2000-10-25(水)
■ Visor Platinum
Visor Platinumを注文してしまいました。もちろん英語版。輸入代行してるショップを発見しちゃったのが運の尽きですな。あとは届くのを待つだけ。送料ケチってEMSにしたから、しばらくかかるだろうけど。問題はクレードルがUSBってことだよな。Windows専用機の29号機はスキャナとスマートメディアリーダーで埋まってるし、かといってUSBハブ買う気にはならんし。国内でシリアル・クレードルが出回るようになるまでつなぎかえか……。現行Visorのは色が合わないし。
■ LOOX
そういえば、さるスジからLOOX上でLinuxがちゃんと動いてるって情報をGET。詳細は書けないけど、Turbo LinuxをベースにKernelを2.4に差し替えたものが動いているらしい。KernelはACPIでなくAPM対応でコンパイルしてるそうなので、C1と違ってAPMをサポートしているのかも知れない。ちょっと期待が高まったね。いちおうボーナスはコイツにあてておこう。
2001-10-25(木) 9499歩
■ ヘッドハンティング
昨日のハンター君は、夕べのうちにメールしてくるわ、今朝には会社に電話までしてくるわ、とまぁ熱心なこと。総務のねぇちゃんが目を白黒させてしまうので、電話はやめれ。つーかおれ、電話のヒアリングはからきしダメなんだよ。いや、普通のヒアリングもダメなんだが。
■ iPod
いい評判は聞かないけど、個人的にはそんなに悪くない気がしてる。Macからしか使えないMP3プレイヤーって、それはそれで画期的かもなぁ……などとバカなネタは考えたのだが(笑)、リムーバブルHDDとしても使えるなんて記述をどこかで読んだから、ひょっとすると……? もし、専用のソフトなしでも転送できるとしたら、それも確かに画期的だ。いいかげん、自分が複製する権利を持ってるデータにまでごちゃごちゃ言われるのはごめんだからな。
HDDを内蔵してしまった時点で「シリコンオーディオ」とは呼べなくなってしまうが、もちっと安くてLinuxから使えれば、買ってもいいかと思うくらいには好きなデザインと機能だ。「白いRio300」(Sonicblueに写真がない……)みたいな大きなスイッチは、多機能を競う他のプレイヤーと違って操作しやすそう。ACアダプタの作りもなかなか。でも白は汚れが目立ちそうだなぁ……なんて言ったら、所帯じみてるって言われるか(笑)。
なんて、妄想だけ膨らませていたら、なんだかダメらしいという記事も出てきてるな。やっぱダメかね。セコいね。
2002-10-25(金)
■ RAA
なひさんの尽力でRAAが新しいインタフェースになったので、アンテナの監視先を戻しておこう。
1ページですべてが見られた旧来のRAAは、最初の頃は一覧性が高くてよかったんだけど、最近は数100KBサイズになってしまい、実用的でなくなってしまっていた。ものごとには、サイズによって適切なインタフェースがあるということか。「スケーラブル」なんて言葉、実は幻想にすぎないのかもしれない。
そういえば(やや関連する話題)、某MLに呼ばれて参加したんだけど、肝心の話題が止まってしまった。どうするんだ? 試しにパイロット版を作ってみようかしらん……?
