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ただのにっき


2016-04-29(金) [長年日記]

ゴールデンウィークの予定がないと思ったら

今日から(会社から強制的に2日間の休暇を追加されて)10連休になってしまったのだけど、事前に決めた予定がほとんど入っていなくて「10日間暇だなー、本でも読んで過ごすか」と思っていたが、かみさんと予定表を埋めていったらなんだかかなりアクティブなことになってしまい、たっぷり休めるのは今日くらい。

というわけで、今日は好きなだけ寝て、なにもしないで過ごす。


2016-04-24(日) [長年日記]

tDiary 15周年パーティに参加、発表してきた

[写真]記念のケーキ。でかい。

渋谷のdots.にて「tDiary 15周年パーティ」が催されたので参加、発表してきた。発起人の@igaiga555、あといろいろ手伝いをしてくれたshinoさん、にじむさん、それから参加者のみなさん、tDiaryの誕生日を祝ってくださってありがとうございました。

13時を少し回ったあたりで会場入りしたらもうみんな集まっていて「あ、これ10年前に味わった雰囲気だ」という感じだったのだが*1、すぐに慌てて乾杯。そういえば10年前の会場も同じ渋谷のdotBARだったし、なんか「渋谷」と「dot」に関わりがあるのか、tDiary。

基調講演ってことで30分ほど時間をもらっていたので、さっそくプレゼン。技術的な話はこのあと@hsbtと@machuがする(はずな)ので、基調講演の特権としてエモい話をする。

25年継続するプロジェクトの15周年ということは残り(最低でも)10年。昔話を避けようとすれば、とうぜん10年先のことを想像するわけだけど、この世界で10年先はSFとほぼ同義なので、結果SFのような話になる。この日記でなんども言及しているとおり、おれはシンギュラリティ待望派で、それでも来るべき汎用人工知能とは対話をしたいと考えている人間なので、AIとの相互理解のために日記が重要だ、それをちゃんと残すには、という話をした。題して「10年後のtDiary」。

で、日記の永続化の話をした以上、プレゼン資料もちゃんと日記といっしょに永続化されなければ意味がないので*2書いた日記がそのままスライドになるslideshowプラグインを書いた*3。これを書いている時点でtdiary-contribにコミット済みである。まだ自分でCSSを書かないと使えないけど。というわけで今回の資料は今日の日記本文のあとに。いちおうChrome、Firefox、IE11で動作確認済み。スマホでも見られるけど一部デザインが崩れるかも。

家を出る直前までスライド作ってて、練習皆無*4、時計も見ないでべらべら喋ったのに、どうやら30分できっちり終わったらしい。すごくね?(←自分で言うから台なしなんである)

その後の質疑で、感情を入れようにも昨今は炎上リスクがね→ポジティブなことだけ書けばだいぶリスクは低減できるよ→それだとAI向けのインプットが偏るのでは……という流れになったとき、でも優秀なAIなら過去の日記の傾向から「あえて書かなかった(ネガティブな)こと」を補ってくれるのでは? という指摘があって膝ポン。つまり、これまでどおり(炎上リスクを避けつつ)普通に日記を書いていればいいということですね!

@hsbtのパフォーマンス向上の話と、@machuのDocker対応の話はあとのリンクで。どちらの成果もすでにtdiary-coreにコミットされている/されつつある。古いアーキテクチャのソフトウェアを、新しいニーズや環境に合わせて(古い環境を生かしたまま)アップデートしていくのもチャレンジングで面白い仕事だよなぁと思う。

で、冒頭の大きなケーキが登場して(入刀式的なことをさせられる)、バースデーソングを歌い(いがぴょんさんによるバイオリン生演奏付き!!)、ローソク15本を吹き消して、それを食べながら数人のLTとその他の参加者の自己紹介タイム。なんとはるばる福岡や名古屋から来てくれた人も!! ありがたいねぇ。それぞれの参加者も今日のことを日記に書いてくれると思うので、この下にリンクを足して行く:

次は5年後かな! できればいいですね!!

Tags: tDiary

*1 あのときはガチで遅刻だったけど、今日は本当に13:30開始だと勘違いしていたせいなので、受付でのちぐはぐな会話はそのためである。いやどっちも遅刻に違いはないんだけど。すんません……。

*2 5周年のプレゼン資料がリンク切れになっていたのが教訓的。さきほどサルベージしてとりあえずDropboxに置き直した。

*3 今回の準備で一番時間がかかっているのはコレです(笑)。

*4 職場では口を酸っぱくして「プレゼンは練習最重要」と言ってるくせにプライベートではこのざまである。

10年後のtDiary

ただただし

tDiary、15歳

4月20日で15歳になりました。

25年継続し、書き続けられる日記システムという公約。

あと10年は進化し続けなくてはいけません。

進化してきたか?

  • 最新のRubyに追従 (~2.3.0)
  • 最新の実行環境に追従 (Rack、PaaS、Docker、HTML5)
  • 最新の開発環境に追従 (GitHub、Heroku pipeline、TravisCI)

進化してるか?

  • スマホアプリないの?
  • 性能面の向上は?
    • 503が怖くておいそれと炎上できない

10年先がどうなっているか

  • 歳をとると未来のことが気にかかる
  • 「この日記、おれが死んだらどうなるんだろう?」
  • IT業界で10年後の話をするヤツは
    • 相当のアホか
    • すごい天才のどちらか

最近あった日記がらみのできごと

火星の人』読みました?

