2009-04-18(土) [長年日記]
■ 川崎 3-1 大宮@等々力競技場
オレンジ色のチームが苦手で苦手で苦手で苦手で、前節もアウェイで清水に負けてきた川崎だが、今節もまたオレンジである。先制されたときは「あぁ、やっぱりダメか……」と思ったが、テセが同点に追いついたあとは、残り5分で2点追加の大勝利。ふー、心臓に悪い勝ち方だぜ。
ところでタイミングの悪いことに、トイレに入ってる間に谷口に決勝点を入れられて、苦笑いしながら握手を交わした見知らぬお父さん、その後、手を洗いましたか。私はちゃんと洗いました。
2009-04-13(月) [長年日記]
■
アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~(Mike Cohn)
翻訳者の角谷さんから送っていただいた。いつもありがとうございます。読むのに丸々一ヶ月かかるとか、どうかしてる。
ちょっと日記を遡ってみると、約5年前のXP祭り2004で、咳さんが「XPで一番面白いのは計画ゲーム」という発言をしていて、当時XP聞きかじり組だったおれは「ほうほう、そういうものか」と感心したものだった。なにしろXPといえばペアプログラミングやTDDばかりが取りざたされていて、計画ゲームやメタファーなんてプラクティスは、なんとなく「手の届かないもの」っぽい感じがあったものだ。
その後もしばらくは、計画ゲームはマジシャンの扱う道具で、その種明かしはベールの向こうという状況が続いていたと思う。で、計画ゲーム抜きで導入された「なんちゃってXP」が、失敗の山を築いていたわけだ。
本書は、そんなベールの向こう側をあますところなく見せてくれる。手品の種明かしがつぎつぎとなされるわけで、これは面白くないわけがない。
何がいいって、「例え話」が豊富なところがいい。まったく未知の概念を説明するのに、例え話は効果的だ。計画を頻繁に見直すことを水平線の向こうへの航海で例えてみたり、見積りの手法を家のペンキ塗りでたとえてみたりという具合。本書最後にあるケーススタディも、広い意味で例え話だと思うが、これがめっぽう面白くて、まさにクライマックス。
読んでいて、本当に隠されていたアジャイルの種明かしは「正直になること」なんじゃないかと思った。未経験者だけで集まってアジャイル開発なんてできないことを「正直に」認める。正確な見積りなんてできないことを「正直に」認める。チームメンバに、顧客に、いまわかっていることを「正直に」伝える。5年前のアジャイル本が、きれいごとを並べてばかりだったのに比べると、本書は呆れるほど正直だ。
そうしてみると従来の手法は、実に欺瞞に満ちているなぁ。できっこないとわかっているのに、最初から正確なスケジュールを求める。チームメンバの出してきた見積りをしれっと2倍にしてから上司に見せる。嘘で塗り固めた計画が、うまく運ぶわけがない。バレたら困るから、手遅れになるまで見直ししないしね。
結局、お互いに正直になれる土壌作りが、正しいアジャイルの第一歩ですよ(これが一番難しかったりして)。
2009-04-12(日) [長年日記]
■ 酷道を走るなどしてみた(R362+R152)
車載動画をやっていると、避けては通れないのが「酷道」である*1。いや、避けてもいいんだけどさ、長い冬眠を経て、ひさびさにバイクに乗る日にしたので、ちょっと変わった道を走ってみようかと。
そんなわけで、静岡にはR362とR152という2本の酷道が走っているので、せっかく高速道路が1,000円になったことだし、足を伸ばしてみた。例によって5時ごろ出発、東名をひたすら西進して清水I.C.で降り、静岡駅前からR362へ。
最初は普通にいい道で、さすが県庁所在地なんだけど、わりとすぐにセンターラインが消え、山あいに入るともう、ひたすら1車線の狭い狭~い峠道の連続に。まぁ、日ごろからこういう道を好んで走っているのでたいして珍しくはないものの、これが国道だと聞かせられれば、たしかに相当なガッカリ感かも。
それでも大井川と併走するあたりは道幅も広く、路面もいいので快調に飛ばせるいいワインディング。メリハリがあっていいかも。気に入っちゃったな。とにかくひたすら長いところがいい。途中、県道263に浮気などしつつ、天竜へ。
天竜川沿いをR152で北上……する前に、わりと有名な「月まで3km」という本来なら38万kmほど遠方にあるはずの看板をGETするなど。夢がある。
R152はこのまま長野県境を越えて諏訪まで延びる長い国道だが、途中工事ができずに2箇所分断されているのがポイント。分断箇所は林道を使って迂回できる。GSで聞いてみたら(冬季閉鎖などもなく)問題なく通れるらしいので、このまま諏訪まで行っちゃうことにした。
酷道とはいえ、R152は分断地点まではなかなかいい道で、整備状態のいい中・高速ワインディングが続く。これはバイクはかなり気持ちいい道。
最初の分断箇所を越える「ヒョー越林道」(ほんとにこんな名前なのか?)はXactiのバッテリが切れているのに気づかず、動画が取れなかったが*2、2つめの「蛇洞林道」はばっちり。というか、落石・浮砂がうんざりするほど残っている国道そのものより整備状態いいよ、この林道。

その後、ようやく道幅が広くなる大鹿村のあたりで、丘全面に桜が植樹されている公園を見つけ、昼食がてら花見。やっと桜前線に追いついた。昨日、今日とめちゃめちゃ暖かくて、今朝は御殿場あたりでちょっとインナーを着こんだだけで、あとは春装備でも暑いくらいだった。
そうなると沿道は桜でピンクに染まる土地も増えてくるのだが、美和湖のあたりから様相がおかしくなる。どうみても何もない場所に大型観光バスがたくさん駐車していたりして、なにかなーと思ったら、高遠の桜だった。いや、たしかに遠めにもピンクの濃い桜が町中を埋め尽くしているのは美しい。んだけど、めちゃめちゃ混雑してるやんけ! これは寄るどころの話じゃない。
その後、帰りの観光客を詰め込んだ観光バスが、狭いR152を連なって走るのにお付き合い。ハミ禁の峠道をバスの後ろについて走るとか拷問ですか。
■ EveryTrailのアカウントを作り直した
ツーリングのログはEveryTrailに残しているんだけど、これがメールをちょくちょくよこすくせに、登録アドレスを変更する手段がない。古いメアドはあと2ヶ月ほどで消えてしまうので、新しいのに替えたいのだが、このEveryTrail、サポートにメールしてもまったく返事がない。もう2回も送ってるのに。
しょうがないので、新しくアカウントを作り直した。こちら。今後はこっちを更新する。古いのを移すかどうかは……たぶん面倒だからやらない。
それにしても、メールアドレスを変更できないシステムを作るような(アホな)連中のサービスを使い続けていていいのか、という不安もあるな。どこかにEveryTrailに匹敵するGPSログの共有サービスないかしらん?
◆ Marlowe [R152で月まで、とういうか飯田まで高速1000円になった初日に行ってきました。 ヒョー越林道は兵越林道って名前だっ..]