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ただのにっき


2005-08-19(金) [長年日記]

日中に出歩く

朝から病院だったので午後から出社したんだけど、もう、暑くてたまらんかった。日中は出歩くもんじゃないな。外回りの人は、ほんとうにご苦労さまだ。

そういえば去年はおれも、出張が多くて昼間出歩いてばかりいたんだけど、去年は食事制限なかったから、ハーゲンダッツ食いまくりだったもんなー。あれはあれで、ある意味幸せだったよ。あー、リッチミルクが食いてぇ。

Subversion(6)

以前ためしにSubversionに移行してみたのに、その後うっかりしてCVS上で作業してしまったりしたので、またCVSの方が新しくなってしまった。運良くSubversion上のファイルは更新していなかったので、また作り直し。今度こそ真面目に移行する。

今回はこま犬の、今まで未管理だったtDiaryデータや独自のプラグインも管理対象に。trunk/www/komainu直下にあったファイル群をsvn moveを使ってhtdocsの下に移動した。CVSと違ってファイルの移動も履歴管理される(んだよね?)のが、Subversion化の嬉しいところ。

tDiaryのデータはcacheの下に管理対象外のファイルができるので、.cvsignore相当のことをしたい。「svn propset svn:ignore」を使うようなんだが、なんか1ファイルしか指定できないインタフェースで、複数ファイルを指定できなくて悩む。正解はpropgetではなくproeditを使うのだった。エディタが立ち上がってリストを編集できるようになる。もちろんマニュアルのサンプルにあるように、あらかじめ.cvsignoreがあるなら-Fで指定しても良いけど。わかれば「なあんだ」だけど、これはわかりにくいなぁ。

それにしても、最大の問題は、指がうっかり「cvs」と打ってしまい、何もおこらなくて頭の中が「?」でいっぱになってしまうことだ。かといってcvsを使う場面の少なくないわけで、aliasしちまうわけにはいかないのが悩みの種。カレントディレクトリに.svnがある時だけaliasされるようなスクリプトを書けばいいのか?(そこまでするか)

あ、あと、BitChannelがsvn対応してない……まぁいいか、これは。

恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年―(松浦 晋也)

日本の宇宙開発を扱った本は、涙腺が緩んじゃうから通勤中に読むのはヤバい。その原因をたどるとすべて「貧乏」に行き着いてしまうのがまた、実に悲しいわけだが。でもまぁ、本書は評判もいいし、「のぞみ」を総括した本なんて、後にも先にもこれ以外に出そうにないので、読んでおかねばなるまい。

副題には「のぞみのたどった12年」と書いてあるけど、その胎動は1970年から始まっており、前半部は打ち上げまでの紆余曲折が書かれている。のぞみ失敗の萌芽はすべてここに凝縮されており、要約すると「みんなビンボが悪いんや」ということになる。しかしながら、貧乏を知恵で克服する過程は実にスリリングで、読んでいると技術者魂に火がついてしまう。

あと、前半の山場である「あなたの名前を火星へキャンペーン」で、最初は不満タラタラだった関係者が、ハガキに書かれたメッセージを読んで次第にモチベーションを高められていくシーンもいい。日本の宇宙開発における的川さんの存在が、いかに重要かがわかるエピソード。ほんと、あの人がいなくなったらどうするんだろう。

しかし、その盛り上がりも、打ち上げ後に次々と襲いかかるトラブルへの対処に比べたらものの比ではない。まったく、地味〜な軌道計算が、こんなにカッコよく描かれていいのか! 地味が得意(?)な谷甲州でも、こんな描写は書けまい、というくらいカッコいい。これを学生に読ませたら、軌道計算屋志望者が街にあふれるよ!

もちろんその後の、かの有名な1bit通信から、スイッチON/OFFによるリミッター焼き切りまで、ギリギリまで粘って先へ進もうとする技術者たちの奮闘は、本当に涙なしには読めない。最終的に火星周回軌道への投入は失敗したわけだが、ここまでやったんなら、これだけの経験が積めたのなら、いいじゃんと思う。この経験はきっと「次」に活かされるわけだし。一国民としては「次」の実現を世論で後押しする、それだけだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

さく [そーゆーzsh関数作ってます。 if [ -d .svn ] then command svn $* else..]

ただただし [おぉ。やっぱり、同じように困ってる人はいるんですね〜]


2005-08-18(木) [長年日記]

NHK: こだわリング

今回は「眼鏡」をこよなく愛する女性が集まり、誰もが驚きあきれるこだわりを赤裸々に告白する。

一瞬、「眼鏡をこよなく愛する」と読んでしまい、それじゃ、ちっとも楽しくないよなぁとか思った。そうじゃなくて、「メガネをかけるのが好きな」女性を集めてくれるんだよね? うひょー。だったら録画しなきゃ♪

Sleipnir 2.0 beta3

こないだ書いた不都合がいくつか解消されているようなので入れてみたんだけど、きわめて基本的な機能が動作せず、まったく使えないことが判明した。もしかすると以前からあった問題かもしれない。

なんと、マウスの左右ボタンを入れ替えているとリンクがクリックできない(笑)。勘弁してくださいよ、旦那ぁ。さすがにこれは、レポートした方がいいよなぁ(→beta2時点で報告されていた)。つーかさ、開発者に左利きを含めることを法律で定めて欲しい。マジで。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

N [「メガネ男子愛好家」による、メガネ三昧の30分、のようですよ。 http://www.nhk.or.jp/tamag..]

