2003-11-22(土) [長年日記]
■ 同盟活動
1個。
■ FC東京 1-1 東京V @味スタ
アマラオという人は、「日本人に愛される外国人スポーツ選手」の条件をことごとく満たしているので、そりゃぁ引退を惜しまれて当然なわけである。そんなわけで、もしかすると今日でアマラオが見納めかも知れないと知った我々は、にわか東京サポとなって味スタへ向かったのであった。それにしても、ゴール裏の2F席なんて初めて入ったよ。1Fはいっぱいで入れなかった。
今日は東京ダービーということもあって、ヴェルディ側ゴール裏で試合前にサポどうしの小競り合いがあったり、「ヴェルディ川崎」コールがあったり、花火打ち上げるヤツがいたりして、FC東京サポは相変わらず元気。
試合の方は、両チームともイマイチ調子が上がらないという感じで、FCが押し気味だったけど前半は無得点。ちょっとボールに集まりすぎ。それにしても、岡田さんが主審というだけで試合の価値がワンランク上がったような錯覚が……。後半はさらにFCペースとなり、ついに後半30分、歓喜の先制ゴール。が、なんと後半44分に同点にされてしまう。あぁ、なんてこった。勝てると思ったのに。
さて、ホーム最終戦ということで、試合後は選手がピッチを一周したんだが、最後までピッチに残ったアマラオが姿を消すまで、コールは鳴り止まず。くー、泣ける。彼はやはり、ピクシーに次いでずっと日本で現役でいて欲しかった外国人だ。
2003-11-21(金) [長年日記]
■ グラコロのパン
最近は、ツッコミ欄が何をネタににぎわうのか、ちっとも予測できない……。
日本人は、「やわらかいパンこそ偉い」と思ってる節があるよな。食パンのCMなんて、いかにやわらかいかだけを訴えてるし。他にもおいしさの要素はあると思うんだが。
というわけでおれは、この現象を「アルプスの少女ハイジ・コンプレックス」と命名しよう。
■ わたしの暗号体験
最近ここに書いてる書評は、ほぼ同じ内容でAmazonの方にも書いていることが多いので、こっちで参考になりましたと書くついでに、向こうでもポチっとやって欲しい。なんたって、おれのレビュアー・ランキングときたら14,465位なんである。低!!
それはさておき、暗号と言えば以前、うちの会社に「画期的な暗号システムを発明した」というベンチャー企業が売り込みにきたことがある。で、対応する部長が「暗号なんてわからないから、ただ君も出てよ~」と言うのだ。「おれだってわかんねーよ」と思ったが、こんなおれでもいないよりマシみたいな顔ぶれだったので打合せに参加した。
その暗号のウリは、高度な計算を必要としないので実装が軽くて小さく、組込みでも使いやすい対称鍵暗号だ、とのこと。で、アルゴリズムは公開されているかと聞くと、していないと言う。この時点でお話にならないんだけど、概要を聞くとどうも、疑似乱数発生器の良し悪しにのみ強く依存する仕組みに見える。じゃあ、その疑似乱数発生器は何を使っているのかと聞いたら、これも非公開だという。
そんなことでは強度の検証ができないから使えませんよ、と言ってお引き取り願ったのだが、この時『暗号技術入門』を読んでいれば、もうちょっと歯切れのいいツッコミができたのになぁ……と読みながら悔しい思いをしていたのであった。まぁ、聞きかじりのわりには正しい判断ができたので、良しとする?
■ TungstenE
今までPalmOS5は眼中になかったこともあって、ぜんぜん情報を集めていなかったのだ。おかげで何から手をつければいいのかもさっぱり。そもそも「T|E」なんて表記が「TungstenE」の略だなんて、今日初めて知った。Tungstenの表記は「〒ungsten|E」みたいになっているので、わかってみれば納得の符丁なんだが。検索しづらいからヤメレ。
で、とりあえず付属のCDからPalmDesktopをLibrettoに入れてみたら、iTunesと同じ症状でインストールできないし。Administratorで入れてみるも、途中でUSBのドライバがコケてブルースクリーンになるという。Windows2000でブルースクリーンなんて初めて見たよ!!
