ったので、そういうことに。セクハラおやじ集団か。

ま、RailsConf2007ではFowlerが「女性が少ない」と嘆いていたが、こっちじゃ司会が女性ですよ、がっはっは。

2. ノベルティがTシャツばかりなのが不満

No Ruby, No Life.トート まぁ、日常的に着るにはちょっと気恥ずかしいデザインのTシャツが、毎年何枚かタンスの中に溜まっていくのが我慢ならないわけよ。というわけで、Tシャツ以外のノベルティにしようぜと提案。JavaOneやTechEdでもらうバッグをけっこう便利に使っていた経験から、最近お気に入りのトートバッグを例に挙げたら多数決でそれに決定したという。まぁ、Tシャツに期待していた人もいるだろうが、こういうのもたまにはいいんじゃないだろうか。

ちなみに今回のデザインには、おれは一言も口を挟んでいないので。どっかで見たコピーかも知れないが、本当におれはタッチしてないので。いやマジで。

3. 懇親会がLightning Talkの前にあるのが不満

書道中のDave Thomas 懇親会で「懇親」するのはまぁ、参加者どうしで懇親すればいいわけだけど、やっぱりその日に講演のあった人と、その話題で話がしたいじゃない。特にLTは印象的な発表が多いし、発表者も大勢なので、懇親会で話のネタにするにはかっこうのステージのはず。でも、LTは最終日に設定されることが多くて、懇親会にスムーズに繋がらないのが不満だった。

というわけで今回は、懇親会の直前にLTを持ってくるプログラムにしてみたのだが、どうだろう?

Ruby会議2007懇親会

昨年は仕事で出られなかった懇親会。料理が一瞬で消滅するという伝統は今年も。はやくも伝統かよ。

個人的には、LTで予定外の登壇があり、そのせいで会う人みんなから「たださん、いったいどんな心境の変化があったんですか」などと変な心配をされる羽目になったが、そのことについては何も語らないことにしたので、あとはご想像にお任せしますとか言っておく(えー)。

志村さんとごとけんさんから、立て続けに円城塔の話を聞かされて、頭を抱える。世の中狭すぎる。まぁ、おれのスタンスとしては、円城塔という人物はは実在しないので、架空の話として聞いておく。それにしても今日は、ヴァーチャルな人物の話が多すぎる*1

ながやまさんがDave Thomasに習字をさせるという恒例のネタをしたあとに、なぜか参加者が次々と半紙に何か書き始めてしまい、面白いので明日会場に張り出そうということになった(が、ながやまさんが自宅に忘れてくるというオチ)。

翌日は朝から都内で用があるというかみさんと、ひそかに神保町にホテルを確保しておいたので、明日に備えてラーメンツアーなどには参加せず、てくてく歩いて帰る。

*1 あと、懇親会場に向かいながらかんさんと、アイマスのソロCDを買うとか買わないとか。


2007-06-08(金) [長年日記]

Ruby会議前夜祭

あとで書く(と書いて実は書かないメソッド)。

  • 仕事が押しまくって、会場準備が手伝えず
  • Dave Thomasの生ブーンを見られた(もちろんまつもとさんも)
  • 須藤くんにイジられた気がする

2007-06-07(木) [長年日記]

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)(円城 塔)

方々で「傑作」との呼び声が高いので、積みあがった未読本を押し分けて先頭に出てきた。

確かに傑作だ。が、どうにもおれは「ケッサク」と呼びたい気分が抜けない。傑作には違いないのだが、読んでいるあいだ中、頭の中で「SF終わったな」というリフレインがね……。ここで「SFなんてとっくに終わってるじゃん」とツッコミを入れようとした人は、自分の過去が改変されていると思った方が良い。

そもそも全編に渡って頻出する「巨大知性体」という用語がダサすぎる。それに、人工知性を描いていながら、シンギュラリティにまったく触れないわざとらしさ。「SFが終わったあと」を狙って投下しているとしか思えないではないか。これをハードSFに分類するのはお目出度すぎる。どうみたってギャグSFだよ、これは。

だいたい、円城塔という小説家が実在するかどうかも怪しいものだ。新人というのがまた、怪しさ百倍だ。せいぜい、ゴーストライターというところだろう。さしずめ、SFマニア集合知性のゴーストライター。でなけりゃ、こんなSFマニアが集まってするようなヨタ話ばかり、延々二十編も書けるわけがない。

あー、ここまで読んで、ほめてるように思えなかった人のために書いておくと、ほめてます。SFマニアにとっては面白かったです(←やっぱ言い方がビミョー)。

Tags: book
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本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

masa [あからさまにシンギュラリティそのものでは?巨大知性体]

ただただし [個人的な判断基準を示させてもらうならば、人類に興味を持ち続けている時点で「特異点」に到達しているようには思えません。..]

masa [ああ、なるほど。「人類文明の根源的な変容」くらいの意味でとらえていたもので>シンギュラリティ]


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