2011-03-24(木) [長年日記]
■ Google Chrome 10で好みのゴシック系フォントを使う
だんだんと日常が戻ってきて「こんなご時世ですから」では言い逃れができなくなりつつある。職場で地震の前に頼んでおいた新しいPCが届いていたのを放置していたんだけど、そろそろセットアップしないと「古いのをはやく返却しろ」とせっつかれるので、重い腰を上げてセットアップ開始。いや、新しくて速いマシンはそりゃ嬉しいんだけど、長年親しんだ環境を再構築するのは大変なわけで、アンビバレンツ。
とりあえずメールとオフィスとWebブラウザさえ使えれば(効率は落ちるが)業務はできる、というわけで、まずはブラウザを入れることにしたんだけど、出たばかりのFirefox4はまだ拡張の追従がもう一声なので待つとして、Google Chromeをメインブラウザに選定。
インストールから基本的な設定までは順調に進んだのだけれど、なぜかフォントを「メイリオ」にしても反映されない。どうみても「MS Pゴシック」。
で、Twitterで嘆いたら、すごい裏技っぽい設定方法を教えてもらった。
まず、どこでもいいのでフォームなどのテキストフィールドで右クリック。出てくるメニューから「スペルチェックのオプション」→「言語設定」。まさかと思うが、ここで出てくるダイアログボックスに見慣れた「フォントとエンコード」がある(一番左のタブ):
そうそう、Chrome 9まではこうやって明朝系とゴシック系のフォントを別々に設定できたんだよ。ここのゴシック系に「メイリオ」を指定すれば、無事、期待どおりに表示される。
聞いたところでは、英語圏ではデフォルトフォントとして明朝系(というかSerif系)が標準的に使われるのでそれだけ設定できるように設定画面を整理してしまった影響らしい。日本では主にゴシック(Sans-serif)系が使われるので設定画面からは変更できなくなってしまった、と。以前の設定は引き継がれるからChrome 9以前に設定してあればそのままのフォントが使われるが、Chrome 10からクリーンインストールした場合にのみ発生する問題なのだろう。自宅のマシンでは普通にメイリオ使われてるし。
というか、標準で「MS P明朝」が選ばれてるってだけでおかしいだろ、いまどき。まずはメイリオを選択して、ない場合だけMS Pゴシックを使えばいいじゃん。あと、マイクロソフトがなぜWindows 7に明朝系のClearType対応フォントを添付しないのかというのも不思議だよな。ClearTypeが普通に使えるようになってから何年たってんのよ。
2011-03-23(水) [長年日記]
■ 相模原市の「防災」「安全・安心」メールマガジンが便利なんだが
相模原市(というか日本の多くの自治体でも同じだと思うが)、いわゆる「防災無線」的なサービスがあって、街中に点在するスピーカーから緊急時のお知らせが流れる。名づけて「ひばり放送」。まぁ普段は行方不明になっている徘徊老人を見つけたら連絡してくれみたいな放送ばっかりなんだけど、さすがに3/11以降は地震や停電の案内が主要なコンテンツになってきた。
とはいえ米軍厚木基地に離発着する航空機の騒音対策のため、多くの家屋が二重サッシになっている地域なので、家の中にいるとあんまりよく聞こえないんだよね。で、日ごろからTwitterで相模原市の情報を提供してくれている市議の阿部よしひろ氏が、ひばり放送のメール版を広報しているのをかみさん経由で知り、さっそく購読。計画停電があるとかないとか、さっきあった地震の震度がいくつだとか、仕事をしていても離れた自宅の状況がわかるのでたいへん助かる。
メールを提供しているドメインが「bousai-mail.jp」なので相模原市固有のサービスではないのだろうと思い、whoisで調べてみると所有者は株式会社コム・アンド・コムで、福岡の会社だ。へー。この会社の同じサービスを導入している地方自治体は多そう。
さらになんとなく社長の名前でググったら、けっこう頻繁にコンサートまで開いていてファンクラブまであるトランペッター(でもアマチュア?)の情報ばっかりひっかかる。「えー、同姓同名かよ」と思ってさらに調べると福岡在住だとか。本人のブログがあったので読んでみたら同一人物だった。面白ぇ。
脱線してしまった。
このメールサービス、市内で発生した犯罪に関する情報なんかも流れてくる。やれ帰宅途中の女性が襲われそうになったから注意しろだの、下半身むき出しの男が徘徊しているから気をつけろだの、週に数回はそんな情報がある。平和な街だと思っていたが、こうしていちいち知らされてみるとけっこう犯罪ってあるもんだなぁ。
被災地で窃盗があっただの強盗が出ただのという、デマだかなんだかよくわからない情報がよく出まわって、それを見て被災地が実は無法地帯になっていると信じたがる隠蔽・陰謀大好きな人たちがいるみたいだけど、平時の日本でも犯罪は普通に起きてるってことを知らないのかもね(もちろん無法状態にある土地はあるだろうけど。たとえばこことか)。
2011-03-20(日) [長年日記]
■ 「萩の月」と東北の思い出
震災つながりで東北に想いを馳せることが増えているのだが、東北のおいしいものと言えば、なんといっても萩の月。三食ぜんぶ萩の月でも文句がないくらいに大好きなお菓子なので、あっちの方に行く予定がある人にはかならず土産を頼むところなのだが、そういえばもう何年も食べてない。日持ちがしないから、土産にするにもハードルの高いお菓子なのだよな。
萩の月を現地で、しかも思う存分食べた記憶をたぐって、カブで東北ツーリングをした時のことを思い出し、まだ残っている当時の日記を読み返してみたり。買ったばかりのスーパーカブ90DXで、往復8日で2,400km、青森まで行って帰ってくるだけの強行軍。カブの足だと移動するだけで精一杯の距離なので、観光もなにもあったもんじゃない、ただ走っているだけの旅だったけれど、実に楽しかった。あれでカブの奥深さに目覚めたんだよなー。もう20年以上前の話だよ。文体が妙に若々しくて実に気恥ずかしい。
5月の連休(独身で、しかも工場と同じシフトでの勤務だったので10連休とか普通にとれたのどかな時代)だったのに、東北各地のでキャンプはめちゃめちゃ寒くて、あれよりもひと月半以上はやい今の季節、燃料もままならない避難所ではさぞかしつらいだろうと思う。寒いとぐっすり眠れないんだよねぇ。
……と、震災の話に戻ってきたので、萩の月がどうなっているのか心配になり、三全のサイトを見てみたところ、地震の直後こそ休業していたようだが、今は徐々に復旧しているようだ。すばらしい。支援のために何か買おうと思ったが、残念ながらオンラインショップはいまだ休業中。肝心の萩の月は買えないけれど、ずんだシリーズもどれも美味しそうだ。復活したらきっと買うので、がんばって欲しいな。
◆ パイプ喫いの…… [世田谷区で登録したメールマガジンも、そこ経由でした :=)]