2003-03-19(水) [長年日記]
■ TrackBackとRefererとツッコミと(4)
おれが別にTrackBackを敵視しているわけではないというアピールのために(←うそ。ただの逃避)、ツッコミに入ったTrackBackを非表示にして、「本日のリンク元」の前にリストするためのパッチとプラグインを書いてみた。当日記にして適用済み。ソースはまだ非公開。
ツッコミの非表示だけはプラグインにできなかったが、動的にパッチを当てるための小さなファイルを書いてtdiary.confでrequireさせることで、本体は1行も書き換えずに済ましてある。Rubyまんせー。
昨日か一昨日のページを見れば、だいたい雰囲気はわかるはず。あとはexcerptに対応すれば(kitajがやるの?)、とりあえず問題なしやろ?
■ TrackBackとRefererとツッコミと(5)
ところでsheepmanさんのTrackBackはほとんど使われていないは面白い。指標としては十分に意味がある統計ではないか。
それはそうと、Commentは「Comments(n)」なのに、なんでTrackBackは「TrackBack(n)」と単数形なんだろう。上のパッチを公開していないのは、勝手に複数形にしたものの、自信がないからなんだけど(笑)。
ん……? てことは、複数形にしてるblogツールもあるってことでは?
TrackBacks(0) | 14,400 |
TrackBacks(1) | 627 |
TrackBacks(2) | 213 |
TrackBacks(3) | 146 |
TrackBacks(4) | 49 |
TrackBacks(5) | 65 |
TrackBacks(6) | 33 |
TrackBacks(7) | 39 |
あるのはたしかだ。でも傾向は同じ。
■ TrackBackとRefererとツッコミと(6)
さっそく間違いTrackBackが……(苦笑)。
TrackBackそのもののユーザインタフェースが練れてない(ping URLの概念がわかりにくい)というのは別にしても、tb.rbのインテリジェンスを上げないと、ちょっと問題あるね。
2003-03-18(火) [長年日記]
■ まろ茶120
普段、仕事中に愛飲していたまろ茶がまろ茶120になってしまったのだが、はっきり言ってまずい。なんか薬臭いし。緑水と同じ系統のまずさがある。最悪だ。
というわけで、早急に代わりになるドリンクを探さねばならぬのだが、さて何にしようか……。CMのコがべらぼーにカワイイ、和茶はどうよ?(って、そういう選択基準かよ)
#と、茶logにリンクするテスト。
■ TrackBackとRefererとツッコミと(2)
昨日のリンク元を見ていると、なかなか誤読が多くて面白い。
「リンク元(Referer)には序列づけというエンターテイメント要素があるけど、TrackBackはどうなの?」って文脈で書いたのに、「エンターテイメント性」に関するコメントをくれたのはishinaoさんだけかな。「序列」はひっかけキーワードなので、脊髄反射したら負け:-)
TrackBackの情報量を増やせば便利でわかりやすくなることなんて、百も承知なんである。試しに実装したsheepmanさんだってそれくらいわかってるだろう。でも、便利になるだけじゃつまらんでしょ、というのがtDiary開発の発想には常にある。だから、何かひねりが欲しいわけ。TrackBackの行きつく先がただのP2P掲示板じゃ、日記というメディアを選んだ意味がないんだ。
■ まろ茶120(2)
ぺこさんが新製品をリストアップしてくれている。さすが。
こないだ支店併合で消えた三井住友の跡地がコンビニになったので、 明日からとっかえひっかえ試してみることにしよう。 とりあえず、 こま犬好きとしては琉球号かな(笑)。 でも、あのパッケージに描かれているシーサーは、 本来のシーサーではないという点が気にくわないのだが。
■ TrackBackとRefererとツッコミと(3)
別に「TrackBackにもエンターテイメントを」なんて短絡的なコト言ってないわけよ。 「TrackBackだからこそ得られる何かはあるかい?」と言っているんだがなぁ……。 「TrackBackいらねー」と言うよりも、 どっちかつーと「TrackBackの何が楽しいのか教えて」ってスタンスなんだが。 tDiary作者というだけで守りに入ってると思われちゃうの?(笑) まったく、好きなことも言えねー。
それはさておきjounoさん、そう来なくちゃ。 TrackBackのような新しい概念が普及するためには、 外野に身を置いてcoolなふりした素人評論家じゃなくて、 jounoさんみたいな熱く語るエバンジェリストがいないとダメです。 もっと熱くなって欲しい。 いや、茶化してるわけじゃなくて、マジでね。
