2003-09-04(木) [長年日記]
■ 山口県パラボラメッカへの旅
新横浜、早朝
明日は(また)福岡出張なんだけど、前泊なのをいいことに午前中を休みにして新幹線で途中下車、パラボラアンテナのメッカ、山口へ向かおうという魂胆。で、始発で新横浜まで出てきたら、のぞみ1号は500系でやんの。うわー、ラッキー。前から乗りたいと思ってたのに、なかなかチャンスがなかったんだよね。いくら空力がいいとは言っても、やはり700系は醜悪。500系こそ「正しい未来の列車」である。
飛行機で行こうと考えたこともあったんだけど、新幹線にしてよかったなぁ。これは幸先がいいよ。
小郡
広島でこだまに乗り換え、小郡へ。ここでカーナビ付きの車を確保する。へぇ、Vitzって白もあったんだぁ(←やや嫌み)。
企画段階ではKDDIのある仁保までJRで行こうと考えていたんだけど、今日は死ぬほど暑いので、仁保から歩くことなんてとても考えられん。車があれば他のパラボラ・スポットにも行けるようになるし。しかし、おれのリクエストに応じて急遽取り付けられたとおぼしきカーナビは、CD 1枚に全国地図が入っているという大胆なシロモノで、道が荒いのなんの。「KDDIパラボラ館」だけはなんとか発見できたので、そこを目的地にしてとにかく走り出す。
ちなみに、今回のパラボラ紀行、参考にしたのは、いまいしさんに教えてもらったこのページである。文字だけのこの情報から、どれだけの施設にたどり着けるか……がポイント。途中、けっこうな数の神社があるんだけど、今日はパラボラ優先だ。それに、こんなに日射しが強い日にこま犬を撮っても、コントラストが強すぎて見れたもんじゃないしな。夕方、時間が余ったら少し回ってみよう。
山口市内
市内に入ると県庁の看板が見えたので、ルート変更。R9に入ってうろうろしていたら、宇宙通信の山口衛星管制局が見つかった。さっそく入ろうとすると、がっちり門が閉まっている。守衛さんがいたので聞いてみた。
「ここって、見学とかできますか?」
「できません」(即答)
あぁん。
しかたがないので、道の反対側のちょっとした高台から盗撮。10メートル(?)クラスが5基。大きくはないけど、サイズが揃ったパラボラが並ぶのは、ちょっといい眺めである。中に入ってみたいなぁ。スカパー加入してるのに……。
宮野
宮野地区にも2つのパラボラ・スポットがあるとのことだったので、R9を走りながら目を皿のようにしていたら、あった。右手に2基、山裾で空をにらんでいる。適当なところで右折して、住宅街に突入。とたんに視界が悪くなって、どこにパラボラがあるのかわからなくなったが、適当に走っていたらなんとかたどりついた。ここは自治体衛星通信機構。さすがに公な施設なのでオープンな感じ。もっとも「見学おっけー」って雰囲気でもないので、建物の裏手に回って写真だけ慌てて撮った。遠目に見たときは大きそうだったけど、7mと5m(?)が1基ずつ。かわいいものである。
仁保
もうひとつのパラボラ・スポットは発見できないまま、KDDIの山口衛星通信所、もとい「パラボラ館」へ到着。いや、すごいよここは。30m級が3つ、他にも20m級や10m級がまるで無造作に散らかしたかのように点在している。もう、天国です。
ただ、パラボラ館とその周辺しか立ち入れないので、パラボラ本体にはあまり接近できないのが残念。30mを越えるパラボラは、うんと近くから見上げるのがいいのに。ちなみに、すぐ隣の敷地には仁保小学校。ここの児童たちは、授業中にふと目を上げるとそこにパラボラがそびえている環境で暮らしているのである。まったく、羨ましいにもほどがありますな!!
宮野(2)
KDDIの受け付けで、残るパラボラ・スポットがどこにあるのか聞いたら(聞くか)、自治体…の近くにあって、R9から見えるという。え、じゃあさっき見えてたのがそれで、自治体…にたどり着いたのはただの偶然!?
というわけで再挑戦。R9から見えるところまで戻って、地図上のそれらしきあたりにチェックを入れ、カーナビの導くままに走ってみたら……あった!! 日本テレコムの上山口衛星通信局。カーナビ偉い!(そうか?)
しかし、施設の入り口にはごっつい監視カメラとインターフォン。
「あのー、この施設は見学コースとかありますでしょうか?」
「いえ、見学は受け付けておりません」
いけず〜。
仕方がないので、遠目で写真だけ撮る。サイズはぜんぜんわからんが、15〜20mくらい? KDDIのがauなら、こっちはJ-PHONEである。ちなみに撮影ポイントは郊外の住宅地。朝起きて、窓を開けるとそこにパラボラがそびえている生活である。まったく……(以下略)。
山口市内(2)
市内に戻るともう陽が傾き始めていたので、いくつかの神社に寄ってみた。が、イマイチ琴線に触れるようなのがいないので、写真はほとんど撮らずじまい。大きくて立派なのとかいたんだけど、なんだかデザイン的にグッと来ないんだよなぁ。まぁ、パラボラでお腹いっぱいって感じだったからかも知れないが。
博多
ひかりに飛び乗って、博多へ。夕飯をとってから、夜食用に梅ケ枝餅を数個GET(こればっか)。ホテルに入ったら少し仕事。
2003-09-03(水) [長年日記]
■ Amazonの「おすすめ商品」は信用できない
今朝、Amazonのマイストア(Sleipnirで常時ナビゲーションロックしてある)で、モーニング娘。のライブDVDを勧められて唖然とする。その理由は、過去に「ER VI」のDVDを買っているからだそうだ。
やい、Amazon! 両者にどんなつながりがあるのか、論理的に説明してみろよーっ!!
