2012-06-02(土) [長年日記]
■ みなとRuby会議01に参加した
今日はYokohama.rbが主催する「みなとRuby会議01」だったので参加してきた。年に1回くらいは地域Ruby会議に参加しなくては。
「みなと」とはいえ、場所は二俣川の運転試験場のすぐそば(つまり山の上)。「みなと」は3年後の目標であるパシフィコ横浜を指しているのだそうだ。うむ、SF大会にできてRuby会議にできないわけないよな!
さて、受付をして指定された席につくも、同じテーブルに誰もいない。他のテーブルはけっこう埋まっているのに。しょっぱなはペアを組んでのプログラミングということなのにこれは困る……と思ったらギリギリに@bash0C7や@tatsuoSakuraiらが到着。というわけで、最初のセッションはペアプログラミングで課題をこなす「ソーシャルコーディング」。テーマは「あみだくじ」か「English Numberals」、相棒は@ymorimo。しかし、あっちはMac+USキーボード+Emacs、こっちはLinux+JISキーボード+vimというペアプログラミングをするには厳しいペアになってしまった。まぁ画面が大きい方(つまりMac)を使うという当然の選択をしたわけだが。
いっしょに働いたことのない人と即席ペアを組んで1時間、集中してプログラミングをするというのは、実にスリリングで面白いよね。できたあみだくじはこちら。テストはなし(爆)。そのかわりというわけではないが、かなり見通しのよい短いコードにできたと思う。データ構造に文字列の配列を使ったところがポイント。その後、奇数カラムの横線が高密度になりがちという(仕様面ではなく美意識的な)問題をなんとかしたり。
後半は講演がいくつか。どれも楽しかったが、とくに最後の@nagachikaによるEnumeratorの話は勉強になった。これからはもっと真面目にEnumeratorを使おう。
懇親会にも参加して、初めての方々といろいろお話できてよかった。@nagachikaとモバゲー友達になれたし!(笑)
2012-06-01(金) [長年日記]
■ 「Readlists」で複数のWebページをまとめたEPUBを作ってみた
つい最近、三菱重工のサイトにある(もう連載は終了してしまったが)「コックピットから」という戦闘機の読み物があるのを知って、ちょっと読んだらとても面白かったのでKindleに入れてまとめ読みしたいと思った。が、全17話を一個ずつSend to Kindleするのも扱いが面倒だし、どうせなら1個のEPUBにでもまとめたいと考えていたら、ちょうど「ウェブ上の記事をまとめて電子書籍にできる『Readlists』」を読んだのでさっそく使ってみた。
作り方はめちゃめちゃ簡単で、 http://readlists.com/new/ にアクセスして右側のリストに上からまとめたいURLを入れていくだけ*1。ページのタイトルが化けるが気にしないでかまわない(Editすればいちおう日本語は入るが、Permalinkを開くとやっぱり化けるので)。ページ左側にて書名とDescriptionを入力すれば完成。
あとは左のメニューからEPUBをダウンロードしたり、メールや電子ブックリーダーに直接送ることもできる。おれはいったんEPUBでダウンロードして、いつものようにcalibreでMOBI変換してからKindleに送った。なぜなら書名の日本語はやっぱり化けてしまうようなので、calibre上でそのあたりのメタ情報を再入力したからだ。まぁ、Readlistsが生成するEPUBはCSSがイマイチな感じなので、EPUBファイルさえ入手しておけばいずれそのあたりも調整できるしね。
*1 ちなみにこのコーナーがある「Discover MHI」は、右クリックは無効化されてるわ、フォーカスがどこにあるのかわからないわと、アクセシビリティ的には最悪の部類。こういうのは意味がないばかりか弊害しかないのでやめた方がいいですよ。
2012-05-28(月) [長年日記]
■ 禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)(ロバート・M. パーシグ)
※注: これは書評ではない。
アジャイル方面(というか主に@kakutani)がよく引用しているので読んでみた。教養読書ですな。原著は1970年代、古い本だ。日本語の「品質」とは違う意味の《クオリティ》に関する、哲学の話。バラエティに富んだテーマと深い考察が数多く登場して、なるほど味わい深い。
が、正直あんまり気に入らなかった。客観的にはおれに哲学の素養がないのが最大の理由だ(ようするに理解できない)。主観的には、おれ「も」バイク乗りの端くれだという点につきる。同じバイク乗りとして同意できないという話。嫌味なエンスーオヤジが持論を補強するために小難しい話をしてるだけじゃん!
ストーリーは息子とタンデムで北米大陸を旅する話なのだが、これがまずいけない。ちょっとそのへんでバイクツーリングのレポートをいくつか探して読んでみるとわかるが、ツーリングに出るとバイク乗りは多かれ少なかれ「哲学的」になっちまうのだよ。なにしろ運転中は(たとえグループで行動していても)孤独で暇だし。普段は考えもしないどうでもいいことを、あーでもないこーでもないとぐるぐる考える。でも、旅から帰ればすっぱり忘れる。日記に書き起こしたりするとときおり漏れでてしまうことはあるが、基本的には与太話なので真面目に書き残したりしない。それが本書では主役級の扱いだ。こいつはいけねぇ。品がない。そういうもんは内に秘めておけ。
あと、著者がさんざんコケにする同行者の友人ジョン、彼はマニュアルに従ってどんなに暑い日にもチョークを引いてキックをするものだからしょっちゅうプラグをかぶらせてしまう機械音痴として描かれているのだが、その彼の乗るバイクがBMW R60というのがまたカチンと来る。同じ機械音痴のR乗りとして。ちなみに21世紀、BMWの技術者は彼らの製品からチョークを廃した。バイク修理技術を持たないバイク乗りをクズ扱いする著者と、現代のBMW、一人の技術者としてどっちが好ましいと思えるかは言うまでもない(後者ですよ?)。
ちなみに著者パーシグの乗るバイクは作中には登場しないが、1964年製のCB77に乗っていたことはあるそうだ。文庫版の表紙(ハーレー)はミスリードだね。もっともWikipediaの本書のページにはかつてこの記述があったらしいが今はないので、この旅で乗っていたという確証はないのかも知れない。作中にはハーレーからパーツを取るシーンがあるが、タペット調整の記述はパラレルツインのものなので、なんだかよくわからない。まぁ、パーシグがおそらくハーレー乗りじゃなくて良かったよ。アメリカ人のハーレー乗りが偏見抜きでBMWを評するのは難しかろう(←これも偏見)。
とまぁ、本当にどうでもいい話だな。いや、おれの日記が。
◆ sora_h [ステッカーwww]