2015-08-08(土) [長年日記]
■ 映画「Inside Out」を観てきた
マッドマックス観ようと思ったらもう近所で上映してる館がなくて、代わりにこちらを観てきた(代わりとは……)。最近、なにげにディズニー・アニメをよく観てる気がしてきた。なお、例によって原題の意味を完全に損ねる邦題については触れる気も起きない。
作品自体はとてもよく出来ていた。ピクサーの3DCGはもうほぼ完成の域に達していて、肌の質感、髪のさらさら具合など、よくぞまぁここまでというクオリティ。頭の中の感情たちも、それぞれに適したテクスチャが選ばれていて、雰囲気たっぷりだ。ストーリーも子供には少し難しいんじゃないかというレベルで、タイトルの「Inside Out」という意味を何重にも考えさせられる。もしかして自意識はあるのかどうかなんて脳科学的な話題にもつながってたりして?(ないか) 吹き替えしか選択肢がなかったけど、声優陣も悪くない。とくに大竹しのぶはさすが。
ただ映画館で観るのはまったくおすすめできないので、レンタルなど観たくないところを自由にスキップできるメディアが出るのを待った方がいい。
というのも(すでに方々で怒りとともに触れられているが)、冒頭にフルコーラスのドリカムの歌に載せて延々と意味不明映像を見せられるからだ。いや、いちおう歌詞は映画の主人公ライリーについてのものだし、映像に使われている写真は喜怒哀楽の表情をした人々なので、いちおう映画のテーマに沿っているのだろう。だが擁護できるのはここまで。素人写真を適当に並べただけのスライドショー、それもほとんど日本人しか出てこないからバリエーションに乏しくてのっぺりした印象しかない。ときおり映画のキャラが登場するがとくに意味のある動きをするでもない。とにかく、駆け出しのユーチューバーだってもっとマシな映像を作るだろ、というレベルのひどい動画で、これを金払って映画館に足を運んできた客に強制的に見せるとか、犯罪だよ。
おまけに(ピクサー作品のお約束として)本編の前には無関係なショートムービーが挟まるので*1、本編とのつながりすら途切れてしまうわけで、もう意味不明を通り越してる。まだ本編を観てないから席を立つわけにもいかず、この数分間はまさに拷問だった。
たぶんドリカムは悪くない、オーダーどおりに楽曲提供しただけだと思う*2。しかし、この企画を立案したヤツと承認したヤツは、二度と映画産業にタッチしないでいただきたい。あと邦題つけたヤツもな!
2015-08-04(火) [長年日記]
■ あさばに泊まってきた
去年は都合がつかなくて行けなかったけど、今年も行ってきました修善寺のあさば旅館。
……とその前に、東名で修善寺に向かう途中、事故渋滞のあとは工事渋滞、さらにその先で米軍車両が立ち往生しての故障車渋滞。なかばヘロヘロになって足柄SAで休憩したらなんかエヴァンゲリオンで埋めつくされていて、どうも20周年記念で第三東京市に近いこのSAでイベントをしているということらしい。
で、レストランに入ったら記念メニューがあって、かみさんが頼んだ「使徒 黒カレー」はなかなの再現度で味も欧風カレーとしては悪くなかった。が、おれの頼んだパンケーキ、なんかすごいもんが来ちゃった感満載で、いやはや、今日は大人の旅行だったはずなのになんでこんなことに。まぁ甘いものは好きなのでいいんだけど。
そんなこんなで当初は西伊豆を回っていく予定だったところを直接投宿することになったのだった。
実は今回、最近のあさばについてネットで調べていたら女将が代替わりしてサービスや料理の味が落ちたなんて書いてるブログを見つけてしまい、ちょっと不安だったのだけど、着いてみればそれは杞憂で、廊下が畳敷きになってスリッパ不要になっていたり、2010年に泊まったのと同じ部屋だったけど調度やアメニティが少しずつ刷新されていたりして、何も落ちたところなどないのだった。
今回はじめて夏に泊まったけどもちろん料理も美味しくて、メニューは鮎づくし。あとは地魚がとても良かった。