1999-12-03(金) [長年日記]
■ Enlightment
昨日はインストールして立ち上がることを確認しただけだったので、今日は色々と設定してみようと思う。と思っても平日の夜なんてたいして時間がないので、また立ち上げていろいろといじってみるだけ。そもそもEnlightmentを使うのが初めてなので(とゆーか、Xのウィンドウマネージャを使うこと自体がほとんど初めて)、ロクにわけがわからいままでちょぼちょぼいじる。なんとなく、派手すぎて合わないような気がする。気がするだけ。だけど、第一印象は大事だ。
■ マウス
そうそう、忘れてはいけない。左利きなので、マウスの左右ボタンを入れ換える必要があるのだ。これもVineで予行練習済み。~/.Xmodmap
というファイルを作って「pointer = 3 2 1
」と1行書くだけ。KDEを入れればGUIで設定できるみたいだけど、ま、いいっす。マウスカーソルの矢印が左を向いているのも気に入らない。右利きの人には自然かも知れないが、左利きには不自然この上ないのだ。 Windowsでは左右を入れ換えたビットマップを用意して使っていたので、Xでもぜひそうしたいのだが、やりかたがわからない。これは宿題。
■ KDE
kondara.orgにはすでに初期トラブルに関する情報やFAQが掲載されているので、ひととおり目を通す。こういう迅速さがkondaraのいいところだよね。まず、KDE Workstationを選んでインストールしても、 KDE自体は入ってないということがわかる。ようするに元になったredhat Linux 6.0ではああいう選択肢を選ぶとKDEやGNOMEがちゃんと入るのだが、日本語化が完全でないKondaraではあえて入れない方針にしたというわけね、と想像。
さて、Kondara 1.0にはまだGnome野郎Aチームの成果が入っていないのと、最初にKDE Workstationを選択したこともあるので、KDEをひととおり入れてみることにする。まずはCD-ROMをmountしてみなくちゃね。Vineではこれをやったことがなかったので、このあたりから初挑戦になる。……けど、このあたりは学習済みなのでたいして問題なし。rootになってから、
# mount /mnt/cdrom
これで完了。あとはKondaraにあるドキュメントを参考にしてrpmを使ってKDEを入れるだけ。そのあといくつか設定を済ますと、問題なくKDEが使えるようになる。おお、Vineで入れた標準のKDEと違って、メニューのアイコンがペンギンになってるぅ。やるなぁ。しばらく、デスクトップの設定を変更するなどして遊ぶ。元は WindowsっぽいGUIだったけど、せっかくWindowsとお別れするのだから、少なくともWidgetくらいはWindows互換じゃなくしよう。あとは好みの黄色系配色にして決め。スクリーンセーバーはとーぜんMatrixでしょ(笑)。
■ runlevel
それから、最初からXが立ち上がっておくようにしないといけない。これもKondaraのサイトに変更の仕方が書いてあった。そもそもXの起動方法はstartx
じゃなくてxinit
だったらしい(笑)。まぁ、ちゃんと動いてたけどね。で、loginの時からXを動かしておくには、/etc/inittab
というファイルの、以下の行を
id:3:initdefault:
以下のようにするだけでいい。
id:5:initdefault:
いわゆるrunlevelってヤツですね。ここで使うわけだ。あとはメインのブラウザとして使うw3m
の設定。キーアサインをw3m
標準に戻すために、/usr/doc/w3m-991028/doc-jp/keymap.default
を~/w3m/keymap
としてコピーして完了。……と思ったら、このファイルのバグらしく、前のリンクに戻るC-uのアサインがされてなかった。これは自分で直して、ついでにw3m
の最新版のソースでも直っていないことを確認してから、w3m
のページにある連絡帳に報告を入れておく。
■ rxvt
これ以外の不満は、メニューにあるX端末エミュレータがkterm
になっていることか。これはどうやったら変更できるのかよくわからない。どうも、これはあらかじめ用意してあるデフォルトメニューで、rootでしか変更できないみたいな感じがする。いろいろ探してみると、下のバーに出ている端末エミュレータのアイコンで起動されるのはこのファイルらしい:
/usr/kde/share/apps/kappfinder/apps/Utilities/kterm.kdelnk
このファイルをrootになって編集することで、kterm
をrxvt
に変えることができるようになった。正式なやり方じゃないと思うけど、今日はここまで。
1999-12-01(水) [長年日記]
■ インストール
Windows環境はボーナスが出たらNLXのベアボーンキットあたりでも買って来てそっちに移すつもりなので、今NTで使っているメインマシン (Pentium-II/350MHz)はもうしばらく今の環境で使わないといけない。そこでLinux予行練習用にVineを入れて使っていた古いPentium/166MHzマシンをKondaraに入れ換えて感触をつかんでおこうという寸法だ。この、どうでもいいマシンでちょっと練習してみようなんて姿勢がちょっとコンダラっぽくないような気もするけど、まぁいいか(笑)。
というわけで、Vineの/etcや$HOME配下をftpでNTマシンに退避しておいて、いよいよKondara MNU/Linuxのインストール開始。どきどき。
