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ただのにっき


2006-11-25(土) [長年日記]

パラボラ分補充

関東総合通信局
毎晩深夜帰宅でストレスが溜まるが、寝るのが遅くて早起きもできないので、午後になってから近所をブラりと。こないだ臼田に行きそびれたので、三浦半島を南下して関東総合通信局へ。

ちょうど西から天気が崩れそうなので、いい感じに夕焼けだった。誰もいない畑の真ん中で1時間近くカメラを構えているのはちょっとアホっぽかったかも知れん。

(ちなみにこの写真はちょっと赤みを増やして心の中の風景に近づけてある。)


2006-11-24(金) [長年日記]

Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選(高林 哲)

献本していただいた。「えっ、今ごろ!?」という感じだが、実はこないだのGmailがメールを捨てている事件で運悪く消されたメールの中に、「献本したいから送付先教えてメール」が含まれていたのである。というわけで少し遅れて「くださいメール」を返したのだが、ご存知の通り売れまくっているため、出版元に在庫がなくなってしまい、増刷を待ってようやく到着した次第。というわけで、世にも珍しい「初版本でない献本」になってしまった(初版には違いないけど第2刷)。

さて、本書のネタになったBinary 2.0カンファレンスを、持ち前のスルー力でさくっとスルーしたおれである。バイナリは大の苦手だ。バイナリな思い出をたどると、MS-DOSのINT21とか、NEC PC-9801シリーズのBIOSコールやI/Oポート直叩きをCのインラインアセンブラで呼び出したり、富士通FM-RシリーズのBIOS(グラフィック命令なんかもあって楽しかった)をいじったりに行き当たってしまうくらい、遠い昔のことになる。

以来、バイナリの世界にはできるだけ足を踏み込まないように、注意深く技術領域を選んで来たつもりだが、それでも本書に登場するテクニックのいくつかには、けっこうお世話になったことがある。つまり、「どうしても避けて通れないバイナリ」ってものがこの世界にはあるのだ。

そんなわけで、特殊で尖がった専門技術ばかりを集めた「特別な本」ではなく、日常的に使える、頭の片隅に置いておけばいざという時に助けになってくれる、そんな風に(自分の中で)位置づけたらいいのではないかと思った。

難を言えば、本書が対象としているプラットフォームが、おおむねx86上のLinuxに限られていること。著者の顔ぶれからして仕方のないことではあるが、世の中には現実としてWindowsを相手にしている技術者の方が多いわけで、そっちをフォローできたら「お役立ち度」ももっと高まったのではないかと思う。

Tags: book

2006-11-22(水) [長年日記]

逆転世界 (創元SF文庫)(クリストファー プリースト)

移動都市』の時にma2さんから『逆転世界』との類似性を指摘され、そういえば未読だったと思って取り寄せた。で、読み始めてすぐに強烈なデジャヴを感じてしまい、「またやったか(鬱)」と思ったが、結末はぜんぜん記憶になかったので、初読だったようだ(ときどき既読の本をうっかし買ってしまうのである)。ひょっとするとサンリオ文庫版を読んでいるかも知れないが、それならたぶん20年くらい昔なので、完全に忘れていてもしょうがあるまい(そうか?)。

で、たしかに面白かった。最後の100ページくらいは、眠いはずなのにベッドの中で読み終えてしまった。こういうアホとしか言いようがない設定を大真面目でやるのが、SFの醍醐味だよなぁ。世界の謎が、ちょっとずつちょっとずつ解き明かされるところがいい。

もっとも、手放しで絶賛する気にはなれないのは、オチのつけかたに不満を感じたからだろう。「トンデモ」な超科学を持ち出してへんな理屈をつけるくらいなら、最後まであの妙な宇宙のまま行っちゃって欲しかったと思うんだけど。

Tags: book

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