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ただのにっき


2011-08-21(日) [長年日記]

夏休み一泊旅行(2) - 臼田宇宙空間観測所

[写真]朝食。中央ははちのこ

続き。まるやの朝食にはさりげなく「はちのこ」が混じっていたりして、なかなか油断がならないのだった。美味しいけど、ちょっとクセがあるよね。

10時ギリギリまで粘ってからチェックアウトし、近所にある塩羊羹で有名な店へ。朝から大混雑ですごい人気店。その後、やはり近所の諏訪大社下社秋宮へ。10年ぶりくらい? ここのこま犬、逞しくて立派なブロンズ製なんだけど、どこも同じデザインなのだよねぇ。各社で違ったデザインにすればいいのに。

[写真]諏訪大社上社本宮にいる小型のこま犬

近くの閑散とした商店街をぶらついたり、酒蔵を2件ほど回って試飲(かみさんが)したりしたあと、こんどは上社へ。ここは参道が折れ曲がっていて妙な構造になっているのが面白いです。写真はメインのじゃなくて、ちょっと奥まったところにいる小さなこま犬。デザインはこっちのがカワイイ。

[写真]バラクライングリッシュガーデンで売っていた猫の置物(の集団)

雨がやまないのであたりをうろつくのはやめ、蓼科高原にある美味しいと評判のそば屋へ向かうが、すごい田舎にあるのにめちゃめちゃ行列しててびっくり。すごすごと引き返して近くにあるバラクライングリッシュガーデンへ。ちなみに「バラクラ」とは「薔薇のある暮らし」の略だそうです。その名のとおりのイングリッシュガーデンで、花撮り放題。バラクラの確立した家元制度のすごさについて書くにはこの日記は狭すぎる(ので興味のある人は調べてみるといいです)。写真はバラクラで売っていた売っていた猫の置物(の集団)。数に頼むとなんでも不気味になる。

[写真]臼田64m

さて、本日最後にして(おれ的)メインイベントは、もちろん臼田宇宙空間観測所。前日、野辺山の公開に行った宇宙、クラスタの面々も、今日は臼田に向かっているのだけど、Twitterで入ってくる報告がみんな「霧がすごくて何も見えない」的なものだったので、半ばあきらめていたのだけれど、どっちにしろ関越から帰ったほうが混まなさそうだったので臼田は通り道みたいなもんだ。ちなみにウチのカーナビが麦草峠経由ではなく大河原峠経由のルートを推奨してきたので感心した。(ダートを厭わなければ)蓼科から臼田へのルートとしてはこれがベストチョイスである。これで天気が良ければ標高2000mからの絶景が見られたんだけどね……。

で、ようやく臼田に付いたのが16時直前、つまり見学時間終了間際。受付では「もうダメー」って言われてすごすごと門の外に出たが、霧は晴れてちゃんと全景が見える状態でよかった。宇宙クラスタの報告によれば、臼田で講演を聞いて寄る人がいることを予測して*1、本来日曜はホームポジションにあるアンテナをこちら向きに倒しておいてくれたらしい。へー、JAXAもずいぶんサービス精神を身につけてきたじゃないの! これで天気が良ければ!(悪天候はJAXAのせいではありません)

*1 佐久には今、はやぶさのカプセルが来ているのでそれに合わせたイベントがあった。

関連する日記: 2012-11-03(土)

2011-08-20(土) [長年日記]

夏休み一泊旅行(1) - 野辺山特別公開

今日は国立天文台野辺山の特別公開日なので以前から「行くよ」と言っていたのだが、かみさんも(避暑に)行きたいと言い出したので、ついでに夏休みのショートトリップということにしたのだ。で、そもそも避暑に行くのが目的だったはずなのに、前日から前線が南下して関東地方もめっちゃ涼しくなってしまったのであった。おまけにずっと雨だしな(またか)。

[写真]のべやま先生

車で野辺山に行くのは初めてだったが、ずいぶん遠くの駐車場まで連れていかれるんだなぁ(バイクは施設の駐車場に止めさせてもらえる)。前夜からTwitterの宇宙クラスタがけっこう盛り上がっていたんだが、すごい痛車が駐車場に止まっていたりして笑った。

しかしながらあいにくの天候なので、計画されていた45mの中に入れるイベントとかが中止になるなど、パラボラクラスタ的にはちょっと残念な展開。そういえば前回来た時も雨でなんか中止になってたよなぁ(←お前のせいではないのか)。でも、実際に観測するもようを見せるためにいつもとはだいぶ違う方角を向いていたりして、これはこれでムフフでもあった。まぁ、野辺山はいつでも見学できるので、また晴れた日に再訪すればいいのだ。