というのも、ツッコミ機能をひっさげてtDiaryが登場した時も、 やっぱりWeb日記界隈からは「そんなものいらない、refererで十分」って さんざん言われたからなんだな。 つまり、今とまったく同じ状況なわけだ。 そんな時、ツッコミができると日記コミュニケーションがどれだけ変わって、 そして楽しいかを実践し、広めてきた熱い初期ユーザたちが何人もいた。 おかげで今や、(ありがたいことに)日記にコメントが付けられるのは まったく珍しくないご時世になった。
たぶん、jounoさんが語るTrackBackは、 まだ「ノイズの少ない便利なreferer」や「リモートツッコミ」の域を 抜け出していないんだと思う。 おれからもそう見える。 おまけに(多くの日記システムでは)refererは秘められたものだ。 見つけても反応する必要はない。 でもTrackBackは「ほれ、おれのblogを読め!」とばかりに割り込んでくる。 ナイーブな日本人(?)が、 こういう押し売りのような情報の押しつけを受け入れられるようになるには、 もっとその楽しさを具体的にアピールしないといけないんじゃないか。 たぶん、似たような押し売り型のツッコミ機能が受け入れられたのだから、その日は遠くはないんだろうとは思うけど。
そんなわけで、仕様書がアレなのは別にしても技術的なスジは悪くないので、 TrackBackは遅かれ早かれ受け入れられるようになると思う。 その過程をよりスムーズに早めるためには、 ishinaoさんのTrackBack Tracerみたいなビジュアル的にグッとくるハックも大事だけど、 やっぱり「熱く語るエバンジェリスト」はもっと大勢いた方がいい。がんばれ!:-)
2003-03-17(月) [長年日記]
■ tDiary: TrackBack
人が怠惰な週末を過ごしている間に、sheepmanさんによってtDiary版TrackBackが実装されたもよう。あれま、たむらさんが実装するんだと思ってたのに?(笑)
しかし、こんな単純な実装でええんかい。やっぱあの「仕様書」とやらがガンだったみたいやね……RFCスタイルで書き直せばいいのに。ちなみにtDiary-devel MLあたりで「PingBackがいい」と言ったのは、この仕様書の出来の問題だけじゃなくて、「いかにPingBackする側が楽できるか」という視点からなので、やっぱりこの「手動TrackBackフォーム」が出てくるだけだと面白みがないなぁ。手動でツッコミ欄に書いても一緒だし。これって、他のBlogツールからだと自動でできたりするんでしょか?
それはさておき、現状のsheepman版の実装では、diary.rhtmlへの改造が必要な点と、専用のtb.rbというCGIが必要な点が導入のネックになると思うけど、diary.rhtmlの方はbody_leave_procを使ったプラグインにすることで無改造にできると思う(出る位置が違うけど)。こんな感じ。BlogKitのlm.rbベースなので、@optionsを使ったカスタマイズが無駄に可能。
def tb_label( date, leave = true ) bottom = @options['tb.bottom'] || true cgi = @options['tb.cgi'] || './tb.rb' style = @options['tb.style'] || 'text-align: right; font-size: 80%;' diary = @diaries[date.strftime( '%Y%m%d' )] if diary and !(leave ^ bottom) then %Q|<div style="#{style}">[<a href="#{cgi}/#{date.strftime( '%Y%m%d' )}">TrackBack</a>]</div>| else '' end end add_body_enter_proc do |date| tb_label( date, false ) end add_body_leave_proc do |date| tb_label( date, true ) end
tb.rbは……もし時代の趨勢がTrackBackになるなら、index.rbに取り込むのもやぶさかではない。まぁ、同一URLからの多重TrackBackを防止する仕組みとか、もうちょっと扱える情報を増やしたいよねぇとか、今後の実装の充実に期待するところであるが。しばらくは静観か。
追記: あー、なるほどねー、comment_newを書き換えるというのは考えましたな(つーかその存在をすっかり忘れていたおれって……)。ファイル名を工夫して、あとの方でloadされるようにしないといけないけど、こっちの方がスマートかも。