  • 日誌(log) + 感情(emotion) = 日記(diary)
  • 『火星の人』の面白さは「日記」の面白さ

10年後、Web日記を読むのは誰か

  • 主な日記読者は人工知能
  • AlphaGo──人類が理解できない知性
  • 人工知能は人類に興味を抱いてくれるかな?

人工知能に日記を読ませたい

  • ポイントは「感情」
  • 「人類」を知る手がかりとしての日記
    • 同一人物による
    • 時系列の
    • 事実と感情の羅列

10年後のtDiary

人工知能が充分進歩した未来まで残る日記をサポートしたい

日記永続化のハードル

  • ストレージ - 日記データをどこに置くか
  • ホスティング - システムをどこで動かすか
  • 名前解決 - "クールなURIは変わらない"

ストレージ

  • インターネットの「すきま」を使う
  • Dropbox、Google Drive、One Drive…
  • つなぎあわせて冗長性のあるファイルシステムに見せる

ホスティング / 名前解決

  • 現時点では解決が困難
  • 基金による運用?
  • そもそも「Web」の仕組みが変わっちゃってるかも?

書き続けよう

未来の自分と、人類の子孫のために

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ブチャ猫 [10年後まで日記を書けるよう健康に気をつけます。 きっとヨボヨボの〇〇〇〇〇になっていると思いますが(笑]

ただただし [長生きしてくださいw]


2016-04-23(土) [長年日記]

アイマスが「ソーシャルゲーム」になったぞ

いまさら何を言ってるんだというタイトルですが、ちょっと待ってくださいな。

もともと「ソーシャルゲーム」の「ソーシャル」はプラットフォームがFacebookなどのSNSだったことから来ているだけで、そのゲームシステムに社会性があったからではない。そういう予備知識なしで「いわゆる」ソシャゲをプレイすると「どこがソーシャルなの?」って疑問を抱くことになる。という話は2012年ごろにちょっと書いた。アイマスの、シンデレラガールズ(モバマス)もミリオンライブ(ミリマス)も、モバゲーとGREEというSNSをプラットフォームにしているだけで、本質的な意味ではぜんぜん「ソーシャル」ではない。

ところが、最近ミリマスで始まった次のCDシリーズに収録されるドラマパートの出演アイドルを決めるプレイヤー参加の投票が、どうも「本来の意味でソーシャルっぽい」展開を見せているのだ。これはもしかすると革命かも知れない*1

投票で順位を決めるってヤツはモバマスのシンデレラガール総選挙がすでにあって、いまも第5回が投票受付中だけど(今回は森久保乃々に全部ツッコんでおります)、これは単にCD化とボイス付きを決めるための得票によるランク付けで、しかも課金額に応じた傾斜もあるから、いつものように札束で殴りあう殺伐とした空間だ。

だがミリマスのこのイベント、3つのジャンルにそれぞれ5つの配役で合計15役。つまり同じアイドルを推していても15通りの選択肢がある。おまけに対象は765ASを除いたいわゆるシアター組の37人なので、765ASの13人を推しているPたちは最初から浮動票扱いだ。つまり、同じアイドルを担当しているPたちの間で投票先を集約し、浮動票をうまく集めなければ勝てない。

各々のアイドルの話をするためにゲーム内には以前からコンベンションセンターなる掲示板が用意されていたのだけど、これまでは雑談くらいでしか使いみちがなかったし、おおむねまったりした空気が流れていたのに、このイベントのおかげで一気に作戦司令室みたいな雰囲気に変わってしまった。しかもオープンな掲示板なので、作戦はライバルにも筒抜けである。

そのコンベンションセンターが、各アイドルの色が出ていて実に面白い。いち早く「村人A」の役をとりにいくことで結束を固めて勝負を決めたロコのPたちはなんだか得体の知れない集合意識みたいだし、わが北沢志保陣営のPたちは頑なな一匹狼が集まっててなかなか意見が固まらないし、その志保と「用心棒」役を競っているのり子のPたちはとにかくノリがいい。まさかPたちがこんなにも担当アイドルに似ているなんて思わなかったよ(笑)。

杏奈と百合子は数十票差を保ったままものすごい得票数で抜きつ抜かれつしているし、規模は違えど同様の接近戦は各所でみられるので、早々に脱落したアイドルのPたちはそのまま浮動票となって、戦場にカオスを追加する。

そんなわけでえらく盛り上がってるわけだが、ね、これぞ「ソーシャル(社会)ゲーム」じゃない? 何年もソシャゲをやってるけど、こんなにも社会性を感じたことはなかったよ。というか、アイドルをプロデュースしてる実感がすごくある。

今回の企画では、毎日ログインして、定期イベントにあるていど真面目に参加していれば全員が100票得られるという意味で格差もなければ課金要素もないんだけど、うまくマネタイズできれば今後のミリマスの売りになると思うなー。いや、これが魅力を伝える力になってプレイヤーが増えるなら、単体でマネタイズする必要はないかも。ミリマスの魅力は確実にあがったと思うし。

やっぱあれだよ、みんなちゃんとアイドルをプロデュースしたかったということじゃないかね。ソシャゲだって、アイマスなんだもんな。

追記: この件に関する参考エントリ:

Tags: idolm@ster

*1 し、たんにおれが無知で過去に事例が存在するかも知れない。


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