2012-06-12(火) [長年日記]
■ Ruby 2.0を使ってみたくなったので今さらながらrbenvを導入
基本的に1.9系の最新リリースしか使わない方向で環境を整備してあるのだけど、そろそろLazyとか使いたいじゃないですか。いまだに1.8でしか動かないツールを使いたいとかそういう後ろ向きの理由じゃなくてね。
というわけでrbenv導入の単なる作業メモ。ネットで見つかる導入解説記事は信用せず、オリジナルのドキュメントを読んだ方が良い。最近はruby-buildのインストール先なんかがずいぶん整備されている。
rbenv本体のインストール。このインストール方法はなかなか好み:
% cd % git clone git://github.com/sstephenson/rbenv.git .rbenv % echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.zshenv % echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshenv % exec $SHELL
続いてruby-buildプラグインを導入:
% mkdir ~/.rbenv/plugins % cd ~/.rbenv/plugins % git clone git://github.com/sstephenson/ruby-build.git
今まで使ってた古いrubyは一旦退避:
% mv ~/bin/ruby ~/bin/ruby193
rubyのインストール。最新リリースの1.9.3と開発中の2.0.0:
% rbenv install : 1.9.3-p194 1.9.3-preview1 1.9.3-rc1 2.0.0-dev : % rbenv install 1.9.3-p194 % rbenv install 2.0.0-dev : /home/sho/.rbenv/plugins/ruby-build/bin/ruby-build: line 161: autoconf: command not found
ぎゃ(笑)。しばらくHEADをビルドしてなかったからなぁ。たしかautoconfだけじゃなくてbisonも必要だったはず:
% sudo aptitude install autoconf bison % rbenv install 2.0.0-dev % rbenv versions * 1.9.3-p194 (set by /home/sho/.rbenv/version) 2.0.0-dev % rbenv global 1.9.3-p194 % ruby -v ruby 1.9.3p194 (2012-04-20 revision 35410) [i686-linux] % rbenv global 2.0.0-dev % ruby -v ruby 2.0.0dev (2012-06-12 trunk 36037) [i686-linux]
よし。
% pry zsh: command not found: pry
ああ、そりゃそうですね。gemを全部入れなおすのはめんどいなぁ。
% gem install pry % rbenv rehash % pry [1] pry(main)> (0..Float::INFINITY).lazy.map{|i| i*2 }.take(5).force => [0, 2, 4, 6, 8]
わーい。
でもまぁ、gemとかいろいろ移行が面倒だし、当面は「rbenv global system」しておこう(ぉぃ)。
■ 「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」をKindleで読むためのCropBox設定
物理学者の田崎晴明が書いた「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」という電子書籍(?)がPDFで公開された。まわりの評判をみるかぎり、きちんとしたもののようだ*1。というわけで、Kindleに入れて読みましょう。
PDFのなかを見ると各ページのマージンをCropBoxで指定しているようなので、以前紹介した手法が使える。この場合はOFFSETを[60, 50, -60, -70]にすればいい感じになるようだ。
せっかくなのでスクリプトもcropbox.rbという名前でKindlizerに入れておいた。ご利用ください。
*1 一部の不届き者のせいで科学者が書いたというだけでは信用できないご時世なのがなんとも悲しい話である。
2012-06-11(月) [長年日記]
■ ナンシーの謎の手紙 (ナンシー・ドルー・ミステリ8) (創元推理文庫)(キャロリン・キーン)
本が好き!で当たった献本なんだけど、不思議なことに必ず「4回に1回」当たるんだよね。抽選つってるけど、作為が入ってるようにしか見えない(笑)。
それはそれとして、あらすじを読んで反射的に応募したのだけど(ミステリだということは理解していた)、蓋をあけてみたらジュブナイルだった。しかも、ページをめくって目に飛び込んできたのは「1932」という数字。なんと、原作が書かれた年である。それからようやく調べてみると、1930年から同じペンネームを使って複数の作者が書き続け、数百冊におよぶ大シリーズの一冊だということ。ようするにミステリ界のペリー・ローダンということか! いやぁ、存在すら知らなかったよ。
主人公は「少女探偵」、アメリカ在住の18歳(?)でコンバーチブルの車を乗り回し、父親は成功した弁護士、大学アメフトの選手をボーイフレンドに持つという、いい感じにファンタジーの入った設定で、たしかにこれで主人公が歳を取らなければ長く読み継がれるシリーズになるのもうなずける。ミステリとはいえ殺人は起きず、少々危ないメにはあうものの命にかかわるようなことはない。シリーズすべてがこんな感じなのかはわからないが謎解き要素は希薄で、むしろ冒険小説にちかいプロット。子供の頃に知っていたらたぶんはまっていたと思う。
面白いなぁと思ったのは、捜査中のナンシーの問い合わせに、警察署も郵便局も航空会社も、第三者の個人情報をほいほい渡すところ(笑)。のんびりした時代だったのだねぇ。現代のプライバシー基準下ではとても書けない(謎が解けない)のは間違いない。そいういう意味でのオールドファッションさも、ジュブナイルとしてのバランスの良さにつながっているんじゃないかと思う。近作がどんな感じなのか読んでみたいね。
このシリーズは複数の出版社から出ているけど、創元のシリーズは表紙もかわいいながらも萌え絵ではなく、ちょっと外国文学らしい香りが残っていて良いと思った。翻訳はこの巻でおしまいという噂をみかけたけど、ちゃんと継続して、学校の図書室にずらっと揃えておいて欲しいなぁ。
2012-06-10(日) [長年日記]
■ 今年も緑のカーテンを作るぞ(2)
4月の末に種をまいた去年の夕顔、十数粒あったのに発芽したのはたったのひとつというありさまで、けっきょく成熟していたと思っていた種の多くは未成熟だったということか。というわけで、とりあえずその一株をプランタに移した:
これだけではカーテンにならないので、先日あわてて朝顔の苗を買い足したんだが、雨続きで作業ができないあいだベランダに置いておいたらドーラが葉を食べてしまい、なんだか無残なすがたに。グスタフはウール製品を食べるわ、ドーラは朝顔を食べるわ、なんて悪食なんだうちの猫たちは!!
そんなわけでなんだか心もとない状態ではあるが、いちおう植えた。かろうじて芽は残ってるけど、ちゃんと育つんだろうか、これ:
なんだかんだでけっきょく去年と同じペースじゃないの。間に合わんなー、これは。