2005-08-22(月) [長年日記]
■ Subversion: ブランチ移動
おれにしては珍しくTrunkのHEADを追っかけていたximapdだが、当面はbranches/0.0を使ったほうがいいとのことなので、ヘタレなおれは素直に従うことにした。
Subversionでブランチ間の移動はどうするのかなー、と調べたら、switchサブコマンドを使うようだ。
% svn switch http://projects.netlab.jp/svn/ximapd/branches/0.0/ U tests/session-test.rb U bin/ximapd U release.sh U . リビジョン 255 に更新しました。
ほほぅ。こりゃ楽チンだ。
■ サウンドステーションを使ってみる
Yahoo!が始めた無料音楽ストリーム、サウンドステーションを使ってみた。最近職場がちょっと騒がしくて、集中したいときにヘッドフォンで流せる音楽が欲しかったので。なにせ、Last.fmはリニューアルしてからproxyを超えてくれなくなっちまったし(それ以前に相変わらず重くて使いものにならない)、他のInternet Radio局も試しているけど、純粋に音楽ばっかり流してくれるところは意外と少ない。DJは邪魔なんだよ。
というわけでYahoo!だが、FlashとWMPを組み合わせていて、ブラウザ内だけで操作が完結する(すなわちWindows専用)。Sleipnirで1つ余分なタブを放置しておくだけなので邪魔にならない。音質はややしょぼいけど(FMラジオくらい?)、BGMだと割り切れば気にはならない。ただし、数曲おきにCMが入る。これが聞いてるチャンネルに合った音楽を使ってくれればいいのにそういう気遣いはしてくれないので、気になるといえば気になるか。
ただ残念なことに、致命的な問題が。Pentium4 2.4GHzのマシンを使っているのに、CPUを常時70%くらい食ってくださるのだ。ということは、仕事中のBGMにするのなら、残り30%のCPUパワーだけで働けということだ。そんなムチャな!
というわけで、Yahoo!もあっさり没に。無駄なアニメが動いているわけでもなく、単にHTTPで低音質のストリーミングを再生してるだけ。なんで今どきこんなに重いアプリを作れるのか、説明してもらいたいものだ。
追記
おや? ブラウザを再起動したら、負荷がぐっと下がったぞ。ほんの2〜3%しか食わない。なんだったんだ。これなら使えるじゃん。
で、10曲再生すると、いったん中断しちゃうのねん……それじゃ、Blue Note Radioといっしょだ。なんでずっと垂れ流しにしてくれないかなぁ。
2005-08-21(日) [長年日記]
■ pictures
銀座のKodak Photo Salonまで出かけて、オカダさんの個展「pictures」を見てきた。
どうもシロウトなものだから、フォトグラファというと「カメラを扱うのがうまい人」と考えがちなんだが、それってプログラマを「キーボードを速く打てる人」と言ってるようなもので、勘違いもいいところだと、いまさらながら認識した。彼らが操っているのはカメラではなく、光そのものなのだな。
今回の被写体は花、それも一輪だけクローズアップといったものが大半なので、構図の介入する余地が極めて少ない。おまけにほとんどがモノクロなので、結果的に光で勝負するしかないという、これはシロウト目にもかなりシビアな状況だとわかる。奇抜な構図で目くらましをかけたり、色で本質をごまかしたりできないわけで、さすがオカダさん、己に厳しい。
プロの手によって操られた「光」が、花びらの上で踊るさまをうまく表現する言葉が見つからないのだが(簡単に表現できたら写真の意味がない)、いろいろ発見があったし、とても楽しめたのは確か。一枚買いたいけど、今は人生で一番貧乏なんだよなぁorz
それはそれとして、何枚かの写真が正面でなく背面から撮影されていて、個人的にはこっちの方が好きだ気づいた。花って、芯よりもガクの方が色気があるように思う。これって、唇や目元よりもうなじが好きつってるようなものか?