ただただし [むむっ。その人たちが出るのは「座談会」だけだと希望しておるのですが……甘いか。]

N [「最近メガネが気になる貴女、コンタクトに変えようか迷っている貴方、必見です!」とあります。前者は女性、メガネをかけて..]

ただただし [隅から隅まで、メガネ男子好き女子の話でしたね……がっくり。]


2005-08-17(水) [長年日記]

tDiary: amazon.rbの困った余白

先日のファイル名変更事件以来、書影の周辺に余白が付くようになってしまったのが気になってしょうがなかったんだが、今のHTMLを取得する方法だとどうにも限界だな。

HTML中に含まれるイメージファイル名から、余白のないファイル名を導出することはできるんだが、こんどはそのファイルの縦横サイズが分からなくなってしまう。いちおう真面目にwidthとheightを埋め込んでいる今の仕様をあきらめればいいんだが、レベルダウンするのもしゃくにさわる。

Amazon ECSを使えば余白のない書影もサイズもわかるんだが、ユーザが各々、サブスクリプションIDを取得しないと使えないプラグインじゃなぁ……。こういう、利用者が固有IDを取らないと使えないWeb Serviceって、フリーソフトウェアとして配布するのにすげぇ不便。

tDiary: amazon.rbの困った余白(2)

うだうだ言っててもしょうがないので、Amazon ECSを使ったプラグイン、amazon2.rbを書いてみた。その前に、いまだかつてAmazonのWeb Serviceを使ったことがないという事実に愕然としつつ(笑)、SubscriptionIDをGET。すぐに登録できた。

RESTを使って楽をしつつ(→参考サイト。もちろんマニュアルも)、レスポンスはRuby-Amazonは使わずにREXMLで解析。まぁ、ItemLookupしか使わないし、楽なもんだ。amazon.rbを改造して……と考えていたら、なんかレガシーなコードがいっぱいあってイヤになってしまったので、スクラッチから書くことに。

いちばん苦労した(してる)のは、既存のamazon.rbとの互換性確保だったりする。設定画面や国際化もしなきゃいけないので、まだまだ公開には程遠いなぁ。tDiary.Netのamazon.rbはさらにスペシャルな改造をしてあるし、当面は自分の日記だけで使うことになりそうだ。

実践!!IT屋のトヨタ生産方式(富士通プライムソフトテクノロジ)

読む本がないあまり、上司の本棚まで漁るありさま。

本文中には「IT業界初の試み」みたいなことが書いてあるけど、いくらなんでもこれは言いすぎだろう。トヨタ方式とアジャイル開発の相性のよさは、アジャイル開発コミュニティの中ではすでに常識の部類だと思うし(でなければ『リーンソフトウエア開発』なんて本が出るわけがない)、IT業界を見渡せば「トヨタ」を名乗ってはいないもののトヨタ方式に限りなく近いことをやってるベンチャー企業は珍しくないはずだ。

ただ、「比較的古い体質の会社が」「全社的に」「トップダウンで」トヨタ方式に取り組む、というのは、確かに珍しいかもしれない。特に「トップダウンで」というのは重要で、アジャイル開発でも上司の理解があるのとないのとでは、その導入のしやすさに雲泥の差がある。最低でも「見てみぬふり」くらいの協力的な態度が必要なので、社長自ら改革・改善に乗り出してくれるのは、ずいぶん心強いだろう。だからこそ、開発だけでなく「全社的に」適用が可能だったわけで、幸せな会社だよなぁ。

とはいえ、本書はIT企業向けトヨタ方式導入の「教科書」ではない。どうやら自費出版らしく、ロクな編集がついていないようなので、未定義の用語が突然出てきて以降説明なしとか、章立てが論理的じゃないとか、ロクな図表がないとか、書籍としてはかなりお粗末。だからこれを読んでわが社もトヨタ方式を導入!!……なんてことはあり得ない。この本は副読本にして、別の教科書を探すべきだろう。

本書に価値があるとすれば、「プロジェクトX」のような情緒的な部分だ。社長の号令の下、プロジェクトチームが発足し、現場の抵抗にあいながら、少しずつ改善を進めていく……いかにもプロジェクトX的な話運び。同じような境遇にある人が、同志を求めて読む分には、けっこう「あるある〜」的な共感がありそう。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

山岸 [amazon2.rb ( http://expserver.homelinux.net/~peo/hiki/hiki..]

ただただし [ほう、すでにあるとは知りませんでした。いや、こっちは別に、amazon-ecs.rbとかでもいいので。公開までに考え..]

やまや [サブスクリプション ID は開発者が取得するものです。 ユーザがそれぞれ取得する必要はありません。 以下は AWS ..]

ただただし [あれー? AWSはIDごとに呼び出し回数に制限があるから配ったら困るって思ってたんだけど……。もしかしておれ、Goo..]

TrackBack [http://d.hatena.ne.jp/drawnboy/20050830/1125367037 Nowhere..]


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