2010-03-01(月) [長年日記]
■ Google CalendarとiPhoneの同期方法をGoogle syncからCalDAVに変更
いつからかわからないが、Google syncで同期設定してあるiPhoneに、ちゃんとスケジュールが送られていないことに気づいた。iPhone→GoogleはOKだけど、逆がダメっぽい。これは、(iPhoneを見ながら)「その日はあいてます」とか言って予定を入れたら、帰宅してから蒼くなるパターンなのでヤバい。
で、調べてみるとiPhoneOS 3.0からはCalDAVという仕組みを使って同期できるようにもなっているらしい。知らなんだ(→参考: iPhoneOS3.0のCalDAVでGoogleカレンダーの色がちゃんと反映されるようになった)。というわけで、ここを参考にしてGoogle synからCalDAVへの移転を決行。
まずはGoogle Calendar上で同期したいカレンダーの設定を開く(設定→カレンダー→[該当するカレンダー])。下のほうに「カレンダーのアドレス」というところに、「@gmail.com」もしくは「@group.calendar.google.com」で終わる「カレンダーID」があるので、それを控える。
この【カレンダーID】を、以下のURLの中に挟んだものが、「CalDAV」のURLになる:
https://www.google.com/calendar/dav/【カレンダーID】/user
これを必要なすべてのカレンダーについて作成し、iPhoneに転送してコピペできるようにする。メールで送ってもいいし、おれはEvernote上にノートを作った(これならあとから探すのも楽だし)。
続いてiPhone上での作業。
CalDAVのアカウント追加画面(設定→メール/連絡先/カレンダー→アカウントを追加→その他→CalDAVアカウントを追加)で、サーバ名に先ほどのURLを入れ、ユーザ名とパスワードにはGmailのアカウント情報を入れる。ユーザ名には「@gmail.com」まで入れないといけないという情報もあったので、念のためちゃんと入力しておいた。入力が終わるとサーバ名の部分は「www.google.com」になってしまうのはひどい仕様だ(CalDAV URLを変更する時にはAdvanced Settingsで)。
これを、同期したいカレンダーの数だけ繰り返すと、カレンダーの方にはこのように表示される(4つのカレンダーを同期している)。はっきりいって、Google syncの時のように一箇所にまとまってないわ、一個一個べつべつに設定を入力しなくてはいけないなど、ひどい退化だ。誰だよ、Appleが優れたユーザインタフェースを作る会社だなんて言ったの。もしGoogle syncがちゃんと動作してるならこんなひどいUIはできることなら使いたくないねぇ。
実際は一番上の「All Calendars」を選択して使うことになる。デイリー表示はこんな感じ。元記事にあるように、CalDAVを使うメリットは、Google Calendar上で使っているのと同じ色で表示される点かな。直感的にどの情報か見分けがつくのは良い。
ちゃんと同期されることも確認できたので、このまま使うことにした。まぁ、カレンダーの数を増やすことはめったにないから、面倒な設定も最初だけだしな。
追記
公開されているカレンダーの場合は、URLを入力するだけのiCalで取り込む方が楽みたい。ただし色はランダムになるようだ。予定編集したいカレンダーはCalDAV、そうでない場合はiCalがいいかも?(←よくわかってない)
2010-02-28(日) [長年日記]
■ Web閲覧者の「視野」は狭いのだ
楽天ブックスにある「ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油」のレビューが面白いと、TwitterでRTされていたので読んでみた(最初に盛り上がったのは半年近く前のことらしい。知らなんだ)。これは本なのに、ラー油そのものだと勘違いして買ってしまった人たちが、レビューでそのことを訴えているのだ。おかげで評価は最低で、著者には気の毒なことになっている。
ブクマコメントなんかをみると、やれ「情弱」だの「なんで間違えるんだ」だの、こっちもひどい評価のオンパレードだが、これは間違えちゃった人を責めるのは酷だよなぁ。あらかじめ「解答」を知った状態でこの商品ページを見れば、たしかに店名は「楽天ブックス」だし、「本」というアイコンが商品名のすぐ上に出ているのだから、間違えようがないように見える。
でも、普通に何も予備知識がない状態で楽天市場から検索して、本物のラー油に混じってこの本がリストアップされていたら、流れで買っちゃってもぜんぜん不思議じゃない。普通の商店でラー油と本が同じ場所に売ってることはありえないし、実際に手に取ればそれが本だということはわかるけど、ECサイトでは簡単に間違えうる。楽天に限らず、やはり複数のジャンルにまたがるラインナップをしているAmazonでもそうだ(というか、デザインの変化がほとんどないAmazonの方が間違えやすそう)。
それくらい、Web閲覧者の「視野」は狭いのだということを、(少なくともWeb上で情報提供する側になる人は)知っておいた方がいい。この「視野」は目で見えている範囲という意味だけでなく、自分が見たいものが見えていると信じたいという「心の視野」も含む。「ここにラー油が売っている」と思い込んでしまった人の決心を変えることはそうとう困難だ*1。
そういえば今日は、チリ地震による津波関連でもやはり似たような視野狭窄が起きていた。何年も前のプーケットで撮られた津波ビデオが、「今日のハワイで撮ったもの」と偽ってYouTubeにあげられ、TwitterでまたたくまにRTされまくってた。これも「知人・友人の発言は信じたい」という思いが、裏をとらずに脊髄反射的にRTさせてしまってるということだよなぁ。
*1 という観点から、まぎらわしい商品を並べてしまった楽天ブックスは、ルールを曲げて返品に応じるべきだよなぁ。
2010-02-27(土) [長年日記]
■ グスタフ、ウール製品が大好き(食べる的な意味で)
しばらく前から、グスタフのウール好きが我が家の悩みである。好きと言っても「ウールの毛布にくるまれるのが大好き」とかいうならカワイイのだが、そうではない。ウール製品を齧る、舐めるのが大好きなのだ。
これが100%ウール限定で、化繊が入っていると齧らないので、ウール特有の味だか歯ごたえだか好みなんだろう。柔らかいほど好きらしく、カシミヤなんて入ってるとてきめんだ。
とりあえずグスタフの手の届くところにウール製品を出しっぱなしにしない、毛布にはカバーをかけておくという自衛策を取るしかないのだが、問題は齧った跡にはかなり大きな穴があいていて、切れ端が見つからないということだ。つまり、それらはグスタフの腹におさまっているわけで、それってどうなの、と心配になるわけなんだけど。
ちなみに、食事をとる量が少ないなー、と気づくとどこかでセーターや手袋が被害にあっているようなので、少なくとも食欲には影響を及ぼしているようだ。毛玉取りのゼリーが定期的に与えてるけど、これって羊毛にも効くんだろうか?
調べてみると、こういう癖がある猫は少なくないみたいで、母親から早くに引き離された場合によくあるとか。泣ける。成猫になると治るらしいけど、少なくとも習慣化しないように気をつけてやらないといけないみたいだなぁ。
◆ ぐは [ここ1,2日の間ですけど、メールもGoogle Syncで同期できてない感じがあります。 今朝まではほとんど音沙汰無..]