■ TrackBackとRefererとツッコミと
Webサイトには序列がある。
ぶっちゃけ(←流行?)それは「アクセス数」のことで、アクセス数の多いサイトは序列が高いし、そうでないサイトは低い。なんてことを言うと「そんなことはない、アクセス数が少なくても良質なサイトはある」と反論されるだろうし、その気持ちには賛同するが、客観的に言って読む人が多いからそれだけ影響力が大きいというのは、目を背けられない現実である。ちょっと意味は違うけど、「序列」を「PageRank」に置き換えてもいい。
「本日のリンク元」によってrefererの統計をとると、この「序列」が白日の下にさらされてしまうので、嬉し恥ずかしである。それも、自サイトの序列でなく、リンク元のサイトの序列が明らかになるところに面白みがある。いわゆる(?)「なんでやねん効果」とかね。「本日のリンク元」機能には、どこからリンクされたかわかるという機能的な側面だけでなく、そういうエンターテイメント的な面も含まれているのだよ。「便利かどうか」だけで判断すると、こういう点を見誤る。
残念ながらTrackBackにはこのエンターテイメント性が欠けていて、どのような序列のサイトからでもTrackBack可能だし、TrackBackされたサイトから見ればどのサイトも平等である。TrackBackをrefererと比較する人は少なくないが、どちらかと言うとTrackBackはツッコミ(コメント)機能と同等と見なした方がいい。ツッコミには序列がないから(/.はコメントに序列を付けられる希有な例)。
となると、「ツッコミに書くには長すぎて……」という場合はさておき、単にツッコミ欄にTackBackを書き込むのは、リンクをたどる手間が増えるだけで、ちっとも「コミュニケーションを加速」してくれるわけではない。かえて面倒だ。zoeさんのリンク先を読むのが億劫という感覚、おれは間違ってないと思う。例えばツッコミを携帯で受けていて、TrackBackのURLがメール届いても、おれはその先をたどらないよ、たぶん。
結局、ishinaoさんが考えるTrackback情報を使って、サイト横断的に議論を閲覧できる未来のようなツールが出てきて初めて、TrackBackの有効性が出てくるのではないかと思う。そうなると、今のようなツッコミ欄にURLを貼るような仕組みは、RSS生成時に面倒なことになりそうだ。まぁいいか。なんとかなるっちゃぁ、なるし(笑)。
でもなぁ……。たしかずーっと以前(tDiaryを作る前)、こういうサイト間リンクによる情報の分散の危うさについて書いたことがある。ようするに、「たどった先が閉鎖されていてがっかり」という話なんだけど。特に個人サイトの場合って移転や閉鎖は珍しいことじゃないから、TrackBackやrefererのリンクによって生まれた仮想的なスレが有効なのって、元記事が書かれた直後の、ほんの短い間だけなんだよね。おれはだから、リンクによるコミュニケーションには永続性が非常に弱いという意味で、あまり熱心になれないのである。まぁ、日記もblogも刹那的なメディアなんだから、それでいいんだってスタンスはアリだけど。
◆ たむら [やはりダメですた。 ところで、最近は他人の言いたいことを代りに日記に書いてばかりですな。 # いいがかりか(笑)]
◆ ただただし [原因は、リクエストヘッダにHostが付いていなかったから。こんどはOK。]
◆ s.sawada [目からウロコ>リンク元のエンターテイメント性 確かにその通りですよねー。]
◆ zoe [突っ込もうと思って、間違って[trackback]押しちゃいました。。 え、何突っ込もうとしたか忘れ。。]
◆ yuco [TrackBackのURL欄に突っ込みの内容を書いてもおなじなんですよね。投稿者がTrackBackさんになっちゃう..]
◆ TrackBack [http://yusukebe.com/archives/03/04/15/000052.html ゆーすけべー日記..]
Before...
◆ ただただし [しかし、今日のTrackBackはゴミしかないぞ(笑)。 まったく、イタズラするならIPさらすぞゴルァ。]
◆ MoonWolf [ごめん、@ITのほうは俺だ。]
◆ MoonWolf [リファラで本日のリンク元にURLを追加しておけば、チェックをパス出来ると思う。]
◆ ただただし [もー(笑)。 ちなみにTrackBackサーバはrefererを付けないから、それは大丈夫だと思う。]
◆ MoonWolf [いや、2段階での攻撃を考えてます。適当なtDiaryのサイトにRefererを付けてアクセスし、次に対象サイトにTr..]
◆ ただただし [そこまで手の込んだことをするくらいなら、直接「ツッコミBOMB」をした方が……]