■ 『クリスタルサイレンス』を再発見する
Amazonで藤崎慎吾の『ハイドゥナン』を何度か「おすすめ」されていて、なんかハードSFらしいし、買おうかなぁ、でもオカルト色も混じっていそうで悩ましいし、第一値段が高すぎる……と躊躇している。そもそも、同じ作者のの『クリスタルサイレンス』は読んでいるはずなのに、内容はおろか印象も覚えていない。本当に読んだのかどうかも怪しいくらい、まったく覚えていないのである。そんなに印象の薄かった本の作者の新作に、食指が伸びないのはしょうがないわなぁ。
で、かみさんが不要本を外部倉庫(またの名をBookOff)に預けに行くというので、自分も不要本を漁っていたら、書庫の中からその『クリスタルサイレンス』を再発見してしまった。うーんこれは、もう一度読めというSFの神のお告げでしょうか。しょうがねぇ、読むか。
追記
『ハイドゥナン』の方は向井さんの書評を読んで、値段ほどの価値はなさそうだと思った。じゃあやめよう。文庫入りしたら買うかも知れん。でもせっかくだから、『クリスタルサイレンス』は読み返そうかな。向井さんもやっぱり内容を覚えていないというあたりがおかしい。インパクトの弱い人なのかね、藤崎慎吾。
2005-08-20(土) [長年日記]
■ 「RSSフィード」に代わる名前
ITmediaのラベルは「RSS」でなくてもいいんだという翻訳記事はひどいな。
Microsoftはこの機能に「Webフィード」という親しみやすい名前を付けた。この名前はRSSよりもずっとうまくユーザーが目にするものを説明している。RSSは開発者だけが気に入りそうな名前だ。
たしかにRSSという単語はけっして一般向きではないし、それほど一般化していないという前提を受け入れるならば、今はもっとマシな名前に付け替える最後のチャンスかもしれない。しかし、だからといって「Webフィード」はないだろ。「RSSをfeed(提供)する」なら意味は通じるが、「Webをfeedする」じゃまったく意味不明だ。そもそもMicrosoftがセンスのいい名前を付けたためしはないんだから、もう少し疑ってかかれといいたい。
代わりは何がいいかねぇ。あえて「フィード」を付けるのであれば、そのサイトが発信しているアイテムのひとつである意味でないといけない(「Web」じゃダメなのは、「Web」は「サイト」が発信している内容ではないからだ)。RSSの持つ更新情報であることフォーカスするなら、ストレートに「ニュースフィード」がいいか。問題があるとすれば、更新情報でないRSSを指す場合にはポイントがぼやけるところだが、実際のところ、更新情報以外の"意義"を持つRSSは見たことがないので、気にしない方向で。
そもそも「フィード」という単語になじみがないと考えれば(日本人の多くはそうだろう。おれもそうだ)、もっと違った名前もありだ。でも、Firefoxの「ライブブックマーク」もイマイチに感じる。RSSはブックマークの延長概念なんだろうか。まぁ、ソーシャルブックマークの「ブックマーク」からなら、想像できなくもないか。でも、IEにおける「ブックマーク」は「お気に入り(favorite)」だしなぁ。「Live Favorite」。訳して「生きたお気に入り」。……うわ。
◆ otsune [「David Courseyのコラムにマジレスしても……」 と思ったけど、ITmediaってCourseyの顔写真を..]
◆ arton [http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0508/01/news0..]
◆ ただただし [いや、記事はただのきっかけで、矛先はMicrosoftですから……]
◆ otsune [んーだとすると ITmediaニュース:「RSSの新名称は確定ではない」とMSエバンジェリスト http://www..]
◆ takano32 [サマリー・フィードなんて名前がいいかなー]
◆ TrackBack [http://biz.2log.net/blogwiki/archives/blog141.html 「繋がっている..]
◆ hyuki [「正面でなく背面から撮影されていて」のあたり、パラボラへの思いに通じるものがあると見た。]
◆ ただただし [たしかにパラボラも背面からの眺めが好きです。 が、あれはトラスが複雑だったりするからなので、花とはちょっと違うかな…..]
◆ N [先週、不要本を外部倉庫(またの名をBookOff)に持っていこうと不要本を漁っていたら、『クリスタルサイレンス』を再..]
◆ オカダ [ありがとうございました! お元気そうな御様子、嬉しかったです。]