2012-05-05(土) [長年日記]
■ 写真展「Dear それぞれの」へ行ってきた
知人の志摩羽月さんが仲間たちと写真展を開いているというので、行ってきた。「Dear それぞれの」。
普段はアフリカに行って野生動物を撮っているような人なので、きっとアフリカを題材にした写真なんだろうと思い込んでいたら、なんと北京の風景だったという。まるでモノクロかと思うほど彩度を落としたプリントで、北京の(というかおそらく現在の中国の都会が総じてもっている)けぶったような空気感が出ていてよかった。
志摩さんの作品もそうだけど、物(オブジェクト)でなく光を撮っているという感じが出ている作品はいいね。そういう意味では、おなじ写真展にあった矢島満夜さんの作品も好み。
■ スーパームーンだというので
今夜はスーパームーンだというので(満月は明日らしいが)、また撮ってみた。前回よりはくっきりした気もするが、やっぱイマイチか。手ぶれかなぁ。シャッター速度を1/500まで上げてみてもたいして変わんないけど。というかいいかげん小さくてもいいからまともな三脚を買うべきだよな。ゴリラポッドじゃなく。この写真はゴリラポッドじゃなくてベランダの手すり固定だけど。
普段の満月よりも明るさ30%増しだそうだが、前回の満月なんて一ヶ月も前なんだから、人間そんな違いを思い出せるわけもなく、本当にスーパーなのかは判然としないのであった。ちなみに距離は36万kmまで近づいているそうで、静止衛星のちょうど10倍というキリの良さにむしろ感動したりしてね。いや「10倍」という数字にもたいして意味はないのだけど。
2012-05-04(金) [長年日記]
■ 9784150310615
相変わらずの神林節で面白かった。以上。……というのは(これを読み返す未来の自分に対して)あんまりか。
アフタヌーンで「勇者ヴォグ・ランバ」というちょっと神林世界っぽい骨太なSF作品が連載されていて毎月楽しみにしているんだけど、「意識」を喪失するということは想像力を失うことを意味するという本書の表題作で行われる議論と似通っていて、今後の「勇者ヴォグ・ランバ」の読み方に何かを付け足してもらったようで嬉しかった。なにかと「伊藤計劃」というキーワードとともに語られがちな作品だし、そのことはもちろん重要なんだけど、ぜんぜん別の楽しみもできるってことで。あと、飛浩隆の解説が補完的な意味で良い。
冒頭の「ぼくの、マシン」も含め、ネットワークに対する嫌悪というか不快感が提示される作品が目立つのだけど、ひごろからネットの向こうに芽生えつつある集合意識/無意識の存在が面白くてしょうがないネットジャンキーの自分としては、この感覚とは相容れない。まぁたしかにスタンドアロンのコンピュータも楽しかったし、作者の言うこともわからんではないけど、ネットにつながってからの楽しさはその比じゃないしなぁ。もちろんそれが年寄りの懐古趣味ではない、と確信するくらいには神林長平を信じているので、意見の相違は乗り越えて楽しんで読んだわけだが。
9784150310615
もちろん、以下を読んでいないと表題作は理解できない:
9784150310196
2012-05-03(木) [長年日記]
■ ReVIEWを使ってESRのオープンソース三部作をEPUB化してみる(2)
先日EPUB化に着手したESRのオープンソース三部作だが、なんとかそれっぽくなったのでEPUBとMobiを生成して公開した:
表紙画像は某達人出版会の標準デザインからインスピレーションを得てでっちあげ(笑)。
ReVIEWの勉強をしながらなので、まだ使いこなせていない機能とか、うちの環境との相性のせいでReVIEWのコマンドのいくつかが満足に動かないとかいろいろ問題があるが*1、EPUBはReadiumで、Mobiはcalibreで変換したものをKindleに送って確認してあるので、まぁ読む分にはほぼ問題ない。Mobiの生成に関しては、せっかくKindlegenをgem化してあるのだから、ReVIEWに組み込んでもらうようにしないとね。
さて、これで当初の目的(の出発点)に到達したので、Kindleでちゃんと読まないと(←最難関)。
◆ 結城浩 [MobiをSend to Kindleで見ました。 http://d.hatena.ne.jp/hyuki/2012..]
◆ ただただし [おっ、たしかに。これはreview-epubmakerが生成するファイルのせいですね。ちょっと調べてレポートしておき..]