2009-07-26(日) [長年日記]
■ 夏休み信州ツーリング(2)
前日の続き。2日目は最初からタンデム。空は曇り。
まずは長野に向かい、善光寺へ。前に来たときは正月だったのでえらい混雑だったけど、今回はそこそこなのでゆったりできた。ゆったりしすぎて本堂で写真撮影をしてしまって叱られるなど。うう、アイコンを見逃してしまったんだよ……。
ちゃんと朝に出発した上に、戸倉上山田温泉から長野はたいした距離ではないので、おやきを食べたり、ソフトクリームを食べたりしてもまだ午前中である。昼食は次の戸隠で、ということになった。
ちなみに、駐車場を出ようとしたら精算機のセンサーが反応しない。係員によれば、善光寺のオフィシャルな駐車場はバイク禁止なので、道端に止めろだとか。なにそれ。長野県は路駐推奨か。
長野から戸隠も、たいした距離ではないのだが、道がキツいの。パッセンジャーのためにできるだけ楽なルートを選んだつもりだったが、R406からr76への交差点がバイパスのせいで変わっていて、ナビの通りに走ると曲がれない(笑)。おかげでr406というえらく細いルートを走る羽目に。もっともこのr406沿道、すごい山奥なのに豪邸が立ち並ぶ集落があったりして、なんだか謎めいた雰囲気の土地だった。

戸隠ではまず宝光社に寄って楽しい表情のこま犬を捕獲したあとは、宿に荷物を置いて昼食へ。ちなみに戸隠には蕎麦やしかないので、「何を食べるか」ではなく、「どの店に入るか」くらいしか選択の余地はない。
その後、中社へ行こうとか話していたが、突然土砂降りの天気になってしまったので明日に順延。ほら、またおれのせいじゃない。
2009-07-25(土) [長年日記]
■ 夏休み信州ツーリング(1)
かみさんが友人と鉄分補給に行くというので、後半を夏休み的家族旅行にすることにした。初日は別行動のあと宿で合流し、2日目以降はタンデムという流れ。だいたい長野方面。
ただし初日も「(おれがいる場所は雨が降るから)日中は近づかないように」というひどい指令が出ていたので、のんびり下道で信州入りすることにした*1。となれば、酷道ことR299しかないでしょう!
朝のうちは少し(ほんとに少し)降ったものの、基本的には曇り、たまに太陽が顔をのぞかせる天気で、たいした渋滞もなく入間のR299終点に到着。アメフラシの称号も返還のときだな。ここから茅野の始点に向かうわけだが、しばらくは良く整備されたバイパスっぽい(ようするに面白みのない)国道。秩父を経て、ようやく酷道区間に入る。
……なんていうのもつかの間、肝心のもっとも険しい区間は8月末まで工事で通行止め。おーのー。
しょうがないので迂回路になっている林道を使って十石峠の手前まで登る。でも悔しいからそこからR299を下って、工事現場の直前まで行ってみた。交通がないので、落ち葉・枯れ枝・落石がひどくて、そうとう走りにくい。もっともこういう道はけっこう好きだけど。
このまま寄り道せずにR299(ほぼ)全線走破してもよかったのだが、ここで臼田に寄らないとかあり得ない。というわけで、いつもどおり64mを拝む。もう「かぐや」の運用はないので、今日は確実に「はやぶさ」だろう。山側、やや上方を向いてジリジリ動いていた。
その後、標高2000mを越える麦草峠で凍えたりしながらR299を無事全線走破。それからかみさん拾うために別所温泉に向かい、日帰り温泉にざっとつかったあと、タンデムで戸倉上山田温泉へ。最後の部分だけ雨。てことは、おれのせいじゃないじゃん!
*1 高速道路の割引がある週末に下道ツーリングとは相当なアホである。
2009-07-23(木) [長年日記]
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パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)(江渡 浩一郎)
内容についてはいろんな人がすでに書いているので、例によってgdgdな感じで。
最初のほうを読みながら、イリヤ・プリゴジンのことを思い浮かべたりしていたのだけど、たぶん勘違いだろう。もっとも以前、十分に発達したWikiサイトの面白さは、個人としての「個」が消えてしまう一方で、サイト全体としての「個」が現れてくるところにあるなんて書いていたことを思えば、自分の中でのWikiのイメージはそんな開放系の熱力学的な感じだ(どんな感じだ)。
それはさておき。
読み終えてから「学問というのはこうやって発生するのかも知れないなぁ」なんて思った。Wikiについて仮説を立て、フィールドワークを繰り返しながら検証を進めていったら、なんか深いところから鉱脈を発掘してしまって、そのままずぶずぶ……という。
ただ、なんというか、まだ学問になりきってない。
本書はいわばetoさんの「冒険の書」であって、読者はその追体験をするのだ。自分は技術書を読むときには付箋を貼りながら読むのだが(→参考:Post-itの「透明見出し」を使って便利しおりを作る)、実は本書にはほとんど付箋を貼ってない。なんだか小説を読んでいるようなスムーズさがあるので、そのまま立ち止まらずに(もちろん楽しみながら!)するすると読んでしまったんだよね。
建築から始まりソフトウェアに達するビジョンを展開されたところで終わっているから一種の消化不良を感じてしまうというか、「続きはいったいどうなるんだろう」というワクテカ感がかなりある。なにしろ、この考え方は世の中を変えてしまう可能性があるのだから、どうせなら実際に変わるところまで見てみたいではないか。
アレグザンダーがはじめ、カニンガムとベックが展開したこの話の、続きを書くのが江渡浩一郎になるのか、はたまた別の誰かになるのかはわからないが、きちんと体系化されて学問として成立した上で、世界の変貌する様子を見てみたい気がする。
そんなわけで、「続編に期待する」とかわがまま言っておこう(笑)。
◆ ムムリク [今はどちらかというと R506 のループ橋ルートがメインですね。]
◆ ただただし [R(国道)506じゃなくてr(県道)506ですよね? 路線バスもそっちを走っているようですね。 地図上では相当カーブ..]
◆ ムムリク [あ!そうです。県道です。 カーブは確かにきつい感じがしますね。]