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ただのにっき


2011-09-24(土) [長年日記]

グスタフ、ふたたび脱走する(未遂)

[写真]脱走ガードの具合を確認するグスタフ

先日の台風の影響は我が家には及んでいない……と思っていたが、猫脱走防止のネットが一部破壊されていたことが判明した。というのも今朝、いるはずのないところにグスタフがいたからなんだが。

去年のグスタフの脱走をうけてベランダにネットを張ったのだけど、その後、ネットのたるみを利用して器用に手すりの外側を歩いて屋根の上に出られることに気づいたようで(体重があるからできる技)、それを阻止するために透明なアクリル板をネットと手すりの間に挟んで固定しておいたのだ。

そのアクリル板が台風で破壊されて、ふたたび屋根の上に出られるようになっていたらしい。そこからフェンス経由で脱走まではあと一歩である。

幸い、餌で釣ったら近づいてきたのでふん捕まえて屋内に引きずり込んだのだけど、油断してるとまた脱走しそうだったのでその日のうちにアクリル板を復活させた。写真は、再設置されたアクリル板を恨めしそうに確認するグスタフ(撮影: かみさん)。このあと、どうすれば乗り越えられるか、いろいろなポーズを試しながらチャレンジしていた。妙に賢いんだよなぁ、グスタフは。

Tags: gustav

2011-09-23(金) [長年日記]

電書版・ そんなんじゃクチコミしないよ。 <ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本>(河野 武)

ソーシャルメディア・ダイナミクス」のあとにこれを読むのはちょっとイジワルかもしんないな。3年前に出た本だけど読みそこねていたので、先日パブーからでた「電書版」を買ったのであった。

3年前というとTwitter / Facebookといったソーシャルメディアは今ほどもてはやされておらず、CGMの主役はまだブログ。そんな中で「(企業が狙って仕掛けた)クチコミなんて成功しないよ」という指摘を空気を読まずにした本。まぁ、本書の指摘はまったくその通りで、いっけんネットで盛り上がっているように見える話題が、実際に売上増につながっているケースなんてほっとんどないにもかかわらず、なんだかみんな「ネットのパワー」に夢見てたんだよね。Amazonあたりの書評はけっこう低評価のものが多いけど、あれはたぶん「夢を壊されて怒ってる」人たちだな(笑)。

で、このことは2011年の今になってもたいして変わってはおらず、キャンペーンで強制ツイートさせるようなありがちなプロモーションを仕掛けてみたところで、その商品を継続的に買うようになったなんて話は聞いたことがない。影響力や露出を考えたらいまだオールドメディアが一番効果的で、単に広告の延長線上で考える「クチコミマーケティング」なんて絵空事だよねという、ごくごくあたりまえの(でも目を背けがちな)話である。終盤に掲載されている座談会では、そのあたりがセキララすぎるくらいセキララに話されていて、なかなか刺激的で面白い。

じゃあソーシャルメディアはどう活用すればいいのかというと、顧客との信頼関係構築の手段として使うくらいしかないわけで、ザッポスの成功なんかは単なる「クチコミマーケティング」じゃなくてそっちに軸足を置いて議論すべきだ。だとすると次にくるのは「信頼関係構築」が成功したかどうかはどう「測定」すればいいの? という話になるんだけど、本書でもそれを課題として位置づけつつも特にアイデアはないようだった。解析屋としてはこれをクリアしないと提案もへったくれもないんだけどなぁ。

先日も社内でTwitterを使ったマーケティングに関する議論していたときに、「Twitterでやれることなんてアクティブサポートくらいしかないだろ」という話をしたんだけど、著者の新作がまさにそのネタで、つまり本書の電書版公開はそのためのプロモーションの一貫という話なのであった。せっかくだから読んでみるか:

Twitterアクティブサポート入門 「愛される会社」時代のソーシャルメディアマーケティング
河野 武
インプレス
¥43

もっとも、新作は紙でしか売ってないようで、「電書版・そんなんじゃクチコミしないよ。」からそのまま新作も電子書籍で読みたい読者としてはガッカリだし、マーケティング的にどうなのよそれ、と思った。読者との信頼関係が構築できてないじゃん。インプレスなら電子書籍を売るルートだってあるだろうに。電子書籍を単なるプロモーション手段として使わないで欲しい。

ちなみに「電書版・そんなんじゃクチコミしないよ。」には電書版向けの追加パートがあって、この3年間で何が変わったのかを概観したりているのだけど、197~198ページにかなりひどい乱丁があった。今日になって再ダウンロードしてみたけど直ってないなぁ。と、ここで指摘しておいたら直るかね。

Tags: ebook book
本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

Before...

