2011-08-01(月) [長年日記]
■ Backblazeの初期バックアップが(ようやく)終わった
5月(!)から始めていた、Backblazeによるオンライン・バックアップだが、写真やら音楽やら動画やらがどっさり入った数100GB入り外付けハードディスクの最初の全バックアップはようやく終わった。
節電のこともあって、日中に立ち上げっぱなしにすることもなく、夜間ももちろん用がない時は止めていたので、正味自分が利用している時間の間だけでバックアップをさせておくと3ヶ月くらいかかってしまうということか。
ログを見てみると、初期バックアップが終わったあとは1時間おきくらいに起動して、数個から数十個のファイルをバックアップしているようだ。自分でそんなにたくさんのファイルを生成している意識はないので、ブラウザのキャッシュとか、そういう自動生成的なファイルもバックアップしているのだろう。まぁ、別に止める必要もないけど。
2011-07-31(日) [長年日記]
■ 萩の月を買いだめした
ありがたいことに伊勢丹相模大野店の東北物産展で萩の月が買えるという情報をいただいたので、さっそく行ってきた*1。
数に限りがあるようなら買えるだけ買ってやろうと意気込んでいたのだけど(ぉぃ)、けっこう潤沢にあったので8個入りのを2箱GET。日持ちしないからあんまりたくさん買うのもどうかと思っていたが、「冷凍して半解凍で食べるとおいしい」という情報をもらっていたので、半分はすぐに冷凍。
あー、これで夏のお菓子には困らんわー(←夏は関係ない)。
*1 明日までです。
2011-07-30(土) [長年日記]
■ 読み返したい「小松左京」、5冊
2007年のワールドコンで、あまりにちっちゃくなってしまった「巨星」の姿(それでもあの時は元気いっぱいだったけど)を見て以来、お別れをするのもそう遠くないと覚悟はしていたので、昨日の小松左京の訃報、それほどのショックはなかった。来るべきものが来たなぁ、という感じで。
で、いつものように追悼読書をしようと思って本棚を探してみたら、ほとんど残ってないの。愕然。古参の日本人作家(主に角川文庫)は数が多いので、いつだかの引越しのタイミングで嫌になって全部捨てちまったらしい(2001年の夏のことらしい)。半村良も平井和正もない。自分の青少年期を形作った中でももっとも影響力のあった人たちの作品が手元にないとは、まいったね。BookOffにでも行って、探してみるか。
というわけで、見つけたら買い直したい小松左京作品を5冊ほどメモ。Amazonでも新品が買える本は少ないのがもったいないよなぁ。せっかくだから、これを期にプラネタリアートで小松左京の全作品を電子化してくれればいいのに。というか今やらずにいつやるの。
さよならジュピター〈上〉 (ハルキ文庫)
角川春樹事務所
¥1,818
さよならジュピター〈下〉 (ハルキ文庫)
角川春樹事務所
¥680
「さよならジュピター」、映画は日本SF映画界の黒歴史とまで呼ばれているが(おれは好きだけど)、小説の方は掛け値なしの傑作。小松左京が一番のっていた時期の作品で、やりたいことにみちあふれていたことがよくわかる。「日本沈没」で描かれていた日本に対する深い愛情が、地球ばかりか木星を含めた太陽系にまで広がったような、日本を代表するSF作家によるスケールの大きい"ラブストーリー"だ。
映画化された作品ばかりを選ぶとマニア度が低くなってしまうけど(笑)、そもそも小松左京はちゃんと(マニアを満足させつつも)マス向けの作品を書けたという点がすごいところなわけで、映画にもなるほどの作品にだって、SFの魂はぎっしり詰まっているのである。地球に対する愛情が感じられる、これも傑作。
古いけど、がっちりした本格SFとして、これは読み返したい。短編なのにどれもスケールが大きくて、一気に読むとクラクラするほど。小松左京は短編の名手でもあった。
(例によって怪しげな)記憶をたどると、初めて読んだ小松左京はこの作品だったかも知れない。少なくとも小松左京作品を好きになったきっかけはこの本だった。ミステリーとしてもすばらしいが、なんといってもSFらしいパースペクティブがすごい。
基本的になんでも書けた小松左京は、もちろんホラーも上手い。ホラー系短篇集は多いのだけど、「牛の首」が収められた短篇集はいくつかあって、どれが入手しやすいのかよくわからんな。「牛の首」に関しては……おや、誰か来たようだ。
◆ 良太 [「夜が明けたら」はホントに怖い素敵な小説です。おっさんになった今でも怖い。 「復活の日」も、もっと評価されてよい作品..]