マニュアルにはCD-ROMから入れるといいでしょう……なんて書いてあるから、BIOSをCD-ROM bootにして再起動させたら、Failとか言われてVineが立ち上がってしまった。をいをい、雑誌のおまけのVineさえCD-ROMからbootできたぞい。しかたがないので付属のフロッピーからboot……させようと思ったらさっきの設定がCD-ROM→C→Aになっていたので、またVineが……(バカ)。
気を取り直してもう一度。こんどはちゃんとGUIインストーラーanakondaが立ち上がって、コンダラのひとさし指(中指ではない)立てペンギンが表示される。かっくい〜。インストールの方法は、とりあえずよくわからんのでお任せにする。ただし、あえてKDE Workstationをチョイス。GNOMEより多少は歴史があるだけ安定していそうな気がしたし。
■ ネットワーク
network設定。DHCPにすると、ホスト名すら入れられなくなる。なんか気に食わん。ので、DHCPを無効にした状態でhost名を入力してから、DHCPを有効にする。これでだませればいいのだけど(だませた模様)。うちはISDNルーターを入れているので、このあたりは楽。PPPで苦労する必要がないというのはいいよね。
■ XFree86
Xの設定では、VideoカードはちゃんとMilleniumと認識してくれたが、TOTOKUの液晶モニタなどリストにあるわけもなく、手動設定を行った。1024x768の32bit。
あとはお任せでインストールが成功して、reboot。あっけない……と思ったら、Xが起動してないじゃん……ちゃんと設定したはずなのに、startx
しないとダメ。さぁて、どこで間違ったのかなー。しかし、ちゃんと「Norika」って出てるし。知らない人が見たらなんて思うだろうねぇ。
■ w3m
www.kondara.orgにアクセスしようと思ってw3m
を立ち上げたら、どうもキーアサインが違う。あぅ、これlynxキーアサインじゃん……使いづれーったら。おれ、ぜったいw3mの標準キーアサインの方がいいと思うんだけど。これは入れ直さないといけないなぁ。とほほ。
1999-11-30(火) [長年日記]
■ さて。NECのPC-9801VX2を買ってから(さらに遡ると学生時代に研究室にあった無印98あたりから)、DOS、Windows 3.1、Windows NT 3.51、同4.0と個人利用のOSはMicrosoft製ばかり使って来た(IBM PC-DOSなんてのもあったけど)。当然次はCairoでしょ、と思ってたのに、それがWindows NT 5.0になりWindows 2000と名前を変えながらどんどん発売が延期され、ついに2000年まで出ないと知らされて完全に頭に来た。いまさらだが、Microsoftと決別すべき時が来たってことなんだろう。まぁ、ある種の血生臭いゲームで遊ぶという趣味があることから完全にWindowsプラットフォームから逃れるわけにはいかないが(Half Lifeの新作が出るのだよ。ぐふふ)、趣味のプログラミングやInternetアクセスを始めとする主要なPCの用途にはWindowsを使うのをやめよう。
■ ちょっと前まではSoftware Design誌上でおバカを振りまいている岩谷宏がLinuxを使っているから、という理由でFreeBSDをチョイスしていたのだが(いまも会社で使っている)、実は岩谷はLinuxコミュニティでもけっこうバカにされてることがわかったので(笑)、じゃあ次期主力OSはLinuxで行こうと思った。LinuxはFreeBSDと違ってこの先にさらにディストリビューションのチョイスが必要になるのだが、これは実はほとんど迷うことなくKondara MNU/Linuxに決めた。
■ 名前がいかしてるとか、コミュニティの雰囲気がいいとか、後づけの理由はいくらでもあるのだけれど、代表のとほほるさんがおれの自作のWeb掲示板であるRuBBSを最初のリリースから使ってくれている関係で、なんとなくズルズルとはまってしまったから、というのが最大の理由かも知れない(笑)。まぁ、客観的に言えばLinuxド初心者がチョイスすべきディストリビューションではないとは思うんだけど、ま、PCは素人じゃないんだし、なんとかなるっしょ。
■ というわけで、思い立ったのは11月の始めごろなんだけど、Kondaraの発売は12/1の予定。snapshotをftpでGETするのも手だけど、CD-Rを焼く環境もないので、それまで予行練習として雑誌のおまけに付いて来たVine Linux 1.1を入れて遊んでおいた。
■ 真新・コンダラ掲示板を見ていたら、発売前日なのにパッケージを入手したという知らせがあった。おおっ。読んだのが会社でよかったぜ。帰りに新横浜の文教堂で無事にGET。その後の売れ具合をみると、この日に買っておいたのは大正解でしょう。パッケージの裏面の開発環境のところには、egcsとgtk+に加えてわざわざRubyと書いてあるのを見て、ちょっと足が震えた。これもKondaraを選んだ理由の一つ。RubyはKondaraの公式(?)スクリプト言語だからね。
■ それにしてもこのパッケージ。誰がOSだと思うかね(笑)。家に帰ってさっそく開く。蓋を開けたところに「おまえも今日からコンダラーズだぐはぁ(吐血)」書かれているのを見て笑いころげる。やられた。ちなみに底蓋にも細工あり。いいねぇ、楽しくて。でも今日は時間がないのでインストールまでは進めず。明日の楽しみにしておこう。