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ただのにっき


2000-03-06(月) [長年日記]

メーリングリスト

1週間もあいてしまった。環境が安定してきてネタが減ってきたっつーのもあるけど、本業が忙しくってもー。それに加えて、主催しているスーパーカブ・メーリングリストのあるバカなメンバーに翻弄されてくたびれちゃったというのも大きい。

問題の"バカ"は、インターネット初心者「A」。うちのMLは、初心者も多いので、案内のページにはMLについての一般的な知識を得られるようにいろいろなリンクが用意してあって、あらかじめ読んでおくように書いてある。にもかかわらず、このAは何も読まずにMLに参加。おそらくそこそこ年配のおじさんである。

MLの仕組みについて何も知らないのだから、記事が流れてきても何がなんだかわからない。最初に流れた記事を書いた「B」に愚かにも「何かの間違いではないか」と返事を書いた。ところがこのB(こっちはたぶんかなり若い)、かなり辛辣な調子でAのことをバカにする返事を書いたらしい。あまりの辛辣ぶりにびっくりしたAは、何を考えたか管理人であるおれに「こんな輩をのさばらしておいていいのか」と文句をつけてきた。

MLの管理人というのは、メンバー個々人のいざこざにまで介入しない。数百人クラスのMLでそんなことやってたら、管理人の個人生活はめちゃくちゃになる。だからおれは「それは管理人の仕事ではない。あなた(A)は管理人の仕事を勘違いしている」と返事をした。さらに(これが間違いだったのだが)、初心者に対して親切心をおこし「MLの仕組みも学ばずに参加したあなたにも非はあるのだから、とりあえず謝るのが吉である」とアドバイスをした。

これを見てAは逆ギレ。Bのことはほっといて、こっちに喧嘩をふっかけてきた(をいをい)。こっちは論理的にきちんと筋を通して説明してやっているのに、日頃から人に注意されることになれていないのだろう、Aの態度はますます硬化するばかり。おれは、つきあってられなくなったので、Aをとことんガキ扱いしてから、すっぱりとシカトすることに決めた(笑)。

最近、こういう勘違い野郎がものすごく多いんだよね。ボランティアベースで運営されているサービスに対して、常識以上の管理を求める。自分は何も提供しないくせに、権利だけは要求するヤツがすごく多い。オープンソースで平和にやってるLinuxやその周辺世界が、こういう連中に蹂躙される時代が来るんじゃないかと思うと、ぞっとする。今まではおれも、初心者には親切にしようと思っていろいろやってきたけど、無知と無礼は別物なんだということにいまさらながら気づいたよ。これからは無礼なメールはシカトすることに決めた(笑)。

ftpup、マイペディア

書きそびれ2題。ftpupによるこま犬ライブラリ引っ越し作業は、翌朝に成功。調子に乗って会社でも使おうと思ったら、Microsoft IISのftpサーバーがタイムスタンプにGMTを使っているのでうまく動かないことがわかって、パッチを作って公開したり(忙しいとか言ってなかったか?)。それから、今話題の「PC successのおまけに付いてくる平凡社マイペディア・フルセット(笑)」を無事にGET。ただし、まだデータ変換までには至っていない。これはいずれ。


2000-03-24(金) [長年日記]

Kondara 1.1

 やっと復活。はー、やれやれ。メールの読み書きとか、日常的な作業はできてたけど、新しいことは何一つできなくて、かなりストレス溜まったぜ。気がつけばもうすぐKondaraも1.1が出ちゃうしね(ftpではまさに今日、1.1がfixしたみたいだし)。まぁ、ISDNとはいえダイヤルアップなおれは、パッケージが届くのを待つしかないのだけれど。アップグレードには携帯ストラップも付くようだし:-)

Courier-IMAP 0.30

 まずはCourier-IMAPが0.30にバージョンアップしているので、これをGET。いつのまにかバイナリパッケージがなくなってしまったらしい。ただし簡単にRPMを作れるようなので、やってみよう。書かれている通りにrpmコマンドを実行(ちょっとファイル名が間違ってるけど):

$ rpm -ta courier-imap-0.30.tar.gz

これはダメー。なぜなら/usr/src/redhatにはrootしか書き込めないから。rootになってやり直したら、こんどはconfigureが通らない。Courier-IMAPのページによれば、どうもrootにはビルドできないようにしたらしい。じゃあどうしたらえーの。

が、コンダラ引きなら、一般ユーザにもRPMを作れることを知っているはず。マニュアルに書いてあるからね。~/.rpmmacrosファイルに%_topdir /home/sho/src/rpmと書いて、~/src/rpmの配下に/usr/src/redhat配下と同じディレクトリを作っておくだけでいい。これで無事、courier-imap-0.30-1.i386.rpmができた。あとはrpm -Uvhでインストールして、/etc/rc.d/init.d/courier-imap startとすればアップデート完了。でも何が変わったのかよくわからず(笑)。Netscape向けのworkaroundが入ってるって書いてあるけど、もしかすると普通にビルドするだけではダメなのかも。暇を見て作り直してみよう。

