2016-06-05(日) [長年日記]
■ グスタフ、ダイエットを申しつけられる
ドーラの歯周病治療のために主治医を変えたところ、なかなか頼りになる獣医だったので、グスタフも面倒みてもらおうと思って連れて行くことにした。まずは軽く検診をお願いする。
とはいうものの、家から数百メートル以上離れるのも初めてなら、車に乗ったこともない*1。臆病なのはわかっていたので事前に獣医に相談したら、短時間だけ効く精神安定剤を処方してもらっていたのだが、出かける直前になぜか自発的にケージに入り込んでいてくれたから、飲ませるチャンスもなくそのままケージを閉めて車にIN。
そこからもう、普段歩いて病院に行くときの倍くらいの大声で「ワーオ、ワーオ」と鳴き続け(外を歩く通行人に聴こえるんじゃないかと思うほど)、病院につく手前の車内でオシッコを漏らす。とほほ。
人気の病院なので待ち時間は長い。待合室に持ち込んだらうるさくてたまらんと思うので、車内に置いたまま診察開始まで待つことにしたけど、ケージの窓から様子をうかがうたびに情けない声で泣きながらケージを突き破らんばかりの勢いで頭を押し付けてくる。なんかすごくひどいことしてる気分になるんだけど……。いやまぁ、猫にしてみればひどいことされてるんだけど。
そんなこんなで1時間ちょっと待ってようやく診察開始。ケージから引っ張りだして診察台に下ろそうにも、しがみついて離れないし、診察台から飛び降りて逃げようとするし。ただ、主治医が文字どおり猫なで声で話しかけてくれるせいか、噛みついたり引っかいたりという暴力的な行動にはならなかったのは幸いか。
診断の結果、歯石がだいぶたまっているのでスケーリングはしましょう、それより太りすぎなのでダイエットしましょう、できれば5kg台までと宣告されてしまう*2。がびーん。いやまぁ、大きな猫だとは思ってたけど、2kg以上も太ってますか……。ダイエット食を与えて一年くらいかけてゆっくり痩せるのが良いそうだけど、ドーラに同じものを食べさせるわけにはいかないので、従来のように好きなときに好きなだけ食べる生活を改めて、時間を区切って与えるように訓練するところから。うわー、めんどくせぇ……。
あと、何年か前から気になっていた首筋にあるイボをみてもらったところ、細胞を調べましょうということになり、しばしバックヤードにある検査室へ引き取られて行ったんだけど、獣医に抱きかかえられて離れていくときに、手を伸ばして「いかないでー」みたいなポーズになったのには思わず苦笑してしまった。ほんとグスタフはいちいち面白い。で、そのバックヤードで検査中にしっかり脱糞してくれて、ついに大小とも漏らすというかつてない偉業を達成するのだった。まぁ便の状態を医者に見てもらえたのはいいことだ(ポジティブシンキング)。
そんなこんなでほぼ午前中を費やして帰宅。イボはほぼ良性なので心配無用とのことだけど、これからダイエットに挑むのは気が重い……。というかもう、今日は人間も猫もへとへとに疲れきったので、午後は一緒にベッドでうだうだと過ごしててしまった。あいかわらずというか「怖いところに連れて行った張本人」を嫌いになったりはしないのだ。不思議。
2016-06-04(土) [長年日記]
■ Spigenの車載ホルダー「Stealth」がかっこ良くて気に入った
(たしかFacebookで誰かの貼った)動画を見て、よさそうなので買った。
docomoのXperia Z1fからSIMフリーのZ5cに乗り換えて何が良かったって、MVNOのSIMを使っていても機能に制約がないこと。とくに(docomoの内部サーバを参照するA-GPSが効かないので)使い物にならなかったGPSが完全に動作するので、カーナビとして活用できるようになった。
とうぜん車で使いたいんだけど、巷にあふれる車載用のスマホホルダーはどれもごちゃごちゃしていて使う気になれない。そんなとき見かけたStealthはシンプルで美しい。
こういう見た目がいい製品には罠があるんだよなー、きっと……と思いつつ、とりあえずポチっとしてみた。ちなみにAmazonには粗悪な模造品も出回っているようなので、注意が必要。模造品は内側が赤い。正規品は青い。うちの車は赤いので危うく模造品の方を買うところだった(笑)。
さっそくとりつけてちょっと走ってみたけど、とくに罠らしい罠もなく、ちゃんと実用になった*1。