河野 [乱丁部分は確認して、修正したものをアップしましたので、大変お手数ですが再ダウンロードをしていただけますでしょうか。 ..]

ただただし [河野さん、どうもです。乱丁というか、保険の話の後半に結婚式の話がだぶって上書きされているようなので、元データが壊れて..]

河野 [ぼくの電子書籍についての持論は「紙の書籍に無料でおまけとしてつけろ」です。 紙はいらないから安くしてという意見がある..]

ただただし [「無料でおまけ」というのは、まずは体験してその良さを実感してもらう戦略ですよね。でも、データだけあっても生活を変容さ..]

河野 [そうですね、よくわかります。 いまの出版社(と出版業界、出版ビジネス)ではそれは実現できなそうですね。だから外圧、外..]

河野 [補足です。 数百冊が悪い、とうことではなく、それでは著者と編集者のふたりすら食えないという意味です。]


2011-09-21(水) [長年日記]

ふたたび帰宅難民化する(本年2度目)

[写真]入場制限中の小田急線新宿駅南口

中心気圧940hPaという強力な台風15号が接近、夕べは名古屋が水没して100万人単位で避難勧告が出たりして、今日はいよいよ関東直撃と予想されていたので、まぁとっとと帰るなり休むなりしておけばよかったのだが。ちょうど午後から浜松町でプレゼン&納品という予定だったのでのんきに出かけ、17時に終わって会議室から出てきたらフロアに誰もいなかったという。なんで誰も知らせてくれないの!(笑)

浜松町あたりからウチ(またはその近く)まで帰るとなると、小田急線、横浜線、田園都市線の3ルートがあるのだけど、それらも含めて首都圏のほとんどの鉄道が、おれが帰宅しようとするタイミングを見計らったかのようにバタバタと運休。動いているのは地下鉄だけという状況になってしまった。

3.11に続いて、なんと今年2回目の帰宅難民化である。

3.11で学んだことがひとつあるとすれば「慌てて動いたら負け」という原則である。「行けるとことまで行こう」とばかりに拙速に行動すると、どうしょもないところで足止めを食らったり、途中で停車したぎゅうぎゅう詰めの列車に缶詰になったりする。だから早期帰宅はさくっと諦めて、地下街のイタリアンカフェに入った。

なにせバッグの中にPCはあるわ、Kindleには常に未読本が20冊は溜め込んであるわ、時間潰しには事欠かない。状況を観察しながらコーヒー&読書でのんびりする。

20時近くになると「小田急復活(か?)」みたいな情報が入り始めたので、そのまま同じ店で腹ごしらえをして、大江戸線で新宿へ。ちょうど10分間隔で準急が走り始めたので潜り込む。ちなみに駅は入場制限で写真のようなありさま、相模大野から先は小田原線も江ノ島線も倒木のため運休という状況。いやー、想像以上にすごい台風だったようだ。

それでも、登戸で運よく座れたし、走ってるうちに相模大野以西も開通したので、そのあとは(時間がかかったものの)ちゃんといつものように帰ってこれたのだが。3.11よりはずいぶんマシだったよ。今回の教訓があるとすれば、「台風が来たら休め」だな。そうもいかないんだけど。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

NT [台風だと浸水のおそれがある地下街に避難するのはあまりいい選択肢ではないような気がしますけど、実際のところどうなんでし..]

こ~りん [人が少なすぎる地下街: 取り残されるので × 人が多すぎる地下街: いざという時、逃げるのが大変なので × 適度に人..]

ただただし [もちろんそのあたりの危険意識はあるので、安全は確認した上です。ビルの地下食堂街なので逃げるルートは複数あるし、そもそ..]


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