SGmail 3.17

次。SGmailが3.17になって、ついにマニュアルがついた!(笑) インストールして読んでみると、いかに知らないことが多かったかがわかる。アドレス帳の作り方がやっとわかったもんなぁ。この、特定のメールボックスに入れた特定のSubjectのファイルをアドレス帳やテンプレートに使うというのはいいアイデアだなぁ。これならどの環境からアクセスしても、同じものが使えるもんね。というわけで、とりあえずアドレス帳を整備。あとはテンプレートを作らねば。メールを読むのはNetscapeの方がいいけど、書くのはSGmailの方がやりやすいから。ところでメーラーといえば、Windows界におけるメーラーの最高峰Becky!が、version 2のβテストをはじめたんだけど、ついにIMAP4に対応した。職場ではWindows上でBecky!を使っているので、これを導入してみた。うーん、さすがBecky!、使いやすい。この操作性をLinux上で実現できたらなぁ。

Ruby-Qt

さらに次。ついに、QtをRubyから使う拡張モジュールが出た。KDE使いとしては、今までRubyからはTkとGtk+しか扱えなくて悲しかったんだけど(って、何も作ってないくせに何を言うか)、これでやっと、やる気になるね。拡張モジュールの作り方は簡単なので、さっそく入れてみる。ruby-listではQtのバージョンや日本語化パッチの影響でうまくビルドできない人もいるようだけど、Kondara 1.0のKDEなら何の問題もなかった。とりあえずサンプルやチュートリアルを実行してみて、どんな感じかチェック。「/usr/X11/lib/X11/rgb.txtが見つからない」というメッセージを出すアプリがいくつかあるんだけど、これは誰のせいかなぁ。/usr/X11R6/lib/X11/rgb.txtがあったので、シンボリックリンクを張ってごまかした。いずれ真相がわかるであろう。なんにせよ、嬉しい♪

jvim

本日の最後。Blend RPM Projectというのをメールで教えてもらって(ありがたや〜)、jvimのRPMを拾って来る。src RPMなので、まずは展開:

$ rpm -ivh jvim-3.0_1.5b-zz2.src.rpm

これでソース一式とSPECS/jvim.specができるので、SPECSで:

$ rpm -bb jvim.spec

これでバイナリパッケージができる……はずなんだけど、なんかcannaのヘッダが必要だとか言って来て、ビルドに失敗。うーん、cannaは使わないし、そもそもコンソールで日本語入力する気はないんだわ。こういう時はどこをいじればいいのかな。Makefileをいじってもダメだし、そもそものパッチをいじるべきか。SOURCES/zz.patchというのがvim日本語化パッチと別の、このRPMのためのパッチらしい。vimはconfigureでなく、Makefileを修正して環境に合わせるものなので、このパッチが必要なわけだ。このパッチの中で、日本語入力ライブラリを指定している部分を削除して、再チャレンジ。こんどは成功♪

できあがったRPMS/i386/jvim-3.0_1.5b-zz2.i386.rpm(ホントはパッチを書き換えたからSPECファイルも書き換えるべきなんだけど、個人利用だからいいか)を、rpm -ivhでいれ、以前、手動で入れたヤツを削除して完了。Blendには他にもよさげなパッケージがいろいろあるので、後日試してみるつもり。


2000-03-27(月) [長年日記]

マイペディア

ディアゴスティーニのPC Successという雑誌の創刊号に、百科事典の「マイペディア」が付いていて、検索ソフトにはいろいろと制限が付いているけどデータにはまったく制限がないということが知れ渡ったのは2月のこと。これだけの話ではどうしようもなかったけど、FreePWING version of MYPAEDIAが登場してから話が変わった(というか、これが出てからPC Successの話が広まったのか? 前後関係はよくわからん)。なんにせよ、たった500円で百科事典が手に入るってんだから、みんなPC Successを買いに走ったわけですな。雑誌の本体は読まれることなく捨てられたのは間違いない(笑)。

FreePWING version of MYPAEDIAは、FreePWINGというソフトを使ってマイペディアのデータをEPWING互換形式に変換するツールだ。CD-ROMに入っているマイペディアをそのまま使うことはできないが、PEPWINGに変換してハードディスクに置いておけば、いろいろな辞書ツールを使うことができる(らしい……ここから先は未知の世界)。mypaedia-fpw(現時点の最新版は1.3.1)と関連ツールを落としてきてインストールし、README.TXTに従って変換させる。ちゃんと読めば誰にでもできるね。しかし、時間がかかるとは書いてあるが、がっちり2時間もかかるとは。mypaedia-fpwはけっこう頻繁にバージョンアップして扱えるデータ種も増えるので、そのたびにこの作業をする必要があるってことか。うっひー。……ので、今日はここまで(笑)。なんたって、これはデータを作るだけの話で、まだ利用するためのツールは探してもいないのだ。明日以降、いろいろ探してみないと。


2000-03-31(金) [長年日記]

