2005-08-25(木) [長年日記]
■ tDiary: 設定画面リニューアル
バグ修正ばっかりやっててもしょうがないので、少し創造的な仕事をする。プラグインが増えてきて、扱いにくくなってきていた設定画面のリニューアルである。
前からとりあえずジャンル分けしてみようとは考えていたので、実装するだけ……のはずが、相変わらずIEのCSSハンドリングのバグに悩まされてデザインで苦労したりして。つーか、もっとセンスのいい人にバシっとカッコいいCSSを書いて欲しいよ!
とりあえず、さしたる非互換も出さずにここまでできたので、良しとする。問題は、ジャンル分けがこれでいいかだよな。視点が違えば分類方法もがらりと変わるわけで、これは賛否がありそう。やはり、分類は鬼門だ。
■ ネタ元が見つからない……
朝、新聞を読んでいて面白い話を見つけたので、「これは(Tech総研ブログの)ネタになる!」と思い、プレスリリースを探してみたんだけど、見つからないんだなぁ、これが。また飛ばし記事じゃないだろうな? >日経
追記
日経のサイトにサマリーがあったからそれを使ってしまった。
余談: 上のリンクを作るために、Permalinkを探して右往左往してしまった。この「投稿時刻をPermalinkへのリンクにする」って、MTが始めた(?)悪しき風習だよなぁ。どう考えてもいいUIじゃないんだから、真似することないのに。
■ すごい雨
台風11号、ちょうど昼休みごろから豪雨になる。そんな中、わざわざ大戸屋まで来てみると、まれにみるガラガラぶりだったりして。得した気分?
■ Gmail
Gmailで別のメールアドレスからメールを送る方法というのを読んで、おれもやってみようと久しぶりにGmailを開いたら、大事なメールが手付かずのまま放置されていて、焦ったのなんの。そうか、以前spc.gr.jpが死んでたときにメールアドレスを教えた人は、おれのメールアドレスはGmailにあると思われてるのだな。うーん、たまにはチェックしないとダメじゃん……。
というわけで、慌てて返事を書いたのであった。まったく申し訳ない。
2005-08-24(水) [長年日記]
■ 自宅サーバのドメインを抹消される
自宅サーバはいくつかのドメインをDDNSサービスを使って借りているんだが、r1200gs.ddo.jpはddo.jpを使っている。これが朝からHost not found。komainu.dip.jpは問題ないから、DDNSサービスの方に問題があるようだ。
確認のためにユーザページにログインしようとしたら、ドメイン名かパスワードが違うと言われて面食らう。間違ってないし。どうも、知らないうちに抹消されてしまったらしい。実際、ドメイン名を再登録したらできてしまった。
うーん、何も悪いことはしてないし、IPアドレスの更新は1時間に1回cronで実行している。何か案内を見落としたのかと思ってspamフォルダを検索してみたけどなさげだし。なんだか気持ち悪いなー。
■ Tech総研ブログ、始まる
以前やってた「ニュースウォッチ」がリニューアルして、ウェブログ形式になった。連載陣は(一部入れ替わりつつも)全員引越しである。
とりあえず笑うところ(?)は、システムがCOREBlogってことかな(笑)。まぁ、はてなの近藤さんもCNETで書いていたりするわけで、他流試合もなかなか面白い。他のシステムにさわる機会はあんまりないから、勉強になるし。
もっとも、tDiaryは「おれがもっとも使いやすいシステム」として作られているわけで、他のどんなシステムを持ってきても使いづらいのはあたりまえである。これを克服しないと、更新のモチベーションが高まらない。
なんといってもつらいのは記法である。COREBlogの更新ページは流行のJavaScriptを使ったWYSIWYGエディタ搭載だが、正直、いちいちキーボードから手を離してマウスでポチポチなんてやってられない。こういう初心者向けインタフェースは、ウケはいいかも知れないが熟練者には邪魔なだけだろう。かといって、もはやHTMLタグを忘却しつつある今となっては、自分でタグ打ちをするのもつらい。やはり指が覚えたWikiスタイルで書けないと!
