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ただのにっき


2013-01-17(木) [長年日記]

Gene Mapper -core- (ジーン・マッパー コア)(Fujii, Taiyo)

9月に買ったというのにようやく読んだよ……(現在電子積読82冊←なぜ減らない)。その間にもKindle Storeが日本でサービスを開始、一躍ベストセラーになってしまったのだった。ベストセラーは読まない主義なのに(笑)。

著者の藤井さんとはTwitter(@t_trace)で交流したりblogを読んだりしていてべらぼうに頭のいい人だなぁと思うのだけど、その頭の良さをひけらかさない、わかりやすくて良質のエンターテインメントSFだった。

なんといっても主人公が(比較的)凡人なのがいい。脇役は拡張現実を使いこなすサラリーマンのプロとか、伝説のスーパーハッカーみたいなすごい人物ばかりなのに、主人公は普通のプロフェッショナル。でも世界を変えていくのは彼の直感と勇気というストーリーに共感する。とくに後半は気に入った。

21世紀になって「ITの次はバイオだ」と言われて久しいけど、その単純な延長線上にあるわけではない舞台設定、でも現代の読者にわかりやすいようにできるだけITのアナロジーでその世界を説明していたりして、このあたりも計算ずくなんだろうとは思うけど、上手いよなぁ。

下のリンクはKindle Storeのものだけど、以前書いたように公式サイトから好きなフォーマットで直接購入できるDRMのかかっていない本物の電子書籍を入手しておくことを強くお勧めする*1

Gene Mapper -core- (ジーン・マッパー コア)
Fujii, Taiyo
Taiyo Lab
¥500

Tags: book

*1 追記: Kindle Storeで販売しているものもDRMフリーだそうです。またKindle Storeで購入した場合も著者に連絡すれば別フォーマットのファイルをもらえるそうだ。至れり尽くせり。


2013-01-15(火) [長年日記]

雪なのでお休み

[写真]グスタフを散歩に連れ出してみた 今日はというか昨日は雪がだいぶ積もったので、通勤路が相当ひどいことになっているため、会社には行かず、自宅で仕事をすることにした。家でできることもいっぱいある仕事でよかった。職場の方がマシン性能は上だけど、回線速度は家の方が高いし。

で、その旨伝えるために始業時刻に電話をしたら誰も出ないの(笑)。無理して出社しないという判断をする人が多くてすばらしい……と思ったらたんに遅れていただだけらしく、昼ごろにもう一回電話したら連絡がついた。まぁそうだね、日本人だしね……。

午後になって(いつものように)グスタフが散歩に連れて行けとせがむので(ベランダから見える景色と玄関から出た先にある景色は別のものだと思っているのか?)、リードをつけて連れ出してみたら、雪の中に前足をつっこんでプルプルしたあと、途方に暮れたような顔をしてからすごすごと引き返してきた。やっとわかったか。

しかしこのアイスバーン、しばらく残りそうだなぁ。雨でも降れば溶けるんだけど。


2013-01-14(月) [長年日記]

東京Ruby会議10 (2日目) #tkrk10

思えば、昨日のランチのときにKindleを見せながら「バッテリももつし、この中に80冊入ってるから、無人島に放り出されてもしばらくは平気」みたいな話をしていたのがフラグだったのかも知れん。天気予報では雨とのことだったので、また片道2時間かけてえっちらおっちら千葉に出かけたら、午前中のうちにこのありさまですよ:

[写真]会場からみえる雪景色

こんなに積もったのは7年ぶりらしい。午後のセッションが始まる直前、関係者が協議して14時に中止することが決まった。残念だけど、東京の交通機関は脆弱だからしょうがないね。受付では余剰ノベルティを配っていたので、けっきょく最後まで揃わなかったSレア(黒)や勝利報酬の缶バッジをもらった。いわゆる「運営からの補鎮」である(違)。

遠方まで帰ることもあって14時を待たずに撤退したんだけど、最後まで残っていた人たちは京葉線で足止めを食らったりしていたようで、おれは間一髪で千葉を脱出できたようだ。日頃から雨ばかり降らせていると、こういうリターンがあるらしい。

さて2日目、朝っぱらからMatzが電波で語りかけてくるという貴重な体験をしたあとの、SEILへmrubyを組み込む話(@rev4t)とFluentdの話(@tagomoris)が良かった。賢いルータは楽しそう。あとやっぱFluentdはちょっと触ってみないとなぁ。

全体として振り返ると、妙に勉強会やコミュニティ運営の話が目立っていて、ちょっと多すぎるんじゃないのと思った。もちろん話者にとってはそれが唯一の手持ちのネタなのでなんの罪もないが、採択するときにもうちょっと絞ってくれても良かったんじゃないか。というか(これはThe RubyKaigiが定着させてしまった悪しき風習だと思うのだけど)コードの出てこないプレゼンも多かった。まがりなりにもプログラマばかりが集まるカンファレンスで、ここまでコードが出てこないプレゼンなのはいささか寂しいと言わざるを得ない。工夫したポイントはコードで語って欲しいよ。

そういう意味では、技術系の話にしても「定番のフレームワークとPaaSを使ってWebサービス立ち上げました」なんて話ばかりじゃなくて、聴衆おいてけぼりのゴリゴリに高度な話とかも混じってていいと思うんだよ(その観点でPHPの話は良かったね)。今日(中止になって)聴けなかった話のいくつかはそういう向きのもあったような感じなので、いずれ聞けるといいなぁ。


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