[写真]リゾナーレ小淵沢

その後リゾナーレ小淵沢に寄って昼食&買い物。郊外型のショッピングモールかと思ってたらちょっと違った。軽井沢&清里系の雰囲気から下品さを排除したような雑貨やスイーツの店が多くて、女性は好きそう。ということは男にはあんまり向かないのだけど、建物はちょっと面白かったな。ホテル部がどうなっているのかはちょっと興味ある(星野リゾートだし)。

[写真]馬刺し

宿は下諏訪のまるや。(少数の手伝いさんを除き)女将がたった一人で切り盛りしている宿ということで、5部屋しかないけど3組までしか客をとらないという。この日も我々を含め2組しか宿泊していないので、風呂は貸切だわ、静かだわ、諏訪大社が目の前なのになかなか贅沢な空間でしたよ。馬刺しをふくめ、料理も丁寧で美味しかった。器がすごいらしくて(よくわからないんだけど)、二百年前の碗で吸い物が出てきたりする。特に最後に出てきた沢庵がなぜかめちゃめちゃ旨くて、ふだん旅館の食事は(満腹で)最後のご飯んはほとんど手を付けられないのだけど、今日は一膳きっちり平らげてしまった。なんだこの魔法の漬物は。

Tags: parabola
関連する日記: 2011-08-21(日)
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

tokoya [リゾナーレは以前泊まった事があります。 波のプールが思った以上の大波で笑っちゃうくらい面白かったので、機会があればぜ..]

ただただし [あー、プールが人気という話は聞いたけど、そういう方向(?)なのかー。 ずいぶん車がたくさん止まってるのに人が少ないね..]


2011-08-16(火) [長年日記]

EPUB→mobi変換はcalibreに限る (または「kindlegen使えねー」)

DevLOVE HangarFlight Experiences』を買った。なにげに達人出版会から初購入。今まで刊行されたラインナップはさすがにとんがった(つまりニッチな)書籍が多くて、ちょっと手が出なかったんだけど、エッセイ集なら手軽でいいね。といってもDevLOVEな人たちの文章は読んだことがない(と思う)ので、どんなものかも知らずに買っているんだけど(笑)。

DevLOVE HangarFlight Experiences DevLOVE HangarFlight Experiences
DevLOVE Pub
760円+税

で、達人出版会がリリースしているフォーマットはEPUBとPDF、Kindleで読むならもちろんPDF……ではなく、EPUBである。PDFは(やはり)余白が邪魔なので。ただし、EPUBはそのままでは読めないので、mobi形式に変換する必要がある。これができるのも、DRMフリーな達人出版会ならでは。

というわけでEPUB→mobi変換をするわけだが、オーソドックスにやるならまずはAmazon謹製の「Kindlegen」を使う。これを(お好きなOS向けのを入手して)こんな感じに変換すればよい。

%  kindlegen DevLOVEHangarFlightExperiences-0.9.0.epub -o DevLOVEHangarFlightExperiences.mobi -unicode

ただ、kindlegenコマンドのEPUB解釈能力はそうとう低いので、レイアウトの再現性がかなり落ちる。下のスクリーンショットの左側がkindlegenを使った結果のmobiファイルをKindleで表示したものだが、目次の箇条書きがつながってしまっているのがわかる。他にも改行すべきところでされない現象がけっこうあるので、正直使い物にならない*1

で、何を使うかというと、「calibre」である。

[スクリーンショット]kindlegen版(左)とcalibre版(右)比較

普通にGUIなソフトなので、D&DでEPUBを登録し、書籍変換でmobiに出力、あとはKindleに送るだけ。上のスクリーンショットの右側がcalibreで変換したEPUB。かなりいい感じに再現できているのがわかる。というか、calibreの変換能力はかなりすごいと思う*2

これまでも、mobiファイルの配布がなかった初期の「OnDeck」もこれで読めていたし、先日発表になった「Gihyo Digital Publishing」もEPUB3で出す上に推奨閲覧環境としてcalibreを上げているくらいなので、今後はcalibreなしではKindleライフは送れないということになりそうだ*3

Tags: ebook

*1 いちおうAmazonを擁護しておくと、自分でOPFファイルやHTML/CSSを用意してkindlegenでmobiを作る場合は、(癖はあるものの)きちんとしたレイアウトの電子書籍を作ることができる。

*2 ただ(これはkindlegenでも同じだが)「~」が「□」に化けてしまうのは仕方ないのか。自分でmobiを生成する時にはHTMLに「gsub /\uFF5E/, "\u301C"」をかけている。

*3 もちろん、calibre本来の目的である「書籍管理」にも使っていいんだけど、「電子書籍界のiTunes」とはよく言ったもので、動作が重くてストレスたまるんだよねー。


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