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ただのにっき


2011-12-10(土) [長年日記]

グスタフ、ワクチン接種で今年もお漏らし

昨年の大騒ぎから1年、今年もやってきましたワクチンの季節が。

毎回おれが病院へ連れていくのでそろそろひどい目にあうことに気づいてもよさそうなものだが、洗濯ネットに入れられるまではまったく抵抗なく、さほど苦労せずにキャリーに入れて外に運び出したら、家から1ブロックも歩いただけでもう情けない声で鳴き始めるのだった。近所の小学生たちからは変な目で見られるし、まったくもう。

前もって行くことを伝えておいた獣医ではほぼ準備ができていたので、キャリーから洗濯ネットごと引っ張り出して拘束用の檻に押し込み、ぶすっと注射してキャリーに戻すまではあっという間。ただし、今年も盛大にお漏らししたのだった。だから病院へ行く前にはトイレを済ませておけと言っておいたのに(猫に言っても無駄である)。まぁ、去年の脱糞からすればだいぶ進歩かな!(違)

で、最近は「猫小屋」と化していたキャリーもさすがに信用(?)を失ったためか、帰宅後は入ることもなかったのだが、かみさんがふと思いついてドーラ用の小さいキャリーを出してみたら、そそくさとそっちに入ったのだった。なんのギャグだそれ↓

もう元のキャリーには入りたくない様子

Tags: gustav

わさます忘年会

[写真]もつ鍋

夜はWassrでアイマス関係でからんでる人たちによる通称「わさます」の忘年会@五反田 伊ざわ。だが、なぜか近年は散財自慢部になっているので、自己紹介が「今年のうっかり」というひどいありさまに。おれは車検があったせいで懐具合がかなり厳しく、今年はKindle4くらいしかうっかりしてないなー。

伊ざわは「もつ」全般を扱う店だが、もつ鍋はかなりうまかった。ここはまた行きたい。


2011-12-08(木) [長年日記]

16階調グレースケール画像でKindlizerを最適化したらファイルサイズが激減

最近、かずひこがいろいろと良いアドバイスをくれるものだから、Kindlizerの最適化が一気に進んだ。

最初、Debian squeezeでImageMagick(のconvertコマンド)に「-depth 4」を指定したらなんだか白抜き文字みたいなひどいシロモノができてしまったので「ダメだこりゃ」と思ったのだが、ふと思いついてcygwinのImageMagickを使ってみたらちゃんと4bitのPNG画像ができた。調べてみるとlennyに入っているバージョンにはそのものズバリのバグがあるのだった。おーのー。

まぁこういうのは時間が解決してくれるので、とりあえずはImageMagickの最新版を野良ビルドして、あらためて「-depth 4」を指定したら、元ファイルの半分位のサイズになった。これはすごい。しかもクオリティには変化がないか、むしろきれいだし。

これでいこう! とは思うものの、明らかに動作しない環境があることを知ってしまった以上は標準で使うわけにはいかないので、Kindlizerの方には「KINDLIZER_PHASE2_OPT」という環境変数を指定できるようにした。問題を抱えていないImageMagickを使える場合にはここに「-depth 4」を指定すれば良い。

ついでに過去にKindlizeしたPDFをこんな感じのスクリプトで一気に変換してみたところ、大半の本が25MB以内に収まった。25MBというとGmailの添付ファイルサイズの上限なわけで、つまり自炊本の多くをPersonal Documents送りにできるということだ。電子書店で購入したものだけでなく、自炊した本までクラウドで管理できる。夢の未来がここに!

とはいえAmazonのストレージはたった5GBなので、これまで自炊した本のごく一部を送りつけただけでもう10%以上消費してしまった。自分の書庫を全部入れるには明らかに容量も機能も不足なので、Amazonさんには有料でもいいので追加サービスして欲しいなぁ。

Tags: kindle ebook

青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫JA)(小川 一水)

解説が坂村健で「どひゃー」となり、その中で小川一水をクラークと比べて評価しているのにいちおうの同意をしつつ、本書がいまいち面白くなかったのはやはりその「クラーク的」部分のせいだろう。

特に巻末の表題作、「オーバーロード」が登場しただけでもう拒否症状が出てしまう。宇宙に人類よりも進んだ知性が存在するのはいい。しかし、彼らが我々を導いてくれる存在であるというおめでたい前提が大嫌いだ。彼らは人類を超越しているがゆえに理解不能であるべきじゃないのか。あからさまなスペオペならまだしも、こういう「いかにもSF」な作品でこれはないよなぁと思うのだよ。

もちろん全部ダメってわけじゃなくて、「都市彗星のサエ」なんていい感じのオールドSF & 良質のボーイミーツガールだし、他にも佳作はあるのだけど。やっぱ『老ヴォールの惑星』は傑作だったのだよなぁ。

青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
早川書房
¥814

老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))
小川 一水
早川書房
¥836

Tags: book
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

かずひこ [お役に立てて何よりなのですが、たださんの役に立てば立つほど、ますますKindleの方が便利に思えてくるのをどうしてく..]

ただただし [実際、おれたちみたいに自分で電子書籍を「作れる」人たちにしてみると、KindleのPersonal Document..]


2011-12-07(水) [長年日記]

ケヴィン・ケリー著作選集 1

[写真]「ケヴィン・ケリー著作選集 1」 on Kindle4

達人出版会から先日発行された「ケヴィン・ケリー著作選集 1」を読んだ。元のブログがCC BY-NC-SAということで、堺屋七左衛門さんが継続的に翻訳していた中からチョイスしたエッセイを電子書籍の体裁にして出版したもの。NCなので翻訳版も無料である。達人出版会の英断に感謝。達人出版会のサイトからはユーザ登録しなくてもダウンロードできるばかりか、いつものPDF、EPUBに加えてKindle向けにmobi版まで用意されている。すばらしい!

「1」ということで続編も企画されているようだが、本書の一貫したテーマは「なんでもかんでも無料になってしまうこの世の中で食っていくにはどうしたらいいか」だ(エッセイ集なのでその手の話ばかりというわけでもない)。冒頭の「無料より優れたもの」や「千人の忠実なファン」はかなり話題になったので読んだ人も多いと思うが、その続編、後日談、変奏曲が何本か入っている。

最初に読んだとき、上にあげたエッセイはかなり納得のいく話だったし、これからの社会ではこういうことを前提に生きて行かないといけないのだろうなぁと感じたものだが、本書におさめられているその後の調査では、「千人のファン」だけに食わせてもらっているアーティストはまだ発見されていないということがわかったり、千人も集められない人たちの作品にはどのような価値があるのかという考察があったりして、今後の展開もまた楽しみだ。

読んでいて自分でも面白いと思ったのが、上記のような「その後の展開」はもしかするとすでに元サイトや堺屋さんの翻訳があるのかも知れないけど、わざわざそこまで出向いて探す気にはあまりならないということ。読書端末がKindleということもあるが、「書籍」という形になると「Web」よりも他の情報に向かわせる障壁が高いのだなぁ。書籍になるということはメディアの「形」が変わるだけではなくて、読者の心理状態もかなり変わる。それこそが、ブログの書籍化をビジネスに転換できる理由の一つなのだろう。まぁ、このシリーズはライセンス上有料にはできないのだけれど。

ケヴィン・ケリー著作選集 1 ケヴィン・ケリー著作選集 1
ケヴィン・ケリー, 堺屋七左衛門(翻訳)
0円

Tags: book

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