というわけで、tDiaryのwiki_parser.rbを使って(この日のためにファイルを分けておいたのさ)、wiki2htmlというフィルタを書いた。以下のような更新スタイルにすることでストレスフリーを実現!
- 日付+通し番号というファイル名で、Wikiスタイルで原稿を書く。このファイルはSubversionで管理
- w3mでCOREBlogの更新ページに入り、HTMLモードで本文編集へ
- 立ち上がったvimに先ほどの原稿ファイルを読み込んで、wiki2htmlでHTML化
- 公開
本当は、更新時に勝手にHTML化されるとスマートだな。この辺はおいおい改良していこう。
■ FEEDBRINGER、インタフェース変更?
開発室から、ユーザインターフェースの変更(案)。
おぉ、フレーム(というかたぶんCSSでやってるんだと思うけど)導入か? これは前から書いているように、賛成。ただこの場合、フレーム間のフォーカス移動を、キーボードからできないと操作性が落ちてしまうんだけど、それはムリな相談かも知れない(よく知らない)。
それより(これも以前書いたけど)、読みながらその場でunsubscribeできるようにして欲しいなぁ。追加はbookmarkletで簡単にできるから、あまり後先考えずに追加してしまうんだけど、削除したくなったらあの重くて使いづらい変更モードに移動して、削除対象を無数のフィードの中から探し出すという、極めて面倒な操作が必要になる。つーか、あの変更モードをまずなんとかして欲しいかも。凝ってるわりにはレスポンスが悪くて使いづらい。
あと最近困ってるのが、フォルダをクリックした直後に一瞬本文を表示しただけですぐに「××を読み込んでいます」って表示に切り替わって、そのままだんまりになることがある。しかも未読フラグがリセットされてしまうので、そのセッションの未読フィードは完全に失われてしまうのだ。これは激しく困る〜。JavaScriptの実行タイミングに依存してる感じなので、ブラウザ依存かも知れない。開発室のスクリーンショットはFirefoxっぽいから、IEはあまりテストされてないんじゃないとか。
ぜんぜん関係ないけど、「Matzにっき」の入ってるフォルダは「BLOG」じゃなくて「その他」なのか…… >スクリーンショット
2005-08-23(火) [長年日記]
■ サウンドステーションを使ってみる(2)
サウンドステーション、やっぱ以下の2点でイマイチかも:
- 10曲ごとに停止してしまう(こういう無意味な制限をつけるあたりがセンスないよなー)
- チャンネルが少ない上に選曲がダメ(Jazzを聞いてて「それはJazzじゃねーだろ」的な曲がよくかかる)
- 最初のCMだけヴォリュームが最大になる(ぉぃぉぃ)
3点じゃん。
で、栗原潔のテクノロジー時評Ver2でLive365というのを知ったので、こっちを試してみたらけっこういい。海外のサービスなのでJ-POPなんかはないけどどうせ聞かないし。チャンネルも多くて、純粋に(古めの)Jazzだけ流しているClassic Jazz Cornerが気に入った。しばらくこれでいこう。向こうはこういうコトがけっこう自由にできていいわねー。
■ Desktop検索って、あんまり使わないよ
Google Desktop 2公開を読んで。おれ、自宅のデスクトップマシンにはいちおうGoogle Desktopを入れてあるんだけど、まったく使ってないことを思い出した。このマシンに入ってる情報って、自宅にいるときしか使えないからかなり限定したものになっていて、大事な情報は音楽と画像しかない。どっちもGoogle Desktopからの使い勝手はイマイチなメディアで、それぞれiTunesとPicasaで簡単に検索できる。
大事なもので、かつ検索したいものはどこにいても見えなきゃイヤだから、ほとんどサーバに入ってる。そこにはすでに自前で全文検索システムが構築されているわけで、GoogleだろうがYahoo!だろうが、もちろんWindows Vistaだろうが、今後デスクトップ検索が便利になってもなーんにも嬉しくないのであった。ユビキタス化が進んだら、この傾向は強まると思うんだけど、どうなんかな。ホームサーバの出番なのか?
