2007-01-23(火) [長年日記]
■ メガネが寿命と言われた
どうも最近、メガネが顔に合わない(なんだかかけてるうちに傾いてくる)ので、先日、行きつけのメガネ屋で調整してもらった。そしたら、「ちょっとフレームに粘りがなくなって、歪みやすくなってますねぇ」と言われて愕然。
いまかけてるフレームはフルチタンで、ネジを1本も使っていないので緩みもない。「コイツはノーメンテで死ぬまで使えるぜ!」とかマヌケなことを考えていたのだが、金属疲労を想定していなかったorz チタンだからって、いつまでも使えるわけじゃないんだな!(当たり前だ)
というわけで、そろそろ新しいメガネを探さないといけなくなった。またセルフレームに戻るのもいいかなーと思い、ちょくちょくメガネ屋に寄っているんだけど、最近のはレンズが小さくてとてもじゃないが使えない。バイクに乗るのに、あんなに視野の狭いフレームじゃ、怖くてしょうがないっつーの。
とりあえず、今すぐ必要というわけでもないので、半年くらいかけてのんびり次を探すとしよう。実際、こういう時期が一番楽しいわけで。くくく。
■
私と月につきあって―ロケットガール〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)(野尻 抱介)
実はいま、レムの『虚数』を読んでるんだけど、人工知能の講演録が遅々として読み進められないので(面白いんだけどねぇ……)、ちょっと逃避。
タイトルからして、今度は月に行っちゃう話しだろうとわかるわけだが、「いくらなんでも夢想がすぎるだろ、そりゃ」と思った。でも、例のハイブリッドロケットは使わないので、実はけっこうリアル。というか今回使ってる「魔法」はスキンタイトスーツだけ?
数字が山盛りになって出てくるし、たぶん「計算」は合ってるんだろう。無茶すぎる、と思う部分でも、「判断に迷ったら『Go!』を選ぶ」という、この作品世界の"約束事"さえ受け入れてしまえば、OKでしょう。
冒頭から爆笑シーンの連続で、それでいてしっとりと抑えるべきところでは抑えるわけで、さすが3作目ともなると上手いなぁ。かといって4作目をねだると、それは間違いなく「魔法」の世界になってしまうわけで、3冊で終わらせたのは良い判断だと思う。よいSFでした。
あとは来月からのアニメが楽しみですにゃー。
2007-01-22(月) [長年日記]
■ Google特番より「わくわく授業」の方がはるかに面白かった!
夕べのNHKスペシャルは、日本でまだGoogleがリーチしていない人向けの「Googleのプロモーション番組」だったわけで、NHKはいいように広告塔にされちゃったね。日本ではなかなかYahoo!の牙城を崩せないでいるから、Googleもけっこう必死。まぁ、そういうわけだから、日ごろからググりまくってる人が見ても何にも面白くないのは、わかりきっていたわけで。つーか、以前「タモリ倶楽部」がGoogle日本法人に突撃した回の方が面白かったぞ。
……それでも多少は期待していたのでその内容にがっかりしつつも、前日に録画してあった同じNHKの(咳さんオススメ)「わくわく授業 - 目指せ! コミュニケーション力」を続けて見たのだが。これがたいへん面白かった。わざわざ再放送を録画してまで見たかいがあったよ。
咳さんも書いているけど、チームが誕生する場面はなかなかスリリングだった。というか、ああいう授業をできるこの先生の度胸はすごい。番組中でも言っていたけど、学校は失敗してもいいところだから、失敗覚悟の授業というのが成立する。でもそれを実際にやれる教師はなかなかいないんじゃないかな。
まぁ、いまどきHTMLに「<font size="+2">」なんて埋め込んじゃう「Webデザイナー」が生まれてしまうのはちょっと「うぇっ」って思ったけど、そういうお作法は就職先で学んでもらえばいいか。この授業でしか得られないものは別のところにあるわけだし。
■ Web2.0なんて、まだまだマイノリティですよ
昨日のあるあるネタの記事、なんでこんなにアクセスが多いのかなー、と思ったが、そうか、おれって気づかぬうちにWeb2.0な人々を強烈にDISってたことになるのか!? そうかー、じゃあ、もっとDISろう(←自分もWeb2.0サイドの人間であることは棚におくのか)。
