2004-02-24(火) [長年日記]
■ 湯たんぽ猫
朝、甘えたそうにしている猫をかまわずに放置していたら、ソファーの上に置いてあったまだ暖かい湯たんぽに寄り添っていた。週末とはうって変わって寒いからなぁ。
■ Amazonの託卵戦略(2)
え、Amazonアソシエイトってアクセス数に応じたインセンティブなんてあるんだっけ!? クリックから発生したセッション内での販売について売り上げの一定割合を紹介料として支払う、という報酬形態だけだと思っていたけど……。もしそうなら、もっとたくさんバナー貼らなきゃ!(笑)
それはそれとして、タイトルに付けた「託卵」だが、託卵先として想定しているのはGoogleのことではなく、アソシエイト会員のことである。なぜか。
Google上にあったアソシエイトID付きのURLが昨年の秋ごろ消えたという証言、夏ごろに気づいた人たちがいたという話と時期が一致する。そしてこれは、Amazonアソシエイトの新しいアップグレードプランの開始時期(7月1日)ともほぼ一致するのだ。
一方でさらなる報酬が得られるようなったかのように見せながら、裏では従来アソシエイト会員に流れていたトラフィックを奪い取る仕掛けも導入していたわけである。「Amazon賢いな」とは思いつつ、黙々とAmazonの卵を孵し続けるアソシエイト会員としては、少々面白くない話ではある。
■ tDiary.Net: 新第一サーバ
そんなわけで、INTERLINKさんがなんとtDiary.Netに回線コミコミでサーバを貸与してくださったのであるよ。なんとすばらしい。スペックも今のに比べたら雲泥の差なので、ずいぶん快適。
昨日からテスト的にこの日記の移転をしてみて、なんとか不具合がない状態まで持って来れた感じ。今までこの日記は開発実験台として別のインストールイメージを使っていたんだけど、今度のサーバはmod_rubyを使っているのであまりよろしくない。結局、他のユーザと同じものを使うことにしてしまった。プラグインだけ独自のモノを追加している。まぁ、実験台というわりにはHEAD追従が遅かったので、これでいいか。
落ち着いたら、他の第一ユーザも移転します。ついに1.5系に乗り換えだよ、諸君。
2004-02-23(月) [長年日記]
■ tDiary: 2.0に向けて
-develの方で「2.0を出すぞ」宣言をした。もう、1.5系の開発を始めてどれくらいになるのか記憶も定かでないくらいである。いい加減出さないとな。というか、「出すぞ宣言」をしないと報告されないバグとか、いっぱいありそうだし(←よくある話)。
で、その前に1.5.7を出す。release candidate扱いである。肉の日に出すかどうかは別にして、早いうちに出して、feature freezeをする。その後、2.0のリリースは比較的短期間で行われるであろう(予想)。
■ Amazonの託卵戦略
Google検索すると、アマゾンの個別商品ページが頭に出てくることが多い理由の一つは、アフィリエイトをやっているからだ。
アフィリエイトに参加しているサイトからの個別商品へのリンクには、個々のアソシエイトIDが埋め込まれているから、URLがすべて異なる。Googleから見るとすべて違うページに見えるはず。だとすれば、それらのリンクはPageRankに集約されないので、アフィリエイトの影響はあり得ない。
しかし、実際AmazonのPageRankが妙に高い以上、なにか理由があるはず。アフィリエイトの影響をPageRankに反映させるためには:
- GoogleBotによるアクセスに限ってアソシエイトIDを取り除いたURLへリダイレクトする(Amazon側の細工)
- AmazonへのPageRankに限ってはアソシエイトIDを考慮しない(Google側の細工)
のいずれかが必要だ。指をくわえて待ってるだけでPageRankが上がるほど、世の中甘くないでしょ。で、指摘するだけでは面白くないので、試してみた。上の「Amazon側の細工」を検証する(Googleが細工をしている可能性は低いし検証困難なので)。下準備は以下のとおり:
- 下記のようにUserAgentを詐称できればブラウザはなんでもいいが、w3mを使った
- w3mのUserAgentを「GoogleBot」に詐称。あえてバージョンなどは含めず