■ iPod(6)
さてさて、doggieさんがすばらしいものを作ってくれたので、早速試してみた。何も問題なく、さっくり動いた。
あー、そうそう。これですよ。こういうシンプルで軽いのがいいんですよ。無理にシンクロとかしなくてもさ、自分のiPodに何が入ってるかくらい、把握してるって。あとは指定したカラムでソートできたり、検索ができたりすると、個人的には十分です。あ、カラム幅は記憶してほしいかな。
しかしiPodの中味って、意外とシンプルなんだな。著作権保護機構が入ってるのかと思ってた。
あとはMoonWolfさんが紹介してくれた、Super Tag Editorも導入したので、これで快適iPod生活となりそうだ。ありがたい。……とは言うものの、ネットワーク越しにタグ編集をすると重くてたまらんな。タグ打ちだけはLinux上でやるか。はやくID3tagを公開して!! >Tilo
2003-10-25(土)
■ キル・ビル(2)
ビル・ゲイツは、Vol.2まで出てこないようでした。がっくり。
いやー、聞きしに勝るバカ映画でしたな。プレミアスクリーンの大スクリーンだったので、大バカ映画。たいへん楽しゅうございましたよ。
公開前から日本描写についていろんなコメントがあったけど、バイクや航空機に漏れなく日本刀の収納場所があるような世界なんだから、まじめに論じること自体がアホらしいような……。あれはifの世界だろ。警察もないみたいだし。それにしても、エンドクレジットにあんなにたくさん日本人の名前が出てくる洋画を観たのは初めてだ。
あと、血しぶき評論家(なんだそれは)としては、あの流血量もなかなか。血に弱いかみさんはちょっとダメだったようだが。最近の血しぶき映画と言えば「座頭市」だが、予告編のあまりに「赤インク」っぽい血しぶきのせいで観る気をなくした身としては、「キル・ビル」の血しぶきは色合いといい粘度といい、記号としての血液のデキが格段。ああでなくちゃ。
ところで、ルーシー・リューはいいな。チャリエンでアホなアメリカ人をやってるより、ずっといい。
■ 日本ブレイク工業(2)
よくよく見てみると、歌詞のページにはWMAファイルが埋め込まれているんだな。音質は悪いから、やっぱりCDは欲しいけど。
おれはと言えば、#tDiaryの有志によってMP3化されたファイルをもらってきて、さっそくiPodへ。今日はずーっとループで聴いてたよ。歌詞に山本正之の遺伝子を感じるね! 韻を踏んだ駄洒落とか、ちゃんとあるし。
2005-10-25(火)
■ 新百合ヶ丘2日目
通勤時間が30分程度になったのはいいが、困ったのは読書時間もそれにともなって減ったことである。もう、『啓示空間』を持ち歩くのはイヤなんですけど!(あと100ページだけど)
あー、ということは、新宿までほんの30分になったってことだよなぁ。Wiki小話とかも行けちゃうね。どうしようかな。
さて、ネットワークのことだが、前のオフィスはまぁ、職権を乱用できる立場だったこともあり、1台のマシンに2つの固定IPをもらうという横暴(というほどでもないが)ができたわけだが、こっちではまだ新参者なので、わがままを言うのは少し抑え気味で行こうと思うわけよ。昨日のツッコミにあったように、DHCPでも予約してもらえば固定IPと同等だというのは承知の上で。
というわけで、従来のブリッジ接続はやめ、図のようにTAP32ドライバを使ったNATに変更した。Windows内に192.168.0.0/24の仮想的なネットワークを組んだわけだ。いつも持ち歩いているLet'snoteと同じ構成。
ただ、これだとcoLinux上で動かしているApacheとximapdが外から見えないので、出張先からメールを読んだりできない。そこで、すでに他の目的で活用しているZebedeeを使って、22(ssh)、80(Apache)と10143(ximapd)のポートを転送することにした(図の赤線)。あとはWindowsが獲得したIPアドレスをDNSに入れてもらえばいい(と思ったら担当者が休みだよ!)。
ともあれ、これでサービスの質を低下させることなく、従来とほぼ同等のサービスを受けられることになった。しばらくこれで。
追記
そういえば、25番ポートは空けていない。さすがにDHCPなホストに無造作にメールを投げるのはヤバそうなので。内部に送り付けたいメールは、sshでも使ってポーリングするか。
追記2
メモ→新百合ヶ丘.com。RSS吐いてくれないかなぁ。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4150115338
ライトSFとして読めば、ふつーに面白いと思う。だが、帯にあった「今年度ベスト1のSF」というコピーには同意しかねる。だいたい、『ディアスポラ』の直後にこんなコピーを付けた本を出版するハヤカワは、厚顔というより、誠実さに欠けるんじゃない?
解説によれば作者は元科学者なので考証もばっちりということらしいが、その考証に本当っぽさを感じないのだ。SFである以上、どうせ書いてあることの大半がウソなのは了解事項なんだから、あとはいかにウソをホントらしく見せるかが作家の腕の見せ所である。元科学者だからハードSFが書けるとは限らない。だいたい、こんな未来に喫煙習慣が残ってるって時点で考証もへったくれもない。根本的なイマジネーションが不足だっつーの!
あと、1000ページもあるからか、話の動きがトロい。200ページくらいからやっと物語が始まる。200ページつったら、短めの長編ならもうクライマックスだよ。おまけに種明かしは900ページを過ぎてから。もっと圧縮して、500ページくらいにしてくれれば、よくできたスペオペになっていたかも知れないのに。
ハードSFと呼ぶには骨太さが足らないし、本格SFかといえば重厚感に欠ける。だから、「ライトSF」。「今年度ベスト」とか変な期待をあおらないで欲しいよな。肩の力を抜いて軽い気持ちで読めば、やや格の落ちるスペオペっぽく楽しめる。もっとも力を抜こうにも、1000ページを越えるこの厚さでは肩の方が凝ってしまうのだが。
◆ teny [やはりご承知の上ということで、大変失礼しました。 ブリッジから NAT に変更したのは、ネットワークから見えるインタ..]
