2008-04-23(水) [長年日記]
■ 銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)(アレステア・レナルズ)
レナルズは、ニーヴンの「ノウンスペース・シリーズ」を目指してるんじゃないかなぁ。世代的にはおれと近いので、十〜二十代に頃にニーヴンを読んでるはず。個人的には、もうちょっとテンポが良くなって(特に長編は半分の長さに!)、この調子で続けば「21世紀のノウンスペース・シリーズ」と呼んでもいいんじゃないかって気がする。
そんなわけで『火星の長城』に続く第2短編集。「ノウンスペースっぽい」と書いたものの、レナルズはけっこうグロ好きらしく、ホラー風味の作品が多い。「グラーフェンワルダーの奇獣園」はまさにそうだし、一見するとミリタリー物のような「ナイチンゲール」があんな結末になるとは。いや、途中からなんとなくそんな雰囲気はあったけど。海洋リゾートSF風味な「ターコイズの日々」だって、個々の描写はけっこうキモい。
でも突出して面白いのはやはり「銀河北極」か。『タウ・ゼロ』を少々(少々?)スケールダウンしたような話で、登場人物がどんどん人間離れしていくのに、けっして人間性を失わないところがなんだかいい。希望があるんだかないんだかよくわからない結末も、雰囲気出てて好き。
2008-04-20(日) [長年日記]
■ 火星の長城 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-3 レヴェレーション・スペース 1)(アレステア・レナルズ)
SFよ、私は帰ってきた! いつまでも男性向け恋愛小説ばかり読んでいるのもアレだし!
同じレナルズの長編『啓示空間』はあんまり評価しなかったけど、こっちは(同じ世界史を共有した)短編集ということで、かなーり面白かった。次の『銀河北極』も引き続いて読んでいる。やっぱり、SFは短編の方が面白いと思うよ!
「火星の長城」と「氷河」はSFマガジンで読んでいたけれど、特に「氷河」は本格SFの醍醐味たっぷりで再読してもいい出来。「ウェザー」はSF的にいい感じの恋愛モノで、これもまた読後感がGood。
しかしなんと言っても最高なのは中編「ダイヤモンドの犬」。解説では映画『CUBE』との類似性を指摘していたけど、どっちかつーと『死亡遊戯』じゃね?と思った。異星にそびえる謎の塔。頂上にたどり着くには、次第に難解になっていく数学パズルを解きながら、少しずつ登っていくしかない。って、連想がストレートすぎる。
はじめは知的パズルを解き明かしていくハードSFかと思っていたが、次第に登場人物たちの思惑がからみあい始め、最後まで読んで連想したのは『ドラゴンボール』シリーズのインフレーション宇宙だった。あぁ、当時の少年ジャンプ編集部ってこんな感じだったのでは……。実に恐ろしい結末であった。これは傑作。
■ tDiary、7歳
残り1時間になってから、長年日記を読んで思い出すという。あと18年。
最近、忙しくて&集中力がなくて、なかなかコードに手を付ける時間が取れなくてさびしい。といいつつ手元では、ちまちまとUTF-8への移行コードなどを書いていたりするんだけど。早くcommitしないとバックアップがなくて怖い。
2008-04-19(土) [長年日記]
■ FC東京 4-2 川崎@味の素スタジアム
もっと大差で負けても不思議じゃない試合でしたな。毎年、かわりばんこに相手をこてんぱんにすることになっているのか、このカード。
◆ tokoya [7歳ですかぁ。そろそろ親の言う事を聞かなくなる頃ですね(笑)。]
◆ ただただし [すでに言うこと聞かせられてない気もする……]