- ~/.w3m/cookieファイルから、amazon.co.jpに関係したクッキーをすべて削除(サインオフしたことになる)。関係ないとは思うが、GoogleBotはAmazonにサインインしていないはずなので、影響を排除するため
上記の条件下でこの日記にアクセスし、適当なアソシエイトID付きのリンクをたどった。ちなみに通常の場合、開かれるページのURLはリンク先と同じ、つまりアソシエイトIDが埋め込まれている。
結果。GoogleBotによるアクセスは、アソシエイトIDの含まれないページにリダイレクトされていることが判明。UserAgentを元に戻してreloadしたらIDを含んだURLになったので、間違いない。Amazonは、Googleの恩恵を積極的に活用する仕掛けをみずから施しているのだ。
ということは、森山説が唱えている因果関係は逆だね。Amazonは、アフィリエイトによってPageRankが上がったことにあとから気づいたのではなく(というか上がりようがない)、Googleの仕組みを利用することでPageRankをみずから上げているのだ。「思いがけないラッキー」どころか、カッコウの託卵にも似た、賢い戦略である。
もっとも、検索エンジンbotに通常と異なったページを食わせるのは、いまさら珍しい話でもないけどな(tDiaryだってやってるし)。もし他のオンラインストアがこれをやってないのだとしたら、そっちの方が怠慢かも知んない。
■
プラネテス(4) (モーニング KC)(幸村 誠)
ぶ厚いな、おい!!
実は最近、モーニングは購読していないので(時代はイブニングですよ)、連載は読んでいなかったので、これが初見。なかなか落ち着きのある、幸村誠らしい、いいエンディングじゃないでしょーか。
◆ takubo [>>たださま 認識不足で失礼しました。すでに対策済みだったのですね。 >>(tDiaryだってやってるし) がここに..]
◆ ドリフェル [>Amazonは、Googleの恩恵を積極的に活用する仕掛けをみずから 施しているのだ。 だって、アソシエイトなペ..]
◆ ドリフェル [もうひとつ。 去年の夏頃に、2ちゃんのどこかで、「アマゾンがグーグル対策をした」「もうだめだ〜」と、アソシエイト者た..]
◆ ただただし [GoogleBotは買い物までしてくれないと思うけど……]
◆ ドリフェル [アクセスもカウントしてるじゃん。]
◆ TrackBack [http://www.stellaworks.info/blog/2007/04/amazon_japanese_u..]
2004-02-22(日) [長年日記]
■ 「お返しTrackBack」はやめよう(6)
山崎宏之のウェブログより:
著名人からの「お返しTrackBack」は許される(逆に珍重して有難がられる)が、他は控えた方がよいというのが「Blogの作法」のようです。
すでにコメントでツッコまれているけど、こういう冗談を書くときは、ちゃんと「冗談です」とか「(笑)」とかをつけておかないとあらぬ誤解をうけるので、気をつけた方がいいですよ。いやマジで。
……冗談じゃないとしたら、コメントのしようがないけど。
■ Linuxか、Windowsか……MacOS Xか?
Macにしたらというツッコミが入るのは予測していたんだけど、たぶんそれはない。もちろんMacOS Xは魅力的なOSだし、ベースがBSDであれば、サーバもデスクトップもUNIX系OSで統一できるというメリットがある。WindowsでUNIXごっこをするのは、けっこう苦労が多いしな。
でも、OSだけでなくハードまでも一社に握られるという事態は、リスクマネージメントの観点から避けたい。PCならハードはいろいろ選択肢があるし、Microsoftがつぶれても(つぶれないと思うけど)ハードに関するノウハウは残るわけで、他のOSに移行する際にもハードルが少ない。MacだとAppleがつぶれたら(つぶれるかも知れない[笑])おしまいだし、alternateなOSもPCとは比較にならない。
◆ ドリフェル [>え、Amazonアソシエイトってアクセス数に応じた >インセン ティブなんてあるんだっけ!? ないよ。]
◆ yamk [速いっすー。1〜2秒で表示されます。]
◆ ただただし [そりゃ、2.4GHzを独り占めですからねぇ]