2007-10-25(木)
■ tDiary: iPod touch/iPhone対応をもう少し & YouTube対応
以前書いた、tDiaryをiPod touch/iPhoneで見やすくするプラグインを少し改善。でも汎用的にするのはかなり難しそうだ。
# iphone-detector.rb: iPod/iPhone detector def iphone? return @cgi.user_agent =~ /iPhone|iPod/ end alias ipod? iphone? add_header_proc do if iphone? then %Q| <meta name="viewport" content="width = 320" /> <style type="text/css"><!-- form.comment textarea { width: 80%; } --></style>| end end
日記オーナーに個別対応してもらうようなものでもないし、このままcoreに入れちゃおうかしらん。あと、tdiary.confの@referer_tableにこんな行があるけど、
['^(.{50}).*$', '\1...'],
この「50」を「30」くらいにするときれいにおさまる。
あと、contribに入ってるyoutubeプラグインをiPod touch/iPhone対応にした。
<a href="youtube:動画ID">
なんて書くと、そのまま再生できるリンクになるなんて知らんかったよ。こんなのアリか。
2008-10-25(土)
■ オイル交換 & カメラ位置変更のトライ
最近よく乗ってるので、早くもオイル交換。先日の異音は「たぶんロードノイズだろう」ということで、しばらく様子見に。これがロードノイズだなんて、ミシュラン好きなのにがっかりだよ。
やはり先日目をつけたSYGN HOUSEの車載マウントについてショップで相談。φ22mmのクランプパーツがあるのだが、ハンドルには十分な空間がないし、他に付けられそうなパイプがあるのはふくらはぎの真後ろにあるフレームだけ。そんなとこにカメラつけてどーすんだ!
というわけで、マウントについては振り出しに。まぁ、SYGN HOUSEを工夫して付けてみるという策はあるんだけど、実績ないものに15K円は厳しいなぁ。
その代わり……というわけではないが、帰りには試しにタンクの上に吸盤を貼り付けてみた。かなり後方になるので写真のようなアングルになり、スクリーンやカーナビがかなり邪魔。そもそもアゴの真下にカメラがあることになるので、まるでさいちんPの動画みたいな感じになってしまい(わかりにく例えだな)なんといってもそれが邪魔だ。
おまけに、しっかり締め付けたつもりなのに、途中でグラっと折れ曲がってしまった。早くも寿命か? ううむ……。
■ 札幌tDiary会議のUstを見ていた
いや、本当は札幌Ruby会議01なんだけど。よりによってtDiaryをネタにした発表が2本もあるというので、バイク屋から帰ったらUstreamによる中継をずっと見ていたのだ。
わたしとtDiary
一利用者として始まり、開発に関わるようになってコミッタとなり、ついにはProject Adminとなって虎視眈々とおれの後釜を狙っているhsbtの発表。最近のtDiaryの動向をうまくまとめてくれた。
現在のまったりペースな開発に理解を示しつつ(本人はじれったいかも知れないけど)、重要な足回りの改善を手早くやってくれる彼のような開発者はとてもありがたいので、これからもよろしくおながいします m(__)m
だがおれの目の黒いうちは(ry
いきいきとしたレガシーコードとの暮らし
最後はkakutaniによる、テストのないコードへの対応方法の話の題材がtDiary。面白かった! Cucumberまじヤバい。
いまのtDiaryは、手を入れると何が起きるか(おれにも)よくわからないので、テストが揃うのは非常に嬉しい。でもそれを享受しようと思ったら、RspecとCucumberとRRとRack(とgitも?)を身につけないといけないのか。道は長いなー。まつもとさんが、コードをテストしないでcommitするたびにakrさんに叱られてたのが思い出されるね……。
でも、最後に描かれた絵は魅力的なので、その方向でがんがりましょう。
それにしても、tDiaryがきっかけでこの世界に入り、すばらしい実績を残しつつある若者の多いことよ。おまけにみんな、おれよりよっぽど優秀だしなぁ。いや、以前自分でも「tDiaryのプラグインでRubyを学ぼう」とか言ってたけどさ、マジでそういう人が多いんだもん、ビビるよ。
