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ただのにっき


2011-10-29(土) [長年日記]

tDiary 3.1.1リリース

恒例の肉の日リリース(ただし3ヶ月おき)。詳しくは下記リリースノートを:

今回、機能に影響のあるアップデートはあんまりなくて、バグ修正、それもruby 1.9の文字エンコーディングに関するあれやこれやとか、$SAFEに関するあれやこれやが修正されております。主にかずひことhsbtの業績。あと、amazon.rb利用者にはAPIの変更に伴う修正が入っているけど、海外のAmazonを使っている人以外にはあまり影響ないかな、今のところ。

同時に第一tDiary.Netも全面的に3.1.1にしてしまった。最近はCIが走っているおかげで、わりと躊躇することなく安心してアップデートできる。テストがあるってすばらしい(←自分は書いてないけど)。

次回は2012年1月29日の予定。もう来年か!

Tags: tDiary

2011-10-27(木) [長年日記]

BitbucketでdotfilesをGit管理する

GitHubもいいけど、プライベートなファイルをGitで管理したいなぁと思っていたところに、@hsbtがdotfilesをgithubとbitbucketに分割という記事を書いていたので、Bitbucketを使ってみたのだ。そうか、以前からBitbucketという単語は何度か聞こえていたけど、GitHubと違ってプライベートなリポジトリを無料で作れるんだね。

さっそくアカウントを取ってみると、カスタムドメインが使えたり、CIをサポートしていたり、付随サービスもいろいろ充実しているみたい。こんなふうにGitHubと棲み分けてフリーアカウントを発行しちゃうと、ユーザも棲み分けてしまって共倒れ……なんてことにならないのか心配になってしまう。が、Gitは中央リポジトリを持たないから、潰れてもユーザは痛くも痒くもないのだよな。大変だねぇ。

さて、ではWeb上のメニューに従って「dotfiles」というプライベートリポジトリを作ってみる。これは簡単。HTTPSとSSHでアクセスできるリポジトリができたので、さっそくローカルにcloneだ:

% git clone git@bitbucket.org:tdtds/dotfiles.git                                       
fatal: destination path 'dotfiles' already exists and is not an empty directory.

えっ。

あー、思い出した、gitoliteを入れたときに、試しにローカルのdotfilesを管理するリポジトリを作ってみたんだった(笑)。まいったな、存在すら忘れてたよ(忘れていたということは、commitしていない改造が山ほど入っているということでもある。とほほ)。まずは最近の改造をちまちまと分割してcommit。

で、別にBitbucket使わなくてもいいということを思い出したものの、SSHだけでなくHTTPSでアクセス可能なリポジトリの方がいろいろ便利だと(ちょっと無理やりな)理由をつけて、あえて移行することにしたのだった:

% git remote add bitbucket git@bitbucket.org:tdtds/dotfiles.git
% git config branch.master.remote bitbucket
% git push

こんな感じで。実際はこの下のファイルを、$HOMEにsymlinkにする。

Tags: git

2011-10-24(月) [長年日記]

『スティーブ・ジョブズ』を買っていい電子書店はどこか

2011-10-25追記: 講談社の一覧にないビットウェイブックスを追加。DRMフリーと思われます。
2011-10-25追記: 販売を開始したBooksVを追加。残念ながらAndroid専用。
2011-10-25さらに追記: ビットウェイブックスから商品が消滅。

Jobsの伝記が発売だそうで、まぁ(みなさんの予想通り)おれは読む気はないんだけど、講談社という大手出版社が紙と同時に電子書籍も販売開始、それも複数の電子書店から……ということで、日本の電子書籍事情がどうなっているのか俯瞰するにはいいチャンスかも知れない。

以前から書いているように、電子書籍といえども紙と同程度のポータビリティを持つべきだ。たとえ出版社が電子書籍から撤退しようが、著者が販売を差し止めようが、いちど買って読者の手元に届いた本は、そのまま読み続けることができなくてはいけない。という観点でみると、端末に依存しないこと、書店が潰れても影響を受けないことが重要だ。もちろんDRMがかかっていないこと、仮にかかっていても最悪スクリーンキャプチャができれば手元でバックアップできる。

ということで、日本版公式サイトにある電子書店の一覧で比較。形式は.book(ドットブック)で固定のようなので、そもそも.bookが読めない環境は除外する:

書店名端末非依存DRMなしキャプチャ可
eBookJapan(11/04から販売)
紀伊國屋BookWeb×
ソフトバンクブックストア×?×
GALAPAGOS STORE×?×
TSUTAYA.com eBooks×?×
honto××
パブリ××
BooksV×××
Book Place××
Book Live××
VOYAGER Store××
LISMO Book Store×××
Reader Store×××
ビットウェイブックス(半日で取り扱い停止)

途中で暗澹たる気分になってきたので後半はいい加減かも……。.book本家であるVOYAGERには期待したのだけれど、ブラウザ上でしか閲覧できないタイプのビューアだった。まぁ、講談社がこういう条件で販売先を選択したというだけの話だけれど、少なくとも読者の手元に可搬性のあるファイルが残るタイプの書店は皆無だった。これが日本の電子書籍をとりまく実情。だいたいこの中にiBooksが入ってないという時点で、Jobsの本を出す意義が失われてるように思えるのだが。

ついこの間まで直接XMDFや.bookのダウンロードが可能だった紀伊國屋BookWebが入っているのを見たときには期待したのだが、つい最近になって専用の書棚アプリ「Kinoppy for PC」が用意され、過去に買った本すら単体でダウンロードできなくなるというひどい改悪をしてくれて、呆れるばかりだ。セキュリティも甘いし、こんな本屋、二度と使うもんか。

というわけで結論: 「スティーブ・ジョブズ」は電子版を買ってはいけない、紙で買って自炊せよ。

2011-10-25追記: 上記訂正。ビットウェイブックスからなら買っていいかも(内容未確認につき自己責任で)。/さらに訂正。10月25日の朝にはありましたが、同日午後にはサイト上から消滅しました。残念です。


スティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン
講談社
¥1,280

スティーブ・ジョブズ II
ウォルター・アイザックソン
講談社
¥2,090

Tags: ebook
本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

mrkn [原著なら Kindle Store と iBooks で買えます。]

ただただし [そういうツッコミが入ると思ったよ(笑)。 今回の基準を厳密に適用すると、Kindle Storeは◯/×/◯、iBo..]

mayakovskii [ビットウェイではDRMフリーですね。 http://books.bitway.ne.jp/meng/cp.php?r..]

ただただし [おー。情報ありがとうございます。確かに素の.bookっぽいですね。どうやって講談社の目を逃れたんだろう(笑)。本文に..]

sora_h [なんだかんだ原著をKindle Storeを買うのが良い気がしてきたw .bookってKindleで読めたっけ…]

ただただし [bookはKindleでは読めない(今回そういう「もともと読めない端末」は除外)。まぁ、T-Timeで表示させてキャ..]


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