それはそれとして、Google Desktop 2のサイドバーを、Konfabulatorと比べるのは失礼だと思います。ダサすぎ。
■
僕たちの終末(機本 伸司)
SFマガジンの書評からよさげなのを選んで読んでみる月間。ネットでの評価もまぁまぁだったし。恒星間宇宙船を作る話だと聞いたので、『第六大陸』みたいなエンジニアリングSFかも〜と期待してしまったわけだが、正直、期待はずれもいいところであった。
アイデアは悪くないと思うんだ。絶滅を目前にした人類の地球脱出のためなら、工期や費用がちょっとくらい無茶な設定でも通るだろうし。ところが、実際に作るところはいっさい出てこないのである。前半は丸々、どんな宇宙船を作ろうかという思考実験だけ。ネジ一本締めないでやんの。で、ページをめくると、もう完成間近なわけよ。まったくこの作者、設計だけで船ができると思ってるとしたら、エンジニアリングをなめすぎ。おかげでリアリティは完全に失われた。
キャラクタの造形もお粗末。特に女性の描写が、なんというか、実に童貞臭い。あまりに類型的なので、思い浮かんだのはギャルゲーの設定資料だった。主要な3人の女性の設定はたぶん「ツンデレ」「ロリ」「お姉さま」といったところ。作者はゲーム世代に違いないと思ったらなんと、おれよりずっと年上だし。なんかあちこちに女性差別風味が漂ってるんだけど、これも年齢のせい?
主人公も、技術力もカリスマ性もなく、あるのは夢と熱意だけという設定なのに、ちっともその「熱」が伝わってこない。他にも、明日にも人類絶滅かという時代なのに、登場人物たちには緊迫感も悲壮感もないし、ロボットみたいで人間らしい息遣いが皆無。どうにも描写力が足らないのである。
文庫なら許せたかも知れんが、ハードカバーだけにがっくり感が強いよなぁ。しょぼーん。
■ 2005年度日本OSS貢献者賞
まぁ、初年度としては文句のつけようがない人選だ。こういうのって、難しいのは来年以降だろうなぁ。
実はおれもノミネートされていたんだが(7月ごろメールが来ていた)、誰が推薦したのかはだいたい予想がついたので驚きはしなかった。まぁ、万が一受賞でもしたら、心底驚いただろうけど(ありえません)。
それにしても、Internet Watchのこの記事にはビックリした:
全文検索エンジン「Namazu」などの開発者である高林哲氏(グーグル)
Google!? えぇーっ。いつの間に。
◆ あおしま [流し聴きならLast.FMのほうがお勧めです。好きな曲だけ流れてくるラジオ局のような感じになります。]
◆ rush [こちらにLast.FM使わない理由書いてありますよ http://sho.tdiary.net/20050822.h..]
◆ kazano [『僕たちの終末』ダメでしたか。私はその現実感のなさ、童貞くささも含めてけっこう好きなんですが。]
◆ ただただし [うへ、風野さんっすか! 下手なこと書けないなぁ。次に読むのは、同じ号に書かれてた『バーストゾーン』ですよ(笑)。 ..]
◆ babie [本当だったんだ。>google また伝言ゲームで誤報回ってきたと思ってた。]
◆ TrackBack [http://rtfm.jp/tota/diary/20050824.html#p02 tota diary [WW..]
◆ NT [p"e"rmalinkでは?]
◆ ただただし [うわ、恥ずかし。人の日記にまで「parm...」でツッコんでたよ……orz]
◆ 通りすがり [ちょうど1週間前に同じことを書いている方がいらっしゃったようです。 http://everybody.good-da..]