まぁ、そうやって自分のコードが、歴史の礎の一部になっているわけだから、それはもちろん光栄しごくなわけだけど、礎にしてはそこだけ脆弱すぎるんじゃないかという気がして夜も眠れぬわ。
というわけでおやすみなさい(←寝るんかい)。
2009-10-25(日)
■ 川崎 7-0 広島@等々力競技場
かつてないジェノサイドっぷりで、広島には申しわけなかったが、僅差で首位キープというこの状況では、いつ得失点差がものをいうかわからないのでいたしかたない。というか、残り4試合だよ、さすがにドキドキしてきたぜ。
今日は最初からFW陣の気合いがハンパなくて、前線からプレスがききまくり。こうなると寿人ひとりが頼りの広島はロングボールを蹴り込むしかないので、序盤に10人になったこともあってピンチらしいピンチがなかったね。
なにより、7点を6人であげたというあたりが川崎らしくて実に良い。
2014-10-25(土)
■ bit.lyドメインがGoogle Chromeに遮断されていた
ここのページがGoogle Chromeのセーフブラウジングで警告が出るという報告を受けたので見てみたところ、たしかに出る。Amazonへのリンクがある場合にだけ出るし、警告の内容もapi.bit.lyを対象にしているようなので、tDiaryのamazonプラグインにあるbit.lyへの変換オプションの影響だろう。一時的にこの機能をOFFにして回避できた。
翌日(これを書いてるのは10/26)、問題なくなっていたので元に戻したけど、こういうの、以前から指摘されている短縮URLが抱えがちな問題だし、別に戻さなくてもよかったかな……。最近はアクセス解析もあんまりしてないし。しっかし、biy.lyドメインと同じページIDを使うj.mpやamzn.toは弾いてないのはどうなんだと思わなくもないが。
ところで、Chromeのこの警告ページ、普通のHTMLじゃないのか、文字サイズの拡大が効かないのね。アクセシビリティ的によろしくない(のでGoogleにはフィードバックしておいた)。
2015-10-25(日)
■ NHK「すてきにハンドメイド」のイベントに参加してきた(2回目)
昨年12月にあったイベントの第2回があったので、ふたたび参加してきた。放っといても編める夫婦というのはこのイベントのターゲット外ではないのかと思わなくもないけど、男女*1カップルならOKという条件なので堂々と参加するのだ。
前回と同様、前半は広瀬さんの講演なんだけど、今回は〈編み物芸人〉アイパー滝沢とのトークショー形式。これがまた恐ろしいことに、芸人相手なのに広瀬さんの方が話は上手いわツッコミは鋭いわ(もちろん編み物の腕前もはるかに上)で、あらゆる面で完全に上手なのだった。場数踏んでるだけのことはある。
さて、今年のテーマはニット帽で、前回と同様、表編みと裏編みだけできればちゃんとそれっぽい感じになる初心者用の作品。帽子なのに減らし目なし、それでも初心者くささが出ないように工夫されてて、ケストラーさんあいかわらずすごい。というわけで今年はこれをちまちまと編もう。上手く仕上がったら外にもかぶって出かけられるし。
なお、今年の放送は11月5日らしい。前回はかなり遅くなって、編み物の季節からはだいぶ外れてしまったので反省したんだろうな(笑)。
ぜんぜん関係ないが、家の近くでボタン式の歩行者用信号を待ってたら、あとから来た婆さんがもう一回ボタン押せば早く変わると主張するので笑ってしまった。調べたらわりと全国的に信じられてる迷信らしい(探偵ナイトスクープで真偽を調べたりしたそうだ。もちろんガセ)。とはいえここの信号にそういう裏技が仕込まれていないという証拠もないので、暇だったらストップウォッチで調べてみよう(と言いつつ調べないだろう)。
*1 男性どうしもOKだけど今回は見当たらず。
2016-10-25(火)
■ 映画「この世界の片隅に」先行上映会へ。原作ファンも文句なしの傑作
来月12日から全国公開になる映画(アニメ)「この世界の片隅に」だが、原作のファンの一人として以前Makuakeで出資したこともあり、先行上映会に行く権利があったので(といっても抽選かつ有料)行ってきましたテアトル新宿。
原作ファンというのは厄介な存在で、原作に忠実に作らなければ怒るし、かといってまんま原作どおりでも怒る。こうの史代作品のファンなんて(自分を含め)どう考えても一番うるさそうな連中だしなぁと、製作サイドを気の毒に思いつつ、(アニメじゃないけど)夕凪の映画の件なんかもあるし、実のところあまり期待せずに観ていたわけです。
で、観終えてから反芻しつつ「あれれ?」と思った。いやそんな……まさかね……。いやそのまさかだ。ケチをつけるところがないではないか。えー、なにそれ。これって奇跡じゃね!?