右のグラフは、昨日から今日のアクセスのうち、昨日の記事へのリンク元を集計したものである。はてブのホッテントリに入った時刻の方がはるかに早いにも関わらず、典型的なWeb1.0的サービスであるかーずSPに負けている。経験上、この差はこの先数日かけてさらに広がるだろう。
つまり、
マスコミ >>>>(越えられない壁)>>>> Web1.0 >>> Web2.0
ってことです。『ウェブ進化論』あたりを読んで、明日にでも世界が変わるんじゃないかと錯覚しちゃった人は、自分がマイノリティ……それも、おそらく人類滅亡の日までずーーっとマイノリティのままであることを自覚したほうがいいよ、うん。
あー、念のため書いておくけど、この記事はあからさまなネタなので、真剣に反論したりしないように。
2007-01-21(日) [長年日記]
■ 「あるある捏造事件」に、ネットの無力さを思う
番組ねつ造:「あるある」に消費者から怒り(MSN毎日インタラクティブ)
「信じていたのに」と絶句するような団体職員(41)はまったく同情の余地はないけど、その次の「会社帰りに毎日買いに行かされて」いた会社役員(65)は気の毒で目も当てられないなぁ。納豆にダイエット効果なんてない(少なくともあることが実証されていない)ことを知りつつも、その事実を隠して増産していたメーカーにも、文句を言う権利はないんじゃないの?
あと、製作会社に責任をおっかぶせてお茶を濁そうという魂胆が見え隠れしているのも気になる。マイナスイオンの例をとるまでもなく、「あるある大辞典」はもともとインチキ盛りだくさんの番組だったはずだ。捏造は今に始まった話ではない。
「あるある大辞典」のインチキさ加減については以前にも書いたな、と思って探してみたら6年前と5年前に書いている。その後はあまり自分の生活に影響が出ていないのか、気にしなくなったようだ。ちなみに今回の件は、もともと納豆好きの家族にやや影響が出た。「あるある インチキ」あたりでググると10万件、Yahoo!でも8万件。こんな風に、ネット上にたくさんの警句があるにもかかわらず、あの番組に踊らされる消費者はいまだ厖大な数にのぼる。
やれ集団知だ、やれWeb2.0だと浮かれ騒いだところで、あの程度のTV番組に手も足も出ないのだ。Webというメディア上で何らかの影響力を行使できたところでたいしたことではないという現実を、頭ではわかっているつもりだったが、改めて痛感する。TV側がネットに歩み寄らないのは当然だ。自分たちのほうが、はるかに影響力を持ってるんだから。
◆ 名無し [>生産/流通/販売のルートのどこにでも、番組の信憑性に問題があることに気づいていた人が(全員ではないにしろ)大勢いた..]
◆ ただただし [名無しさん: >現実的に、製造側は一体どのような対応をしていたら良かったのか? 何度も「文句を言う筋合いはない」と書..]
◆ 名無し [あんまりカキコしてると、なんだかクレーマー気分…。喧嘩腰のつもりはありませんが、気を悪くする部分があったら申し訳なか..]
◆ 名無し [書き忘れです。 >そもそも賭けに乗った時点でこれくらい覚悟しておきなよ、と私は思いました。 その点については、自分..]
◆ ただただし [名無しさん: >レスは気分にお任せします。 じゃあ、私もこのへんで終わりにします。 >ただただしさんが、どうお考え..]
◆ TrackBack [http://www.ystyle.biz/weblog/2007/01/22171258.php オサーンの投資生..]
◆ ささだ [ちなみに、何年もったんですか?>めがね]
◆ ただただし [>何年もったんですか? 何年だろう……たぶん、10年くらい使ってると思う。 メガネ替えたら、誰もおれを認識してくれ..]
◆ yuyang2.0 [エアチタニウムですよね。 僕のは引退して旅行の予備に使っています。 なんかいいメガネないかなあ?って思うんですけど ..]
◆ ただただし [ホント、これに慣れると他をかけられなくなるよねぇ。かといって、またエアチタニウム(今はLINDBERG)にするのも芸..]