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ただのにっき


2008-05-19(月) [長年日記]

「次はそんぽ24 MADが来る!」(と思ったけど来なさそう)

なんだか微妙に忙しくて日記のネタすらないので、ひさびさにニコニコ動画を貼るテスト。

この発想に感動した! というか、見る前から吹いた。

ニコ動にはたびたび短期的な流行があって(ウマウマとかIKZOとか)、短期的なのは素材が限られているせいなんだけど(逆に素材が多いVOCALOIDやアイマスは盛り上がりが長期間持続する)、これは次の流行になるな。……と思ったけど、すでに4日たったのに後追い動画が出てこないから、このまま終わりそうだ。ちぇ。

そもそも「ハナコアラ」タグがあまり有効に機能してないもんなー。普段(呆れるほど統制の取れた)ニコマス界隈にいるせいか、そういう自己組織性のない動画シリーズがじつに歯がゆい、もったいない。

Tags: nicovideo

2008-05-17(土) [長年日記]

妙なる技の乙女たち(小川 一水)

例によって半月遅れでSFマガジンを読んでいる。クラーク追悼特集。来月も引き続き特集らしいから、御三家の中でも破格の扱いだなぁ。おれにとって御三家は、ハインラインが神で、次がアシモフ。クラークは正直あんまり好きな作家ではないし、だいたい十分に長生きしたと思うので、そんなに感慨もないのだけど。

つーか、追悼文であがる作品が「幼年期の終わり」と「2001年」ばかりってどうなのよ。クラークの「超越者信仰」っぷりがもっとも色濃い、個人的には嫌いな作品なんだよなー。だから、「短編こそが面白い」という草上仁に強く同意する次第。

そんなわけで、追悼読書も斜め方向から、小川一水作品にした。クラークが想像した軌道エレベータを、クラークが住んだスリランカではなくシンガポール沖のリンガ島に建築し、しかもそれ自身はほとんどネタにしない……という、ひねくれた(?)設定のオムニバス短編集である。主人公が全員日本人(日系)女性というのはちょっと不自然だが、営業努力として目をつぶろう!(笑)

小川一水作品は、絵にしたくなる場面がすごく多いと思うんだけど、この作品集は特にそう感じた。「港のタクシー艇長」で小船が大型船の合間をすり抜けていくシーンとか、「楽園の島、売ります」の洞窟、「Lift me to the Moon」の日の出とか、映像で見てみたいねぇ。

基本的に各作品は独立していて、軌道エレベータによってリンガ島に生まれた新しい社会で生きる女性を描いているのだけれど、少しずつ関連しあい、また徐々にスケールアップしていくことで、未来を感じさせるうまい構成。最後の作品のオチはあまりにわかり易すぎるけど、それもまたヨシといったところか。

川崎2-3大宮@等々力

image 一人で応援に来ると負けるの法則ふたたび。

こうなると、たとえ非科学的と言われようともジンクスというものを信じたくなってくるな。

Tags: frontale

2008-05-16(金) [長年日記]

開発者と利用者では「継続」の意味が違う

tDiaryのリポジトリを、CVSからSubversionに移行中だ(hsbtが)。SourceForge.netがsvnをサポートしたのはずいぶん前だから、とっと移行しちゃえば良かったんだけど、「2.2を出すまで待とう」と思っていたらいつまでたっても出せなかったので(笑)、こんな時期になってしまった。もたもたしている間に巷ではgitやらMercurialのような分散VCSが流行し始めてしまい、いまさらsvnかよ的な状況。でもまぁ、これくらいがちょうどいいんじゃないかね。

いまのところ、tDiaryプロジェクトのミッションは「プロジェクトを25年間存続させる」である(参考:「継続」という目標)。人生の記録をつける日記システムが、たかだか数年で消えうせるようでは困る。せめて四半世紀は安心して日記をつけ続けられるようにしたい。バグ修正だけでなく、時流にあった機能拡張はもちろん、プラットフォームの移行(ひょっとすると10年後にはWebそのものがなくなっているかも知れない)も含めて、「日記を書き続けられる環境」を維持する。したい。

ところが、こないだの2.2へのバージョンアップに失敗して、日記を継続できなくなっている利用者がけっこういて、これがなかなか心苦しい。2.0からの変更点なんて、たいしたことないのにこのザマだ。これが大きく変わる(はず)の次期リリースになったらどうなることやら。既存の利用者を振り落としながらバージョンアップをする意義がどこにあるのか、などと自問する日々。

かといって、最小限の変更以外を凍結してしまうと、プロジェクトを維持するだけの開発者が確保できなくなってしまう。われわれ開発者は、変化がなくては生きていけない種族なのだ。プロジェクトを継続するためには、日々変化していかなくてはならない。CVSからSubversionへの変更も、そろそろCVSなんて使いたくないと思い始めている開発者のための(小さな)変化のひとつだ。

ミッション遂行のためには、両者のバランスを取りながらおそるおそる進むしかないわけで、実際の開発よりもこっちの方がよっぽど難しいと感じている今日このごろ。「Microsoftはすげぇなぁ」と思うのはこんな時である。

Tags: tDiary foss
関連する日記: 2008-07-19(土)
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ささだ [そうなんですよね.継続の実装はバグが絶えず.]

ただただし [そのボケは想定していたけど、ささださんから来るとは思わなかった!]


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