充電ケーブルの取り回しはもうちょっとなんとかしたいけど、それにしてもすっきりしていて実にいい。ダッシュボードへの取り付けは粘着性のゲルだけど、一回ミスって貼り直したのにちゃんと強力に貼り付いているようだ。
外してもすっきり目立たず、邪魔にならないのは良い。
*1 Amazonのレビューには、ダッシュボードに置き忘れた折りたたみ財布に見えて車上荒らしに遭いそうという指摘があったけど、財布には見えないと思う。
2016-05-29(日) [長年日記]
■ 「シンデレラガールズ コンプリート アニメファンブック」がとんでもないシロモノだった
こないだのプラチナスターズのニコ生で、ガミPが「次の10年」というたびに隣のミンゴスが渋い顔をするという芸(?)がみられたわけだが*1、制作サイドから言われるまでもなく、個人的にいま一番興味があるのはアイマスのサステナビリティ<sustainability>だ。10年も続いたんだから、次の10年と言わず20年30年、続くかぎり付き合ったろうじゃん、と思っている。こっちの寿命が先に尽きそうだけど。
だからこそ、プロジェクトが持続・成長できるだけの利益はちゃんとあげ続けてもらわないと困る。先日サントラのときにも書いたけど、ものには適正価格ってぇもんがあってだな、よほど特別な狙いでもないかぎり、それより安く売ったらあかんと思うのよ。ゆえにこの「アニメファンブック」の価格設定には正直怒ってる。総重量2kg、どう考えても画像ばかりになりそうな本なのにテキストだけでも13万字という大ボリュームのムック本だ。本というか鈍器だ。倍とはいわないまでも、6000円の値札がついててもまだ安いと感じるよ。これで利益がほとんどないなんて、ほんと勘弁して欲しい。おれらの財布、そんなに軽いと思われてんのかしら。まぁたしかに去年からこっちずっと軽いままではあるが。
とまぁ「安すぎる」と言って怒りたくなるほどにすごい本だった。目に厳しいほど縮小印刷されてもまだ厚いコンテ集や、スタッフによるイラスト同人誌はもちろんのこと、個人的にはなんといっても本編に含まれる多量のスタッフインタビューや座談会がただただ嬉しい。
こういう制作陣による作品語りを好まない人もいると思うけど、このアニメは何度見返しても新しい発見があるほどの濃密な作品なので、ある種の答え合わせ的な楽しみは嬉しいものだ。実際はそこまで語り尽くされているわけではないのだけど、各担当それぞれの視点からの回想が、同じシーンを別々のライトで照らしてくれて、多面的な解釈ができる構成がとても良い。
あと、どのインタビューでもこぞって語られているのが「高雄監督がすごい」という話。というか一言でまとめるとそれしか言ってないんじゃないのというくらいに繰り返し語られる。そもそもシンデレラガールズは、どのアイドルも「こんなやついねーよ」と言いたくなるくらい極端な性格設定なんだけど、彼女たちに動機を持たせ、感情を繰り返し表出させることで、まるで実在する女の子に思わせてしまうマジックが、監督の執念を根源としていることが確認できて、まぁなんというか「シンデレラを担当してくれて本当にありがとうございます」という気持ちになる。
インタビュアのレベルも高い*2。音楽担当のインタビューで、スタジオミュージシャンが若手ばかりだったという話題に対して古い765プロ曲ではベテラン勢が多かったという指摘を即座に返す。10年もの歴史をしっかり押さえてすぐに取り出せるのには舌を巻いた。やはり、良いインタビューに良いインタビュアは欠かせない。そういうところからも、本書に関わった人たちの誰一人として手を抜いていないところが伺える。
まだテキスト中心にざっくり読んだだけだけど、丹念に読もうと思ったら一週間以上はかかりそう*3。永久保存版だね、こりゃ。
◆ smbd [グスタフの小心者っぷり、すごいですねえw]
◆ ただただし [もっとも他にはドーラしか比較できる猫がいないので、一般的にどれくらい小心者なのかわかんないんだけどね。]
◆ yomoyomo [いつか心を鬼にして、「いかないでー」ポーズなど、グーちゃんの小心者ぶりを激写していただきたいものです!]
◆ ただただし [面白いことをするときにかぎって、手元にカメラがなかったりするんですよ……]
◆ smbd [GoProをこめかみ辺りに常につけておきましょう!]