2015-04-04(土) [長年日記]
■ 「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY!!」の初日に現地参加してきた
1stライブから10ヶ月で2ndライブ。10thのドームまでに適切な間隔を開けるいいタイミングだけど、裏にはシンデレラのイベントが重なってたりして、今年のスケジュールはほんとにタイトで嬉しい悲鳴。
事前に2日でガラリとセットリストを変えてくるという予告があったので、なんとしても両日参加が必須になったものの、今のアイマスにもはや幕張メッセは狭すぎる。最近はコンスタントに数枚当たっていたわさますでも初日はたったの2席。うち一枚を分けてもらえたのでありがたく現地参加となった。
席は3Fで、ここんとこアリーナばかりだったので全貌が見渡せるのは新鮮だけど、だいぶ遠いなぁ。花道のないスタンダードなメインステージ。後ろにバックステージらしきものがあるけど妙に小さい。アリーナ中央に不自然に広い通路がある。眼下の関係者席にミンゴス……いやアサミンゴスPがうろちょろしてるのが見える。
なお、2人セットの席なので隣は同じサロンのゴンザレスP。知り合いと並んで見るの、やはり幕張の5th以来だなぁ。あの時は座っていないとダメだったけど、いまや4、5時間のスタンディングをこなせるくらいに体力回復して喜ばしい。西武ドームどんとこい。
初日の顔ぶれは「いつもの」メンバに加えていままであまりライブ経験のなかった人たちが揃っていて、どんな感じになるかちょっと想像がつかない。プロデューサーの腕の見せどころですな!
以下、印象に残ったところを順不同で。
ステージ構成の謎は2曲目の「Growing Storm!」で明かされる。なんと4台ものトロッコが会場内を縦横無尽に動き回る。バックステージにトロッコを連結すると細長いステージになったり、トロッコをつなげて動かして「電車」に見立てたり(もちょの「夢色トレイン」)。すごく面白かったけど、バラバラに動かれるとどっちを見ればいいのかわからなくなる(笑)のと、3F席からは手前を通るトロッコがまったく見えない。そういう意味では今回の当たり席は関係者席を含む2F前方だ(←伏線)。
ベストパフォーマは木戸ちゃんかなぁ。歌もダンスも一人だけ異次元だった。SSAで泣いちゃったのと同一人物とは思えぬ成長ぶり。可奈はそんなに上手くないだろうとツッコみたくなるけど、数年後トップアイドルになった可奈だと思って見るよ。表情の出し方なんかを見るとエンターテイナーとして研鑽を積んでる感じがするし、声優専業では食っていけない時代だ、いいぞもっとやれと思う。木戸ちゃんに限らず10代のメンバはナンスといいみっくといい成長著しくて、ほんと今後が楽しみ。
今回ユニットに参加メンバがいない「合言葉はスタートアップ!」は完全に不意打ちだったんだけど、歌ったのがミリオンのツインタワーことゆきよさんとゆい㌧。モデル並のプロポーションを持つ二人が並び立つだけでテンションあがる。1stではスカートの短さを気にしていたゆきよさんも今回は堂々としたもので、逆に「Blue Symphony」ではスカートの中が見えそうになってこっちがヒヤヒヤするくらいだった。
新顔さんの中ではことりさんの「Maria Trap」が背景画像が作り出す世界観もあいまって圧巻、死者多数。事前に仲間内で「vivid color好き、聴きたい」と楽しみにしていた駒形さんは「君想いBirthday」だった……うーん、残念、またの機会に。でも王道昭和アイドル感がすごかった*1。あと戸田ちゃんを心配するあまりレッスン場にディレ1を送り込んだゆきんこが、シンデレラのイベントを終えたその足で駆けつけたという逸話は記憶に留めておきたい。つーかニコ生を明日にしたのはこれのためじゃないの?
ダンスが得意なみっくにダンスが苦手な百合子を演じさせるのはほんと面白いと思うのだけど、みっくはそれを表情でカバーする。特に随所に挟んでくるウィンクが18歳のくせに小憎らしいくらいに良いのだけど、今回は曲の最後に横を向いてしまってウィンクなし。何だなんだと訝っていたら背景に映っていたみっくの横顔がそのままシルエットになって本の表紙に。百合子らしいにくい演出!
