2007-04-21(土) [長年日記]
■ リニア試乗会、終了
リニア試乗会情報より:
山梨リニア実験線につきましては、平成19年1月に国土交通大臣より「技術開発基本計画」および「山梨実験線建設計画」の変更の承認をいただき、実験線設備を実用レベルの仕様に切り換えるとともに実験線全線42.8kmへの延伸を行い、長大編成車両によるトップスピードでの長距離走行や長大トンネルの走り抜けなどの実用化確認試験を行っていくこととなりました。
現在、設備更新・延伸の設計を行っておりますが、今後、実験線においては、長期耐久性の検証を引き続き確実に実施することに加え、車両や地上設備の一部に改良を加えて新たな技術の検証を進めること、および、それらと並行して現地の詳細な調査や測量を行うことから、実施すべき内容が盛り沢山となるため、技術開発と工事に専念していく必要があります。
こうした状況を勘案し、超電導リニア試乗会につきましては、終了とさせていただきます。
いやー、ギリギリだったのか。幸運だったなー。つーか、乗れなかった鉄な人には、お気の毒としか言いようがない。
2007-04-20(金) [長年日記]
■ tDiary 6歳
あと19年です(謎)。
2007-04-19(木) [長年日記]
■ 9784150308810
連載で読んでいたからいいやと思って単行本はパスしたんだけど、文庫になったら我慢できずに買ってしまった。神林長平の火星三部作、20年ごしの完成。
内容に関わらず、ある特定のシーンがあるがゆえに、その作品を好きになってしまうことがある。本書にもそんなシーンがあって、上巻半ばにある「アートルーパーが人間の少女に文字を教える」シーンがたまらなく好きだ。いかにもSFらしい時間的・空間的に壮大な場面ではない。だが、人間が自らの創造物からものを教わるというその状況が、なんともセンス・オブ・ワンダーに満ち溢れていて、あぁ、SFやっててよかったなぁとしみじみ思うのである。物語的にもこのシーンはターニングポイントになっていて、最後まで主人公を鼓舞し続ける。このシーンに共感できるかどうかで、本書が楽しめるか否かが分かれると思う。
物語としては、月を失って荒廃した地球から一時的に避難を決めた人類、地球復興の実作業を担当する機械人、機械人を監視するために作られた人造人間アートルーパーの3者をめぐる……と、いかにもSFっぽい設定。だが、その内容は主人公のアートルーパーによるいわば「自分探し」で、ひたすら内省、内省、内省。純文学と言ってもいいくらい。
イーガンあたりなら、100ページくらいの中篇でさらりと書きそうな気がする主題だが、神林はそれに1200ページをつぎ込む。そのある種の冗長さが神林作品の魅力で、おれも神林作品だけは長くてもいいんだが、まぁ、普通に考えれば長すぎるよな。だが、それがいい。
それにしても、三部作の一作目、『あなたの魂に安らぎあれ』を読んだのは学生の頃だ。もう完璧に内容を忘れてるなぁ。読み返そうか。
9784150302153
9784150305246
9784150308810
9784150308827
◆ yamk [(T_T)]
◆ shun [(T◇T)]