2009-09-04(金) [長年日記]
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ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)(ナンシー クレス)
昨年からハヤカワが大プッシュしているナンシー・クレスの中短編集(を半年遅れで読んでいる)。もともと短編が得意な人だそうで、紹介済みの「プロバビリティ」シリーズのように途中でテンポが落ちることもなく、主題も焦点が合っていて佳作ぞろい。これはいい短編集だ。
表題作とそれに続く「眠る犬」は、眠らなずに済むような遺伝子操作を加えた人々の話で、いわゆる「迫害される新人類」のバリエーションなんだけど、他人同士のいさかいではなく親子や姉妹を扱うことで、感情移入しづらい題材をかなり「身近」に感じさせることに成功している。
それからなんといっても「ケイシーの帝国」! この胸を締め付けられるような読後感は、SFやファンタジーに親しんできた者にしかわからんだろうなぁ。ケイシーの気持ちを「体験してみないかぎり、ぜったいにわからない」と繰り返し強調するあたりがニヤリ。
プロバビリティ・ムーン (ハヤカワ文庫 SF ク 13-1)
早川書房
¥43
プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
¥73
2009-09-02(水) [長年日記]
■ 【ナビスコ準決勝】川崎 2-0 横浜FM@等々力競技場
2点リードしてるのに、基本的には攻められまくりという、見てる方にはかなり心臓に悪い試合だつた。
ケンゴと川島を代表に取られて(横浜も中澤がいないけど)、どうなることかと思ったが、なんとかなるくらいには選手層が厚くなったってことだよなぁ。かなり運に助けられた部分もあったと思うけど。
2009-08-31(月) [長年日記]
■ 衆議院議員選挙(の結果がネット世論とかけはなれてる件)
昨日はサッカーを見に行く前に、投票所に立ち寄ってきた。うちの投票所は、門が二箇所にあるんだけど、裏門にだけ出口調査員とおぼしき人が数人張っていた。うちは正門利用者なのでスルー。
選挙権をもらってからというもの、基本的にはアンチ自民でやってきたんだけど、さすがに今回、民主の幼稚な政策を支持するわけにはいかないので、小選挙区・比例区ともに自民に入れてきた。……けど焼け石に水なんだろうなー。
結果は試合が終わったあとでざっと見たけど、案の定ひどいことになっているようだ。民主政権なんて不安すぎる……(と言いつつも、たいして変わらないんだろうなとも思うけど)。小選挙区ならではの傾向ということを抜きにしても、ほんとうにこの国は極端から極端に振れるよなー。
一方、Twitterあたりを眺めていると、民主支持層なんてほとんどいないように見える。それくらいネット世論と実際の民意はかけ離れているので、ネットでクダ巻いてるだけじゃリアルには何も影響を及ぼせないってことだ。2年前のあるある納豆事件から、ネット市民(笑)の影響力はほとんど変わってない。
米大統領選でオバマ陣営のネット活用分析記事を見ていても、ネットで世論が高まったというよりは、ネットを上手に(ツールとして)使っただけで、やはり大事なのはリアルな集会とか戸別訪問なんだなとわかる。投票行くだけじゃなくて、もっとリアルに働きかけないとダメなんじゃね。Twitterにあった津田さんの意見が似たような感じ。おおいに賛成(とは言え、今の自分は何もできないのだけど)。
◆ N [自民党「ギャンブルチラシ」ポスティングオフ会、というのはネット上でちらほら見かけましたが、その程度の「リアルな働きか..]
◆ ただただし [いや、最初の一歩としては良いと思いますよ。でもその活動のフィードバックを受けてさらに大きくする動きにつなげられないと..]
◆ 柊 [ネット世論とTV世論が大きく違っているのは偏った報道なのかと思ってましたが、実際はネット世論と非ネット世論が大きく違..]
◆ ただただし [そのリンクはネット世論を裏付ける資料という意図でしょうか? 非ネット世論は新聞・TVの影響を受けやすいので、両者は近..]