普段なら映画の感想なんてネタバレ気にせずバンバン書いちゃうんだけど、さすがに公開前の作品でネタバレするわけにはいかないので難しい。いちおう原作くらいは読んでる人向けに書くか。
前半、戦争突入あたりまではわりと原作に忠実に進む。といっても、背景なんかを細かく描かずに済ましてあるマンガをアニメにすると、省略された部分を正確に補わなければいけないわけで、すずの生きる世界を描く時代考証がもうハンパないのはひと目でわかる。その膨大な情報量が、こうの史代のタッチそのままに動いているんだから、それだけで感激だ。
個人的には原作冒頭の2、3話分が大好きなんだけど、「ひとさらい」の造形が雰囲気出ててニヤニヤしてしまうし、「波のうさぎ」がちゃんとぴょんぴょん飛ぶんだよ。初対面の周作のいかにも印象に残らない感じと、水原の強烈な個性の対比もすばらしい。
戦争の重みがすずの明るさを押しつぶしはじめるあたりから、こんどはアニメらしい表現が比重を増してくる。なるほどそうきたか、という解釈がどんどん出てくるが、アニメにするならそう描かなきゃと納得できるものばかりで原作厨でも安心。とくに色使いや時間経過の表現はフルカラーのアニメーションならではで、作品の持つ重みや衝撃を効果的にエンハンスしている。
もちろん、映画の尺に収めるために削られたエピソードはたくさんあるし、あとで振り返ってみれば「あれがなかった、これもなかった」と残念に思うのだけど、でも入れるべきエピソードは本当に全部入っているのだ。魔法みたいなシナリオだ。
終了後は監督の舞台挨拶があった。6年にわたる製作期間のあいだ、監督一家の預金が数万円にまで落ち込んだ時期があって、クラウドファンディングで息がつけるようになった*1などというアニメーター残酷物語ではじめつつ、今日のテーマは声優陣の話。記憶に頼っているので内容の正確性はやや怪しい。
すず役ののん(aka 能年玲奈)のことが話題だが、周作役の細谷佳正がもう何年も前に最初に決まって、スケジュールを押さえるのが難しいから先に録っちゃった。他の声優もつぎつぎと録音して、けっきょく最後に決まったのんは一人で収録に挑んだそうで、声優業初心者にはかなり難しい仕事だったとわかる。
いや、でもいい演技だったよ。登場人物は普通の市民ばかりだから(義姉・径子以外は)芝居っぽい派手な発声はなくて、ダイナミックレンジの狭い中で感情を表現する難しい演技を求められるなか、やや滑舌に難があって聞き取りづらい場面はあったものの、そうとう上手いことやってたと思う。芸能界を干されてるなんて噂もあるけど、声優業、訓練次第ではけっこういけるのでは。第二芸能界へようこそ*2。
とまぁ、長々と書いてしまったが、今年は豊作とされるアニメ枠で語るのはちょっと違う気がする、上質な大人向けの映画になってると思う。原作厨はもちろん、そうでない人にもオススメできる。
2017-10-25(水)
■ 伊藤園のジンジャーエール、けっこういいかも
「高知県産生姜汁を100%使用」「香料不使用で仕上げた」と煽りまくりで予告されていた伊藤園のJIN JIN Gingerを見かけたので、さっそく買って飲んでみた*1。
キャップをひねり、ぷしゅ!といってただよう香りがもう、ツンとくるほどの生姜の香り。香料不使用でこれか、すげーな。一口飲んだら喉がヒリつくほど辛いし、体温まであがった気がするほどの刺激。
人工甘味料じゃないし、これはかなり「あたり」では。とか言いつつごくごく飲んでいたら汗まででてきた(笑)。原料に「香辛料抽出物」ってあるから、これのせいかなぁ。でもまぁ、いずれにしてもだいぶ本物っぽさがあって、これは好きだな。ひいきにしよう。
追記
飲んでいたらやたらとトイレが近くなってまいったが、調べてみたら生姜には利尿効果があるそうで、つまり本物の生姜の威力が出ているってことだなぁ。ありがたいんだか、ありがたくないんだか(笑)。ウィルキンソンですらこんな目にあったことないよ。
*1 近所のローソンにて。ファミマ、7-11では発見できず。
◆ あぱれる [最近はヒアリングより,リスニングが使われてない?]
◆ ただただし [ええーっ、そうなのか。そう言えばそうかも……]
◆ arton [Rubyから離して(意向もあったし)、なかなかいかしたバイク野郎に振りました。]