会社に行くと体調が悪くなるっつーのはアレですかね、出社拒否症?(笑) なんか能率悪くていかんわ。花粉症かも知れん。

マイペディア

さて、マイペディアのことを書いたら、コンダラーズの姐御ことはにびさんからメールをいただいてしまって光栄しごく。おれの一歩前に同じネタを書かれていて、これがまぁ、わかりやすいこと。マイペディアを手に入れたけどまだインストールしてないコンダラな人は、こんなとこで日記読んでないであっちを読むべきだぜ(笑)。

冗談はさておき、こっちはまだKondara 1.0なので、いろいろと余計にやることがある。すでに今日、フライングで1.1を売ってる店があったらしいから、新しく買う人は1.1を入れてから辞書引き環境を作った方が楽かも。おれはアップデートパック(と携帯ストラップ♪)待ちだけど。何はともあれ、辞書を引いて読むためのソフトを入手しなきゃいけない。今日の参考サイトは以下。

さて、何を使うか。Xemacs+lookupというのはメジャーなようだ。エディタのくせにグラフィックスも出るから、普通ならこれをチョイスすべきだな。でも、おれは『Linuxでemacsを使わずにどこまでやれるか』にチャレンジ中(笑)なので、この選択肢は最初からペケ。あとはndtpd+bookviewか、Kebookってとこだけど、今回は前者を使うことにした。理由はまず、クライアント/サーバーの方がかっこいいこと(バカ)。いや、まじめな話、家庭内LANのどこからでも使えるようにしておきたいし。あと、KDE向けに書かれたKebookはQtライブラリをアップデートしないといけないけど、Kondaraを1.1にする前にこういうコアなものを更新するのは避けておきたいというのが理由。まぁ、大丈夫だろうけど、大きな入れ替えは1.1にするのと一緒にしたいわけさ。

まずは辞書引きサーバーであるndtpdを入れよう。Kondaraのサイトから、最新を入手する。必要なファイルはeb-2.3.6-2k2.i586.rpmndtpd-2.3.6-1k1.i586.rpm。依存関係にあるのでまとめてインストールする。/etc/servicesへの追加や、/etc/rc.d/init.d/ndtpdの設定はこれで済むので、あとは/usr/doc/ndtpd-2.3.6/ndtpd.conf.sample/etc/ndtpd.confにコピーして、自分の環境に合わせて書き換える。笠原さんのページあるマニュアルは非常に親切なので、必ず読むべし。

その前に、せっかく作ったデータを適当なところに置かないと。freepwingで作ったEPWING形式のパッケージ(〜.tar.gzのもの)を、今回は/usr/local/share/ebの下に展開した。せっかく複数の辞書を引けるんだから、他に英和と和英も入れよう。電子辞書オープンラボには、いろいろな電子辞書の情報がある。その中から、EDICT(和英)とgene95(英和)をGET。EDICTはEPWING形式になっていたので展開するだけ。gene95はマイペディアと同じように元データから生成する必要がある。fpwmakeを実行するのにjcode.plが必要なので、Webをあさって適当なのを拾ってくる(CGIを紹介してるサイトならたいていある)。これでパッケージを作れば、他の辞書と同じように扱える。これら3つを、/etc/ndtpd.confに書き込んで設定は完了。/etc/rc.d/init.d/ndtpd startで起動させる。

次はクライアントのBookViewのインストール。これはRPMになってないので(つーか、探してないな。きっとどっかにあるでしょう)、ソースを持ってきてconfiguremakemake installのおなじみの手順でインストール。/usr/local/bin/bookviewになる。使い方は簡単で、実行してサーバー名を指定するだけ。そのサーバーが管理してる辞書は勝手にリストアップしてくれる。こんな感じ。著作権の問題がクリアじゃないので、引いてる様子は見せられないけど、いやー、電子百科事典ってのは面白いわ。時間を忘れるね。問題は、イメージなどのマルチメディアデータが出ないことだな。いや、出せるのかも知れないけどよくわからない。Xemacsでは出るのに、なんか悔しい(もっとも、あんまし必要ないんだけどね、メディアデータは……)。あとは、日本語入力がときどき変になるのと、VJEの(あるはずのない)ステータスウィンドウがポップアップして邪魔。これはTkのせいかも。

しかしなんだ。ハイパーリンクはあるわ、メディアは埋め込めるわ、どうみてもWWWと同種のインタフェースだろ。なんでCGI版のクライアントがないのよ。まんまCGIにしたら、リクエストのたびに辞書のopen/closeが発生して不経済だっていうなら、Apache用にmod作ってもいいわけだ(もちろんServletでもいい)。そうすれば、使い慣れたインタフェース(Webブラウザ)で、しかもマルチプラットフォームで電子辞書を利用できる。誰かやらんかねぇ……って、「おまえがやれ」の世界だな、こりゃ。でも、ndtpのMLアーカイブを流し読みしてみると、プロトコルの仕様があんまり明確になってないみたいだなぁ。元になったdserverからも拡張されてるくさいし。ううむ。ちゃんとRFCにしてくれれば……(笑)。


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