2007-04-22(日) [長年日記]
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JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド(Bruce A. Tate)
オーム社営業マンの角谷さんから献本していただい……えっ、オライリー!? 失礼しました。えー、翻訳者の角谷さんから献本していただいた。
献本にあたっては、「いや、おれもう何年もJavaやってないし!」とか「そもそも職業プログラマじゃないし!」「もらっても読まないよ!」といった抵抗もしてみたのだが、無理やり(?)献本されてしまった。もらっちゃったら読まないわけにいかないよなぁ。活字中毒者の性質を見透かされている(のか?)*1。
もっとも、副題に「マネージャのための実戦移行ガイド」とあるように、ひょっとすると中間管理職でもある自分もターゲットなのかも知れず、そういう立場でなら読めるだろう。というか、Rubyのコードが出てくるのはほんの1、2ページなので、マジでそういう本だ。
とはいえ、マネージャが読むべき本かというと、ちょっと疑問だ。例えば自社にRubyを導入したいと考えているプログラマが上司の机上に本書を置いてみたところで、「A4一枚にまとめて!」と言われるのがオチだろう。いまどきJavaで案件をこなしているような規模の企業の、本当に忙しいマネージャにとっては、たった200ページでも厚すぎる。だいたいマネージャ層には、本書に登場するDave ThomasやMartin Fowlerの名前などなんの威光も持たない*2。
というわけで本書を読むべきなのは、Ruby導入をもくろむプログラマであって、彼/彼女の役割は上司に対して本書から適切な情報を抜き出して渡すことだ。そういう意味では原書の副題「Things Every Manager Should Know」の方が適切な雰囲気かも。
現実問題として、日本でもすでに顧客の方から「Ruby on Railsで」と指定される案件が発生している。そういう状況になってから本書を手に取っているようなマネージャはもうダメだと思うが、そうなる前ならまだ打つ手はあるよ、とおれは読んだ。自社が置かれている立場に沿って、リスクの少ないRuby導入作戦が立てられるように、評価から実験的な導入、Javaとの融和、本格的な導入へと続く道筋がうまくまとめられており、非常によいガイドになっていると言える。
「そろそろJavaだとまずいかも」と感じているプログラマに、まず手にとって欲しい本である。
その他、ちょっと気になった点:
- やたらと「継続」が出てくるのがおかしかった。Ruby 1.9で継続が未サポートなのを知って、さぞかしがっかりしていることだろう。でも、Webアプリなら別に継続じゃなくてもいいと思うけど。
- Javaとの連携でSOAPに関する記述がちょびっとすぎ。すでにSOAPなサービスがあるなら、SOAP4RがあるおかげでRubyはかなり良い選択肢になるのに*3。
- 8章「リスク」にある「許可を得るより許しを請う」は、日本だけじゃなくてアメリカでも有効なんだなぁ、と思ってちょっと笑った。
2007-04-21(土) [長年日記]
■ リニア試乗会、終了
リニア試乗会情報より:
山梨リニア実験線につきましては、平成19年1月に国土交通大臣より「技術開発基本計画」および「山梨実験線建設計画」の変更の承認をいただき、実験線設備を実用レベルの仕様に切り換えるとともに実験線全線42.8kmへの延伸を行い、長大編成車両によるトップスピードでの長距離走行や長大トンネルの走り抜けなどの実用化確認試験を行っていくこととなりました。
現在、設備更新・延伸の設計を行っておりますが、今後、実験線においては、長期耐久性の検証を引き続き確実に実施することに加え、車両や地上設備の一部に改良を加えて新たな技術の検証を進めること、および、それらと並行して現地の詳細な調査や測量を行うことから、実施すべき内容が盛り沢山となるため、技術開発と工事に専念していく必要があります。
こうした状況を勘案し、超電導リニア試乗会につきましては、終了とさせていただきます。
いやー、ギリギリだったのか。幸運だったなー。つーか、乗れなかった鉄な人には、お気の毒としか言いようがない。
2007-04-20(金) [長年日記]
■ tDiary 6歳
あと19年です(謎)。
◆ minorutk ["It is easier to ask forgiveness than it is to get permiss..]
◆ ただただし [おぉ、Hopper。そう言えばそんな話を読んだことがあるような(ないような←たぶんない)。勉強になります。]
◆ minorutk [えーおれ,Java かCじゃないとわからんよ,と言ってらんときがすぐ昔。日本語訳には確かにひっかかるところがあります..]