2016-02-21(日) [長年日記]
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敵は海賊・海賊の敵 (ハヤカワ文庫JA)(神林長平)
昨日の積読よりさらに古いのを発掘したぞ。
感想は「いつもの敵海」で終わりなんだが(笑)。もちろんいつものように楽しめた。でもまぁ、さすがに匋冥がオールマイティすぎるというか、不確定要素たるアプロがあまり目立たなかったことも手伝って、いささかバランスを欠く気がするね。
2016-02-20(土) [長年日記]
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火星の人(アンディ ウィアー)
病気療養中は、解熱剤のおかげで平熱でもわりと延々と寝てしまうので、あまりまとまった本とか読めないんだけど、さすがに寝るにも飽きてきたので読書をすることに。せっかく休んでるんだから少しでも積読を消化しておこう。かみさんと映画を観に行く予定だったけど寝込んでいるからそれもキャンセルだし、ということで原作に手を出す。
すでに評価の定まってる傑作だし、あんまり書くことはないかなー。主人公の手記が、文中では「ログ」と書かれているように日誌の体裁なんだけど、ジョークにあふれていて感情表現豊かなのでどっちかというと「日記」のニュアンスが強いのが面白みなんだよな。ときどき読者のことを意識して「ですます」調で言い訳じみたことを書くあたり「Web日記」ぽさすらある*1。宇宙飛行士が主人公のSFでこういうスタイルのものは、わりと日誌的に淡々と書かれることが多い印象なんだけど、そうじゃないのがこの作品を傑作たらしめている気がする。
あと面白いなぁと思ったのが、ソフトウェアの活躍するシーンがかなり多いこと。この手のSFでこの傾向はかなり現代的な良い描写だと思う。本作では活躍の場面はなかったけど、実際スピリットのときにはプログラマが仕込んだバックドアによってプロジェクトが継続できたなんて事例もあるわけで、本作にあるようなパスファインダーやローバーのハッキングによるファーム書き換えにはかなりリアリティがある。
もとはWeb小説であまり先のことを考えずに書かれたということだけど、ここまで次から次へとトラブルを発生させつつ、ちゃんと回収しながらハッピーエンドに持っていくストーリーテリング能力の高さには舌を巻く。他の作品も読んでみたいものだ。
*1 これは翻訳が上手いのかも知れない。
2016-02-15(月) [長年日記]
■ インフルエンザだと思ったら肺炎だった
(いちおう)インフルエンザだと診断されて、イナビル吸引して大人しく寝ていたのだが、ちっとも熱が下がらない(症状が軽かったので解熱剤は処方されてない)。タミフル飲んでるかみさんはどんどん元気になるのに、こっちは熱があって咳が止まらない。イナビルは発熱期間を2~5日に短縮するという効能らしいが、もう今日で6日目に突入だ。おかしい。別の病気なんじゃないか、これ?
というわけで、ふたたび病院へ。出かける支度をしながら熱を測ったらなぜか一気に平熱まで下がってどんだけ病院行きたくないんだと思ったが、心を鬼にして(?)行くのである。で、念のためもういちどインフルエンザの検査をしたところ本当に陰性で、血液検査と胸部CT、ついでに眼科も受けておけなんて流れになる。一気に大事になってきた。
けっきょく肺にみごとな影が写っていて「たださん、これ肺炎だよ」「がーん、マジっすか」みたいな会話があり、その場で抗生剤の点滴を受けて帰ってきた。追加で最低一週間の自宅療養である。入院しなくていいんですかと聞いたら、いまの時期の病院はインフルエンザウィルスがウヨウヨしていてかえって危ないから家にいた方がいいとのこと。なるほど、そういえばおれはまだインフルにかかってない人なんだった。
前回の診察で肺炎を疑えっつーのは無茶な話だからしかたがないけど、まさかこんな絶妙なタイミングで肺炎になるとはなぁ。免疫が低下するきっかけになるようなハードワークもなかったし、なにが原因なのかさっぱりだ。とりあえず一週間分の抗生剤と(今回はさすがに)解熱剤を処方してもらって、あとはもう、ひたすら安静にしてるしかない。予定外の長期休暇になってしまった。
↓ずっといっしょに寝ていられて嬉しい猫
◆ もりわき [肺炎はしんどいので、お大事にしてください]
◆ ぬれもち [タイトル見て肝を冷やしました。もう一度病院へ行って良かったですね。何卒ご自愛ください。]
◆ ただただし [ありがとうございます〜 今日の時点では社会復帰してます。完治はしてないけど。 経験者のみなさんが揃って肺炎は怖い..]