トップ 最新 追記
RSS feed

ただのにっき


2013-09-04(水) [長年日記]

9784153350076

3冊まとめて買って一気に読むべきとか書いておきながら、残りをやっと読み終えたのが8ヶ月後とかどうかしてますね。読むべきものが多すぎて、小説がどんどん後回しになってしまう……もう電子積読でKindleがいっぱいなのだが。

とはいえ期待に違わぬ面白さで、時間さえ許せば一気読みしたことだろう。もちろんジュブナイルとしてという意味で、SF的な面白さとはちょっと違うのだけど。第一次世界大戦の「史実」にうまい具合に沿いつつも、機械国家 vs バイオ国家というトンデモ設定を網の目のようにからませていくあたりが実にうまい。テスラみたいな実在の人物を上手に登場させて活躍させてみたり。後半には日本も登場するのだけど、西洋人からみたありがちなエキゾチックさは残しつつもわりと正しい描写で感心した。そういう意味で徹底的にフィクションなくせに妙にリアル。

あとはなんといってもボーイミーツガールがね、いいよね。オーストリア王家の少年アレックと、性別を偽って軍隊に潜り込む少女ディランという、まるでベルサイユのばら並みのハードルの高さ。ボーイミーツガールはこうでなくちゃいけねぇ。男まさりのディランがたまにちらっと見せる少女っぽさがまたいい。

ところでこのシリーズ、原題は「リヴァイアサン」「ベヒモス」「ゴリアテ」というシンプルなもので、「クジラと蒸気機関」とか「ロリスと電磁兵器」という副題は日本でつけられたものだというのはわかっていたのだが、二巻の「クラーケンと潜水艦」というのが明らかに内容と乖離していて「ひどいなー」と思いながら読んでいたのだけど*1、訳者あとがきに「これは編集部がつけたもので(訳者は)反対した」的なことがわざわざ書いてあるばかりか、その後ろにはその編集者の言い訳というか説明(?)的なものまで書いてある始末。よっぽど訳者は編集部の行いに腹を立てているようだが、おれは訳者の肩をもちたい。原書は副題なしでも売れてるんだから、いらんだろ、こんな副題。編集者がこんなクソみたいな副題をつけないと読者に興味をもってもらえないと思ってるんだとしたら、日本の読者もなめられたもんだよ。

9784153350045

9784153350076

Tags: book sf

*1 作中に出てくるベヒモスはいわゆる伝説の怪物クラーケンともこの世界にいるクラーケンとも違うもので、しかも二巻にクラーケンは登場しない。


2013-08-28(水) [長年日記]

給湯器が壊れた

[写真]燦然と輝くエラー「901」

昨日のイプシロンロケット一号機は直前になって打ち上げ中止になり、搭載された自慢の人工知能が自主的に停止をしたんじゃないかなんて憶測が出て、なんだか中止になったおかげで逆に夢をかきたてられてしまった(実際はそうじゃなかったようだけど)。もっとも我が家の給湯器(人工知能非搭載)も、昨日の朝、故障を自動的に検知してエラー吐いて止まったので、そういうのは別に人工知能関係ないのかもしんない。

朝晩はだいぶ涼しくなったものの給湯器が止まるとシャワーも浴びられないわけで、この季節にはけっこう厳しい。夕べは近所の日帰り温泉に行って難をしのいだけれど*1、あんまり壊れたままだと困るのでさっそく修理を呼んだら、とりあえず応急修理をしてくれた。

ちゃんと修理するか新品に交換するかで悩むところだけど、この家を建てたのが2004年末なのでまだ10年には数ヶ月足らない。ここはいったん修理して、交換は次回かなぁ。すでに冷蔵庫の製氷機が壊れてしばらくたつし、オーブンレンジも1回修理をしているし、いろんな機械がだんだん壊れ始める時期だよね、築後10年て。

*1 うちの近所には銭湯もスーパー銭湯も日帰り温泉もある。


2013-08-25(日) [長年日記]

映画「パシフィック・リム」を(やっと)観てきた!

もう、これを観るべき人はだいたいみんな観ちゃってると思うので、なんか一周遅れな感じだけどようやく観てきた。かみさんが3D苦手なので2D字幕版。

すでにたくさんの人たちが言葉を尽くしてこの作品を褒めているので、これ以上何かを書く必要を感じない。緻密なプロットとか、崇高なテーマとか、熱烈なラブシーンとか、そういう余計なものがいっさいなく、一方で怪獣&ロボット映画に必要なものはすべて妥協なくぶち込んであるという。なんと幸せな映画であろうか。おれがハリウッドに求めているのはこれだよこれ。

強いて不満をあげるとすればこれを作ったのが日本人でないという点だけれども、3.11以降、日本ではしばらくリアルな怪獣映画は作られないのではないかという予測もあって、それはわからなくもないので代わりにデル・トロ監督が作ってくれたのだと思うことにする。

で(ご多分に漏れず)帰宅後は平成ガメラのDVD BOXを引っ張りだして観始める始末。さすがに映像は古びてきているが、これはこれで怪獣映画の金字塔だ。いまはBlu-rayで出てるんですなぁ。

B0024DGNM0

Tags: movie

トップ 最新 追記
RSS feed