#ほんと、レコメンデーション・エンジンは難しいよなぁ。
■ Apache URL Rewriting Guide
どこで見つけたのか忘れた。
tDiaryユーザにはなくてはならない(言い過ぎ?)、mod_rewriteの日本語による詳細な解説。いちど通読しておこうと思う。例によって思うだけかも知れん。
■ 1/1へぇボタン
夕べこの記事を読んでから、どこに設置するといちばん脱力するか考えているんだけど、決定的な場所が思いつかない。
とりあえず、トイレの中に設置すれば、外で聞く人はだいぶ脱力しそうではある。あと、玄関ドアに付けて呼び鈴の代わりにすると、訪問者の脱力は間違いなし(だが本来の呼び鈴の代わりにはならない)。
■ 久夛良木健インタビュー
PC Watchに連続掲載された記事。PSPの話、Cellの話、半導体の話。
SONYの製品は大嫌いだけど(少なくとも左利きを無視した製品作りをし続ける間は許さん)、こういう明確なビジョンをガンガン言えるトップがいることは幸せだよなぁ。うちのトップ(親会社のトップを含めて)から、こんな話を聞いたことがない。そういえばうちの新社長、就任してから一回しか声聞いてないぞ。
■ はてなダイアラーへの意識調査
あ、面白いかもしんない。けっこうな回答数が集まってるみたいだし。
でも、「あなたは、2chはてなダイアリースレを見ていますか?」って質問に4割近くがYesと答えているあたりに、ビミョーな偏りを感じなくもない(笑)。
2003-09-02(火) [長年日記]
■ TrackBackの文字コード
今日のなんでやねん経由でいろいろ。
こういうものは、E-mailの文化を踏襲すればよろしい。E-mailは、発信側はプアな環境からでも出せるように文字コード決め打ちでもいいが、受信側はContent-Typeなどを見て可能な限り多くの形式のメールを受信/閲覧できるようにすべし(受け取る側をリッチにする)というルールで構築されていると読んだことがある(←例によって嘘かも知れない)。まともなMUAならISO-2022-JPだけでなくSJISやUTF-8、果ては読めもしねぇ外国語で送られて来たspamまでもちゃんと表示できるのは、そういう文化ゆえだ。もちろん、charsetがきちんと指定されているがゆえにできる芸当なわけだが。
MTが「おれたちは今後、UTF-8でTrackBackを送るぜ!」と決めるのはけっこう。しかし、他のツールが「まだUTF-8を生成するのは困難だからEUC-JPで送るよ」と言うのも受け入れるべきだ。仮に理解できない文字コードで送られて来ても、せめてURLくらいは表示するとかね。そのためには、デコードのヒントになるcharsetは、きちんと指定できるようになっていなくてはいけない。元の発想が相手に迷惑かけたくないというのであればなおのこと、charsetは指定すべきである。「外国の作者に説明するのが大変」なんてのは、これを拒否する理由にはならない。
■ TrackBackの文字コード(2)
blog.bulknews.netからの反応に対して。
「相手のためにcharsetを付けるべきだ」と言うのは、「相手に自分が理解できる文字コードかどうかを判断するヒントをあげよう」という意味。例えば(環境の問題等で)UTF-8を理解できないblogが、charset=UTF-8なTrackBackを受け取ったら、その時点でtitleやexcerptの情報を表示するのはあきらめて、URLだけ表示しようと判断できるということだ。ヒントがなければけっきょく自前で文字コードを判断しなくてはならず(現実的にUTF-8でない可能性も高いわけだし)、判断ミスで文字化け、という悲しい結末になりかねない。
逆にcharset指定をきちんと仕様化しておけば、あとは受け取る側のスペック次第になるので、送信側は好きな文字コードで送出できる。たとえ相手に理解できない文字コードでも、少なくともURLくらいは拾ってもらえるのであれば、TrackBack本来の目的は達成できる。charsetという最低限の約束を導入するだけで、UTF-8対応できないツールでも送信・受信とも可能になり、幸せの総量が多くなるのである。受信する側が複数のエンコードを受け取らざるを得ないという現状を認めるなら、ヒントを与える必要性も認めるべきだ。
なかださんが規格の段階から手を抜いちゃいけませんというのはつまり、裏を返せば「実装は手を抜いていい」ということでもある。しかし、「UTF-8で統一すれば実装が楽になる」なんてことが現実問題として成立しないのは、すでにUTF-8以外のTrackBackを飛ばすツールが多数存在するのを見れば明らか。だとすれば、実装で手を抜くためのヒントとしてのcharsetは、やはり規格として欠かせない存在だと思う。そうすれば「charsetを明示しないTrackBackのexcerptは表示しない」なんて選択も可能になる。「日本語しか読めないから外国語のTrackBackなんて受け付けないよ」なんて縛りだって実装可能だ:-)
……なんて書いてTrackBackを送ったら、すでにこちらの主張に近いところまで追記されていましたとさ。まぁいいか。
Before...
◆ たむら [おやおや、いつの間に>博多]
◆ えぐぞせ [700系…見る角度によって、時々「おっ?」と思わせる瞬間があるので、醜悪とまでは思わなくなりました。斜め前から見ると..]
◆ reno [時刻表を読めば狙って乗れますのに…]
◆ ただただし [偶然、ってところがいいんじゃないか >reno]
◆ 骨折飲料 [700系は700系でも、ひかりレールスター車両はなんとなく 格好良いと思います。塗装が違うだけなんですがねぇ…(^^..]
◆ reno [700系は真横から見ると気にはなりません(笑)。むしろ洗練された空力デザインを堪能できます。なんか福田繁雄さんのトリ..]