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ただのにっき


2013-03-16(土) [長年日記]

大江戸Ruby会議03に参加してきた

[写真]基調講演の@nari3

前回(ついこのあいだだと思っていたけどもう2年も前)参加して、とてもアットホームで居心地のいいKaigiだったので今回も参加してきた。前回は地下だったけど今回は2Fのホールだったので電波の入りもよくて、聞きながらコードを書こうとPCを持ち込んで正解だった……が、Windows Updateにバッテリをだいぶ吸われてしまい、午前中でバッテリが尽きたのだった。ちなみに書いていたのはJavaScript(ぇ)。

RubyKaigiは良くも悪くも@kakutaniの影響が大きいので、そのホームである大江戸もエモい*1発表ばかりになるのではないかと思いきや、想像以上にコードの出てくるテクニカルな話が多くて(つまりエモ/テクのバランスが良い)、存分に楽しめた。こないだ東京Ruby会議10でエモい話をしていた@takkanmもちゃんとコード出してた。えらい!

もっともコードがたくさん出てきたのは@mrknのクックパッドをruby 1.9に移行した話で、「あー、それtDiaryが何年も前に通った道だわー」とニヤニヤしながら聞いていたが(老害モード)、ブロックパラメタにインスタンス変数が使える話とか、ハッシュの順序に依存したテストを書いちゃってる話とか、クックパッドくらいの会社でもそれを平然と使っちゃう人がいるんだなぁと、驚きとともに安心(?)したり。なんにせよtDiaryの(というか@hsbtの)「常にtrunkで動くようにしておく」という方針はもっともコストの少ない正しい道ですね。

といいつつ、圧巻だったのは最後、@nari3のコードが1行も出てこない講演だったのだけど。シャイなrubyistの中でもとりわけシャイな@nari3なのに、なんでステージにあがるとあんなに面白いのかね。Ruby七不思議のひとつだね。ざっくりまとめると「われわれはなぜプログラミングをするのか」という根源的な動機の話だったのだけど、Rails登場以降、Rubyのビジネスへの活用がどんどん進んで、カンファレンスでも「われわれのゴールはエンタープライズだ」とでもいうような流れになってきていたのが、最近は揺り戻しというかこういう「楽しみのためのプログラミング」というテーマの話が少しずつ増えてきていて、とても良いと思う。「プログラミングの楽しさ」を追求している言語であるRubyが「つらい(かも知れない)お仕事を楽しくする」ことにも役だっているのはもちろんだけど、「もともと楽しいプログラミングをもっと楽しくする」方が本質的なはずで、そういうことに気づく余裕がrubyistたちにも芽生えてきたのではないだろうか(←偉そう)。

*1 technicalではないemotionalな(愛とか人とかコミュニティとか)という意味


2013-03-14(木) [長年日記]

Google Readerが終了だそうで

朝からGoogle Reader終了の一報が駆け巡って、なかなかの騒ぎだった。最近のGoogleは油断がならん。というか、やめちゃうほどユーザが減ってたんだなぁ(元責任者の推測が面白い)。おれの周囲ではかなりのシェアだったんだけどね、Google Reader。

正直、(自分が愛用している)livedoor reader (LDR)の方が先に終わるだろうと思ってたし(笑)。もちろん、malaプロダクツであるLDRへの技術的な信頼性は圧倒的なんだけど、ライブドアをとりまく環境が不安定すぎて先行き不透明に感じてしまうのはしかたない。でも、こうなった以上はいっそう末永く続けてくらはいと祈るしかないな*1

この「事件」をうけて「RSSはもうオワコン」的な意見をよく見かけたけれど「そりゃあんたがそれで十分な生活してるだけだろ」という話だよなぁ。ソーシャルメディアがフィルタリング「してくれた」、いろんな意味で不完全な情報だけで満足できるなんて幸せですねぇ、というか。とくに情報収集そのものが仕事の場合、ソーシャルメディアなんて遅延しがちで信頼できない情報チャンネルのone of themに過ぎないので、より早くてフィルタリング条件を自分で決められるRSSフィードへのニーズはこれからもなくならないのでは。そのニーズがとても高い、とは言わないけど。

*1 OSS版flatradderという手もあるけど、クローラーをあちこちで動かすという非効率さが個人的には耐えがたい。)

OWASP JAPAN Local Chapter Meetingに行ってきた

OWASP JAPAN Local Chapter Meeting (5th)があったので豊洲までえっちらおっちら行ってきた。OWASPのイベントに行くのは昨年のWeb Appsec Night 2012以来。

OWASP Top10作成の苦労話(?)的な話は面白かった*1。Webアプリのセキュリティを取り巻く環境が変わる(もしくは変わらない)のに合わせて毎年見直すんだけど、カバー範囲を狭めないために抽象度が上がっちゃうとか、ランク落ちしたリスクがさも気にしなくてよいと思われないようにしたいとか、いろんな条件のせめぎあいの中で苦労してるんだなぁ。これからはもっと真面目に読む。

クラウドWAFの持つ課題というか脆弱性の話も興味深かった……のだけどWAF使ってないからピンとこなかったのもあって、というか英語力はあいかわらずの課題であります。とほほ。

あとはなんというか、OWASPの宣伝的な話(?)で時間が押して、帰宅がだいぶ遅くなってしまったのがつらかった(豊洲から相模原は遠い……)。平日なので、そのへんもうちょっと気を配っていただければ幸い。

Tags: security

*1 どうでもいいけどOWASPのサイトは字が小さすぎ。かつてのMicrosoftより小さいってどんだけ。


2013-03-13(水) [長年日記]

KindleがいっぱいになったらKindle Personal Documentはどうなるか

[写真]残り容量ゼロになったKindle

いやまぁ「Your Amazon.com Kindle is out of memory space」ってメールをくれるんだけどさ。日米のアカウントを統合したのにかかわらず「Amazon.com」から「英語の」メールがくるってのは相変わらずツメが甘いよな、Amazon。ちなみにPersonal Documentへの送信完了メールは送信元はAmazon.comだけどちゃんと日本語になっている。

しかし、最適化しても自炊本だと100冊入らないのだなぁ……とか感心してる場合じゃなくてですね! どうすんだよ、とうとうメモリいっぱいの未読本だよ!

いや未読はせっせと消化すればいいとして、本体には未読本を、Personal Document上には未読・既読合わせて全部入れておくという方針できたけど、未読分があふれてしまうと未読管理ができないという意味になる。さらにPersonal Documentの容量(全部で5GB)もすでに60%使っていて、ここもあふれるのは時間の問題だ(←まだ増やすつもりらしい)。この容量も増える兆しがないし、もうAmazonのサービスに依存する形で運用するのはもうムリか。

で、自前の「本棚」をどっかに持つようにして、うまくPersonal Documentと連携するようにできないか考える。たとえばDropboxに本棚を設置して、自作のWebアプリかなんかで未読・既読を管理する。そこから次に読みたい本を簡単な操作でPersonal Documentにメールできるようにすれば、わりといい感じになるんじゃなかろうか。Dropbox Automaterを使ってもいいかも。そうすれば、少なくともPersonal DocumentのクソUIを使う必要はなくなるし!(わりと重要) ちょっと考えてみますか。

Tags: kindle ebook

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