2019-07-11(木) [長年日記]
■ はやぶさ2、二度目のタッチダウンに成功
前日の午後から二度目のタッチダウンに向けてはやぶさ2が降下を開始したという情報をみて仕事が手につかなくなっていたんだけど(またか)、実際のタッチダウンは今朝のことである。まぁ仕事そっちのけなわけだが(笑)。
前回のタッチダウンは普通にリュウグウの表面から試料を採取してきただけだが、今回は(その前に行われたクレーター作成を受けて)地中にあった試料の採取が目的で、これはもちろん世界初。探査機が同じ天体に二度タッチダウンするだけでも世界初なので、ちゃんと採取までできればとんでもない快挙である。
実際の降下、水平移動からタッチダウンまでの流れは、なんとも拍子抜けするくらいに順調で、先代のトラブルが嘘のようだった。いっさいのトラブルなく遂行されて、上昇後すぐにテレメトリがとれて無事&成功を確認。あっけない!
以前、(初代はやぶさと違って)はやぶさ2はサイエンスミッションでなければならないという記事を書いたけど、まさにそのとおりの流れで感無量だ。機械的な成功じゃなくて、きちんと試料の採取をもって成功とする(なので持ち帰らなくては意味がない)。はやぶさ2はそうでなくてはならない。来年の帰還と、そのあとの科学的成果の発表が本当に待ち遠しい。