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ただのにっき


2013-01-13(日) [長年日記]

東京Ruby会議10 (1日目) #tkrk10

[写真]今回のネームプレート Aaron Swartz自殺のニュースが飛び込んできたりして騒々しい朝だったが(これについてはいずれ何か書くかも知れない。天才はどうしてこう夭折してしまうのだろう)、今日は東京Ruby会議10なのだ。開催場所をみればわかるように、うちから見ると「東京Ruby会議」というよりは「東京横断Ruby会議」と呼びたくなるような遠距離で、7時には家を出ないといけない。「東京」の名前にだまされた! ……いやまぁ、どうせ猫に起こされるからいいんだけどさ。

今回は応募のあった発表者のうちRejectされたのが錚々たる面々だったこともあって(錚々としてはいないけどおれも含む)、実行委員会の意図に「世代交代」があるのではないかと噂されていた。実際、知らない人が次々と登壇して新鮮だったな。テーマが「話そう、集まろう、いつものRuby、日常のRuby」ということで、これに沿ったものがちゃんとチョイスされていたと思う。個人的には(仕事の話よりも)自分や自分の周りの人たちを幸せにする工夫をとりあげたセッションが楽しかった。

いつも言っていることだが、我々プログラマはそういうことができる特殊技能を持っているのだから、9to5の間だけそれを発揮するのはもったいない。そんな意味で、初日の中ではThe Everything Machineや(@r7kamura)、Herokuでつくる50人のためのRailsアプリ(@yotii23)がとても良かった。もっとみんな、こういう発表すればいいのになー。

……とか言いつつ、午後はずっと電源休憩室に座って(発表を右耳で聴きつつ)コード書いていたんだけど。いいのだ、良いカンファレンスはコードを書きたくなるものなのだから。

ところで、写真に写っている4つの缶バッジ、他の人と交換して4種類全部集めるというゲーム企画があったのだけど、なかなか揃わないのでこんなTweetをしたら、微妙に流行ってしまったのだった:

これ、オンラインゲーム(現在は主にソシャゲ)でアイテムのトレードをもちかける符丁だから。ちなみに見ればわかるようにまだ揃っていない。「黒」って書かれたバッジがSレア並の希少価値で、持ってる人が少ないのなんのって。2日目には揃うだろうか?


2013-01-12(土) [長年日記]

リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)(スコット・ウエスターフェルド)

1年以上前の本ですが(現在、電子積読82冊)。終盤、いいところで物語がバツっと切れて「えっ」となった。三部作の1冊目だそうだ。知らずに買ったおれも悪いが、せめてサブタイトルに「××シリーズ[1]」とか「○○三部作」とか入れといてくれ……。自炊するようになってから裏表紙のあらすじとか読まなくなっちゃったもんなー。ただ、ちょうど先月に最終巻まで翻訳が揃ったようなので、残りもとっとと買うべきだ。

さて気を取り直して。

いやー、いいジュブナイルを読んだ。世のお父さんお母さんはぜひこれをお子さんに読ませてですね、ゆくゆくは立派なSF者にしたててもらいたい(笑)。

最初は「ふーん、スチームパンクか、さすがにそろそろ飽きたな」とか思って読み始めたんだけど、実際は蒸気機関よりは少し時代が下って第一次対戦勃発のころ。イギリスはダーウィンが遺伝子操作技術を開発して一大バイオテクノロジー国家になっており、対するドイツは内燃機関を発達させて多足歩行機で軍を構成している*1。もちろんどちらも「ありえないほど」に進歩しすぎているのでここがファンタジーなわけだけど、それでもクジラの遺伝子から作られた生きた巨大飛行船 vs 地上を八本の脚で移動する弩級戦艦なんてものを見せられたらなんでも許しちゃう気になろうというものだ。とくに飛行船の方はさまざまな遺伝子改変動物たちが独自の生態系を形成していたりして、なかなか面白い&キモくて良い。

これに、育ちも身分も違う主人公の少年少女によるボーイミーツガールがあって、それが実にじれったい進展ぶりで……とジュブナイルの王道もしっかり押さえている。ふたりの違いを際立たせる言葉づかいを選ぶ翻訳もいい感じだ。「イラスト」と呼ぶのもはばかられる挿絵もタッチがちょっとレトロな感じで、雰囲気をもりあげる。これは3冊まとめて買って一気に読むべきだったなー。

リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
スコット・ウエスターフェルド
早川書房
¥1,760

9784153350045

ゴリアテ ―ロリスと電磁兵器― (新ハヤカワ・SF・シリーズ)
ウエスターフェルド,スコット
早川書房
¥1,870

Tags: book

*1 ここで当然「ドイツの科学力は世界一ィィィ」を思い浮かべる。ちなみに副題にある「蒸気機関」はこの世界ではすでに時代遅れな技術なので(ケロシンを使う内燃機関が使われているようだ)、ちょっとそれはないんじゃないのという感じである。


2013-01-11(金) [長年日記]

Kindle Personal Documentの不具合が直ったよ!

さて、先日Dropboxを介してPersonal Documentを復活させた話を書いたところ、DjebelPappyさんから「メールアドレスを変えてみては」という提案をもらった。

たしかにそれは試してないけど、なんで試してないかというと、別のルートではちゃんと届いているからなんだよな。先のDropboxを介した方法にしたって、最終的にはWappwolfから件のアドレスにメールが送られているわけで。だから、向こう側の受け手のアドレスそのものには問題ない「はず」。ただ、「はず」が通用しないのがクラウドサービスの闇とも言える。これを変えるとあちこちに登録してあるアドレスも変えて回らないといけないから面倒なんだけど、一時的に変更してみよう。

……で、やってみたら直っちゃった。ええー、マジかよ。なんでこれで直るんだよ。ふざけんなてめー。

念のため2日ほど様子をみてみたけど、ちゃんと動いてるっぽい(Wappwolfからのと合わせて毎回2通の新聞が届く)。じゃあ、これにて一件落着かぁ? まだ安心したわけではないので、Kindlizer-backendの方には送信先としてメールアドレスとDropboxパスの両方を指定できるようにしてバックアップ体制とした。ビクビクしつつ本運用に戻そう*1。DjebelPappyさんには足を向けて眠れませんね。

蛇足

(もうメールを何往復させたかもわからないけど毎回違う担当だったので特に愛着もない)Amazonサポートの人に「解決したよ、あんたら何の役にも立たなかったけど」って知らせてあげないとなーと思い、最新のメールに返信したところ、即座にこんな返答が:

誠に申し訳ございませんが、お客様の返信されたEメールアドレスは配信専用のアドレスとなっており、お問い合わせ等のメッセージを受け付けることができません。

今まで普通に返信でメールしてたのに、最後の最後でこの仕打か。もういいよ、勝手にしろよ。サポートからのメールフッタに書いてある念仏が虚しいのなんのって:

Amazon.co.jp は、お客様からのご意見により、地球上で最もお客様を大切にする会社を目指しています。

できればもうちょっと大切にしてほしいものです……。

Tags: amazon kindle

*1 そしてIFTTTのDropboxアクセス権は削除。パーミッションが広すぎて怖いので。Wappwolfは安全なのでそのまま使えるようにしておく。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

DjebelPappy [とりあえず直ったようで何よりです。 まぁ、原因は配信先の端末が分かんなくなっちゃったか、SMTPの経路のどっかで 詰..]


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