仕方がないので、会社のマシンに入っているDesktop(Visor用)からいきなりHotSyncを試みる。いちおうbackupディレクトリにあるヤバそうなアプリは外したから大丈夫だろうと思ったら、アイコンがぜんぶモノクロになってしまった(笑)。って、笑ってる場合じゃない。
いちどハードリセットして、backupは全削除。基本アプリのデータだけ残してHotSyncしたら、問題なく移動できたようだ。最初のHotSyncで入るはずのTungsten付属のアプリがないのが困るけど。どうしようね、これ。
続いて日本語化。以下のアプリを入れる。ただし、POBoxしか使わないので、J-OS IMEは入れない。
これで表示と入力ができるようになる。ただ、POBoxがONのままになってしまうのが問題。いろいろ手法があるようなので、できるだけはやく試そう。
あとは、Visorから主要なアプリをビームでインストールした。やっぱ、古いモノクロアプリが混じるとみっともないなぁ。機能的に不満はないんだけど。なお、乾電池主義はやめたわけじゃないんだけど、主義にこだわりすぎてやりたいことができないようでは本末転倒なので、妥協はするわけです。大人なので(笑)。
■ TungstenE(2)
とりあえずPOBoxのON/OFFは、各地の情報からPBtoggleDAという最近は配布されていないDAを入手すればいいとわかったので、探し出してGET。
で、DAランチャを入れないといけないんだが、Hackは動かんので、OS5専用のものを探さないといけない。今まではButtonDA Hackを使っていたので、似たようなBDALを使ってみるも、ハングしてしまう。じゃあ別のを……QLaunchかな。シェアウェアだけど、これはよさげ。
PBtoggleDAを使わないものとしてはFEP Toggleという専用のソフトも。うん、これにしよう。でも、QLaunchは別の意味で便利そうなので、いずれ買うかもしれない。
→参考サイト: POBoxFEP
2003-11-20(木) [長年日記]
■ こま犬ライブラリ毎日更新(3)
えーと、だいたい半月は継続できたかな。快挙である。まだいけそう。というか、倉庫を空にするには半年くらいこのペースを持続しなくてはいけないのだが……うへぇ。といっても、更新にかかる時間は毎日10分なので(下ごしらえは除く)、持続できているわけだが。これ以上時間のかかる作業はなかなか取れない(ruby-lang.orgのtDiaryバージョンアップとかな……)。
もっとも地図上への反映はすっとばしているので、これもあとが怖い。その代わりと言ってはなんだが、Mapion上にポイントするリンクを生成することに。これでこま犬を訪ねる旅がしやすくなったはず(あまりする人はいないと思うが)。
■ calendar2photoモジュール
これ、誰か作らんかな。
■
暗号技術入門-秘密の国のアリス(結城 浩)
技術上の概念が、その発明者から直接ユーザに届けられることは少ない。たいていの場合は間に1レイヤ挟まるだろう。
- 概念の発明者
- 発明の実装者
- 実装の利用者
間に挟まる「実装者」の役割は重要で、たいていの「利用者」には理解できない「発明者」の語彙を、うまく翻訳してくれる働きをしている。とくにあるていど歴史のある概念であれば、そうなっているべきだ。昔はテクニカルタームで埋め尽くされていたコンピュータのマニュアルが、最近はずいぶんマシになっているのはその現れだ。利用者が、発明者の語彙にさらされることがなくなりつつあるのだ。
しかし暗号という概念は、けっこう歴史はあるものの、利用者の身近に降りてきたのが最近ということもあり、「RSA」とか「鍵長」のような発明者が使っている語彙が、利用者の前に突然登場することがよくある。暗号は、実装者の努力がまだまだ足らない技術であると言える。
問題は、だからといって利用者が暗号を使わないわけにはいかない点である。インターネット社会で自分の身を守るためには、暗号技術の理解が不可欠だ。現代の暗号技術は、(残念ながら)隣り合っていないレイヤと直接言葉を交わさなければ使いこなせないのである。
こういう場合、ちょっとした用語集やハウツー本では役に立たない。必要なのは入門者向けではあるが用語に関して妥協はしないような書物であろう。そのような本を書くのは非常に困難であるが、本書はその目的をかなりうまく達成している。難しい言葉を、これ以上ないほどに正確に、かつ平易に解説する結城さんの力量には驚嘆する。
というわけで、これを読んでおけば、インターネット上でうっかり出会ってしまった暗号の専門用語に、とまどうことはもうないだろう。「実装者」を目指す人だけでなく、完全な「利用者」にもオススメできる。
◆ おが [お、たださんも2F席でしたか。私も1Fがいっぱいで2Fで盛りあがってました。しかし、花火にはびっくり。]
◆ とおりすがり [どうして"FC"って呼ばれちゃうんだろう? ところで横浜FCはなんて呼びます?;-p]
◆ 白いヲクサマ [「よこはまえふしー」です。FC東京は「せくしー」です。]
◆ muneda [横浜FCの正式名称: 株式会社横浜フリエスポーツクラブ ですね. 一般的にはフットボールクラブかと.]
◆ naka64 [川崎?富士通かよ!(冗談です。ごめんなさい。)]