と思ったらそこで終わらず、映像が引いていって……そのまま「絵本」だ! さすがにこれにはゾクっとした。志保のイメージを直接投影できるこの曲は天ちゃんの表現力が本領を発揮する。LTHのときよりもはるかに完成度があがって素晴らしかった。まぁ、明るい曲やMCのときにピョンピョンはしゃぐ天ちゃんも最高に天使なんだけど。
さて、1stでは不本意な結果だったころあず、個人的な目標を「リベンジ」に据えていたけど、今日の公演は全体としてころあずのリベンジをサポートするものになっていたのが、劇場型アイドルを標榜するミリマスとしてむしろいい演出だった。ソロのトリを任せたのも、MCを最後にさせるのもそうだったし、結果的に本日の主役になったころあずはそれをがっちり受け止めて惜しみなく全力を出してた。リミッタのかかってないころあずは、ほんとすごかった。蒼の系譜。
4.5時間くらい覚悟してたけど、MC少なめだったせいか4時間を少し切るくらい。外に出たときはちょうど皆既月食の時間だったけど、残念ながら雲がかかっていて見られず。幕張でLV参加してたわさますメンバと合流して軽く飲み食いしてから終電で帰宅。幕張遠すぎる……。
ところで物販はだいぶひどかったらしく、早朝から並んでいる現地買出し組から早々に限定CD完売の報告。完全に生産数の読みを間違ってるよなぁ。ダウンロード券とかにすればリスクも下がる上に、開場待ち時間にダウンロードして聴けるから顧客満足度も上がるのに、いつまで物理媒体にこだわるんだろう。金を出すことに躊躇しない客がこんなにいるのにみすみすビジネスチャンスを逃すなんてバカみたい。
*1 怪物アイドルを輩出した昭和に例えるのは、アイドルに対しては最高の褒め言葉である。
2015-04-03(金) [長年日記]
■ 携帯の通話を「みおふぉんダイヤル」に変更した
IIJmioのサービス攻勢がすごい。今月からみおふぉんのファミリーシェアプランが7GBから10GBに変更になったのに加えて、半額になる通話サービスみおふぉんダイヤルが始まったので、さっそく使ってみた。
といっても電話番号のプレフィックスに「0037-691」をつけるだけだから簡単かんたん……と思っていたら、Androidの通話アプリはプレフィックスをデフォルトで適用させることができないようで、メニューから挿入させると3タップほどよけいにかかって面倒くさい。ので専用アプリを入れてここから電話をかけることにした。どうせ家族くらいにしか電話はしないので、これにお気に入り登録しておけば手間は最小限だ。
さっそく帰るコールに使ってみたが通話品質にもとくに変化はないので、料金だけ安くなってなんか申し訳ない感じ。
2015-03-31(火) [長年日記]
■ 「SHIROBAKO」は歴史に残る名作となった (ただしメガネの描写を除く)
SHIROBAKO、終わっちゃったね。ニコニコの方で観ていたので、ちょっと遅れて最終回に到達。
IT系Podcastのはずのrebuild.fmでなぜか毎週のように話題になっていたりして、そのせいか普段アニメを観ないような人たちまで話題にしていたが、そんなバイアスを抜きにしてもいい作品だった。アニメ業界の光も影も描きつつ、それでも最終的には作り手の情熱が物語を駆動するという、モノを作ってる人たちにはとくにグッとくる話だったし。「歴史に残る」と言っても言いすぎじゃないと思う。
ただねー、メガネの描写だけはいただけない。目を使う職業だから、作品内には大勢のメガネ男子・メガネ女子が登場していたけど、その描写はかなり適当だったね。とくに横顔。21世紀にもなってまさかアレを見せられるとは思わなかったよ。アレってこれな:
物語に没入して見入ってるところにこの描写がきて、何度シラけた気分にされたことか。なんたってメガネが大勢いるから毎回のようにコレがあるからな。
で、本来はこうあるべき……という流れでうまいことメガネみくにゃんを貼る。ようするに、横顔でレンズがまるっと見えるわけねーだろ、ましてレンズの中央に目があるとかありえねぇよ、ウルトラセブンかよ、という、ことアニメのメガネ描写に関しては古典中の古典的なツッコミである:
ちなみに上のかわいい女の子は、SHIROBAKOに勝るとも劣らない傑作になりつつある現在放映中のアイドルマスター シンデレラガールズに登場する、みくにゃんこと前川みくなので、ゲーム内で開催中の総選挙への清き一票をよろしくお願いします【←本題】
ちなみにメガネ界隈(どんな界隈だ)ではこの点に関してはもう議論の余地すらないので、SHIROBAKOの描写は「わざと」だと思うのだけど、こういうメジャーなフェティシズムに対する無遠慮な態度は、せっかくの名作を曇らせてしまうのでよろしくないと思う。
なお、界隈での議論はすでに「横顔のツルを正確に描くかどうか」というレベルに到達しているが(正確に描くと目が隠れてしまうので、透過させたりする手法がある)、個人的には目が隠れるところにも意味を見出して欲しいからちゃんと描いてよ派である*1。
追記
なんか予想外にアクセスを集めてしまった。やっぱり「警察」ネタは注目を集めてしまうのだな。
ちなみに個人的にいちばん納得度の高いコメントがこれ:
メカデザインの話なので警察が現れるのは残念ながら当然。/ デジモノステーションのメガネ美女グラビアも伊達なことが多いので輪郭線ズレがなくショボンとなる時がある。とりあえず総集編写真集出してくだし / “「SHIROBAKO」は歴史…” http://t.co/xF5YWr06N2
— ɐʇuoɓ (@gnt) 2015, 4月 3
この問題を「メカデザイン」と端的に表現していてすばらしい。そう、メガネが「メカ」であって、メガネをかけた人は一種の「サイボーグ」だという認識がない人は「顔面張り付きレンズ」をキュビズムといっしょくたにする間違いをするのだ。横向きの銃の銃口が見えているなんて描写がありえないように、横顔のレンズが見えてることはメカデザインとしてありえないのだ。
本編のカーチェイスシーンや三女の戦闘機描写にあれほどこだわった「SHIROBAKO」が、メガネという「メカ」であんな描写をしたら、がっかりされてもしかたがないのである。
*1 上のみくはツルがちゃんと目を横切っているが、別のキャラでは透明なツルが用いられていることもあるので同じ作品内でもブレがあるようだ。