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ただのにっき


2019-07-11(木) [長年日記]

はやぶさ2、二度目のタッチダウンに成功

前日の午後から二度目のタッチダウンに向けてはやぶさ2が降下を開始したという情報をみて仕事が手につかなくなっていたんだけど(またか)、実際のタッチダウンは今朝のことである。まぁ仕事そっちのけなわけだが(笑)。

前回のタッチダウンは普通にリュウグウの表面から試料を採取してきただけだが、今回は(その前に行われたクレーター作成を受けて)地中にあった試料の採取が目的で、これはもちろん世界初。探査機が同じ天体に二度タッチダウンするだけでも世界初なので、ちゃんと採取までできればとんでもない快挙である。

実際の降下、水平移動からタッチダウンまでの流れは、なんとも拍子抜けするくらいに順調で、先代のトラブルが嘘のようだった。いっさいのトラブルなく遂行されて、上昇後すぐにテレメトリがとれて無事&成功を確認。あっけない!

以前、(初代はやぶさと違って)はやぶさ2はサイエンスミッションでなければならないという記事を書いたけど、まさにそのとおりの流れで感無量だ。機械的な成功じゃなくて、きちんと試料の採取をもって成功とする(なので持ち帰らなくては意味がない)。はやぶさ2はそうでなくてはならない。来年の帰還と、そのあとの科学的成果の発表が本当に待ち遠しい。

[写真]成功確定後の管制室中継映像

Tags: hayabusa

2019-07-10(水) [長年日記]

デレステイベント LIVE Carnival「Stage Bye Stage」

[スクリーンショット]Carnival Rank A2

「LIVE Carnival」なる新型イベントが始まるぞーって予告はされていて、どんなのが来るのか楽しみにしていたら、その前に15人ユニットで遊ぶ「GRAND LIVE」が唐突に実装されて仰天です。15人!? ミリシタより多いやんけ!

GRAND LIVEそのものはデザイン上の問題をいろいろ抱えているんだけど(少なくとも設定からノーツの色を変えてからプレイすべきである)、難易度高めで、MASTER+と同列の上級者向きモードには違いない。とはいえ回復やダメガはどっさり入れられるので(なにせ15人もいる)、クリアそのものは難しくない。15人フルに登場するライブMVは圧巻だ。とくに最近、高画質モードのモーションがさらにリッチになったので。

そんなGRAND LIVEをイベントに使わない手はない……ということなんだろう、LIVE Carnivalの曲は「Stage Bye Stage」、登場アイドルはPCS、TP、ポジパの3ユニット合同! なるほど、やるなー。これはいい企画。ミリシタが2周年で浮かれてるタイミングで大型アップデートを仕込んでくるデレステ、そういうの嫌いじゃないぜ。

新型イベントは、フェス形式で行われているイベントの各ステージで別々のユニットを稼働させて高得点を出すという趣向。つまりユニット間でダブリを出せない。ランクが上がるとステージの数が増えるので、リッチなカードを多数持っていないと先に進めないという、なかなかシビアな作りだ。そういう仕掛けを理解するのに時間がかかったので、今回はあまり効率よく進められなかった。中途半端な「A2」ランクで終了。次回はもうちょっと上まで行きたいな。

「Stage Bye Stage」のオリジナルはこちら: THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS CG STAR LIVE Stage Bye Stage
new generations[島村卯月×渋谷凛×本田未央]
日本コロムビア
¥1,121

今回のイベントVer.はこちら: THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 31 Pretty Liar
歌:高垣楓(CV:早見沙織)、速水奏(CV:飯田友子)
日本コロムビア
¥1,528

コミュはなんというか……3ユニット9人を均等に登場させるために、各エピソードに3つの分岐があって、それぞれがなんとも中庸で波乱のない話題に終始するという毒にも薬にもならないシナリオ。もうへんな縛りはやめてもっと尖った話を書いた方がいいのでは。デレステのイベントコミュにはもう期待する気力もないぞ*1

*1 各アイドルのコミュや営業コミュにはそういう縛りがないから、いいものも少なくないんだけど。


2019-07-08(月) [長年日記]

MEGASTAR制作者の講演を聞いてきた

職場のつてで、あのプラネタリウムのイノベーター「MEGASTAR」制作者、大平貴之さんの講演会へ参加してきた。

いや「プラネタリウムのイノベーター」っておれが勝手に呼んでるだけだけど、初代MEGASTARが発表されたときの衝撃はいまでも覚えてる。今までのプラネタリウムの常識を桁外れに超えた性能を出したら、そりゃもうイノベーターと呼んでいいでしょ。……と、思い込んでいたわけだが(伏線)。

講演は、なんと武蔵中原の普通のホールにMEGASTAR2を持ち込んで、ドームですらない天井に星空を映し出して始まった。そんなに違和感がないのがすごい。そもそも「持ち運べるプラネタリウム」ってのがすごいし、この「2」を作ったのがもう何年も何年も前の話なのがもっとすごい。

大平さんがプラネタリウム制作に目覚めたのが小学生のときで、部屋の壁に蛍光塗料で星座を描いたのに始まって、ピンホール式の制作、さらには(ジェットエンジンやロケット打ち上げに寄り道しつつ)レンズ式を大学時代に制作してMEGASTARに至るまで、とにかく情熱を失わずにずーーっとやってる。情熱だけじゃなく、知識もセンスもちゃんと身につけての成功なんだから、まぁイノベーターってのはこうやって作るんだよなぁというお手本みたいな人生だ。

で、気になったのがMEGASTARに蹴散らされた既存メーカー、五島やコニカの現状だ。普通、イノベーターが登場すると旧来のライバルは消えるか縮小するのが世の常じゃん? なので、質問タイムに真っ先に手を上げて聞いてみたわけよ。そしたらなんと、いずれのメーカーもきっちり巻き返して*1、MEGASTARはいまだにフォロワーだっていうじゃないの。今日一番のびっくりだ。IT業界も負けていられませんなぁ。

MEGASTARは現在、映像と星空を違和感なく合成できるFUSIONというシステムで勝負に出ていて(GPUで演算をぶん回しているそうで完全にITの世界である)、さらには数百mクラスのドームにも投影できる強力な投影機の計画もあるそうで、まだまだイノベーターであることをやめてない。すごい話だ。

講演最後に宣伝していた近刊がこれ:

人気プラネタリウム・クリエーターが作った世界一美しい星空の教科書
大平 貴之
宝島社
¥1,540

HOMESTARは全世界でめちゃくちゃ売れてるらしい:

B00BB2NIUU

新書は手軽なので読んでみるかな:

プラネタリウム男 (講談社現代新書)
大平 貴之
講談社
¥880

*1 投影できる星の数では五島が上回っている。コニカは性能勝負ではなくコンテンツに賭けていて実績多数らしい。


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