トップ 最新 追記
RSS feed

ただのにっき


2015-01-09(金) [長年日記]

「アイドルマスターシンデレラガールズ」のTVアニメが始まる

今年のアイマス始めは、デレマスのTVアニメ開始から。

シンデレラにちなんで24時放送開始なんだけど、その30分前からニコ生で特番があって、ニュージェネの3人といっしょにリアルタイムで番組を観るという企画。実際は飯屋がインフルエンザで欠席というトラブルはあったものの、はっしー・ふーりんとともに全国のPたちとおおいに盛り上がって楽しかった。

放送開始が迫ると、出演者たちの緊張が徐々に高まってくるのだけど(特に完全初見のふーりんは表情がどんどん硬くなる)、面白いのは見ているPたちも同じように緊張しはじめて、コメントに「ヤバい緊張してきた」「吐きそう」なんてのが混じり始める。わかる。もちろん楽しみでわくわくしてるのもたしかなんだけど、やっぱりPとしておれたちのアイドルがどう受け入れられるのか心配なんだよな。制作者でもなければ出演者でもないのにわきあがるこの妙な責任感もまぁ、アイマスの魅力なのだけど。

個人的には、ゴリさんの右腕としてアニマスの演出にその実力をいかんなく発揮してきた高雄さんが満を持しての監督なんだから、なんの心配もないだろうと信じているのだけどさ。むしろアニマスを超えてくるんじゃないかとすら期待してるし。

といいつつ、眠くてどうしようもなかったので結局開始と同時に寝てしまったのだけど(ぉぃ)。なのでこの日記を書いているのは実は翌日。もう歳だわ……。

とにかく卯月がかわいくて、アニメになって動くだけでこんだけかわいくなるのすげーと思った。基本的にこれだけで初回はオッケーという気分。卯月Pでもないのにこれなんだから、みくにゃん出てきたら死ぬんじゃないのおれ。

今回の中心になる14人を除くデレマスのアイドルたちの多くがすでにデビュー済みとか、765/876他のアイマス関連アイドルたちも同居する世界だとか、わりと予想の範囲内だったからストーリーや演出に驚きの要素はなかったのだけど、その分スカウトに始まる出会いのエピソードがすごく丁寧に描かれていて、デレマスの大事な要素をしっかりやるというこだわりが垣間見れてよかったな。特に終盤の公園のシーン、30分アニメで1シーンにこんなに時間かけるのかとびっくりした。贅沢だ。これは2クールとみてよい?

あとはなんといっても武内Pか。もうまわりはこの話題でもちきりだよ(笑)。アイマスのコンテンツでいつだって最大の課題はユーザの化身であるプロデューサーをどう描くかなんだけど(そもそも作品内で明に登場させるべきかから議論が始まる)、長身で陰気、でも朴訥で誠実という絶妙なキャラ設定に加えて、中の人が若干17歳*1のガチ新人(でも見た目も声も30代)という仕掛けにはもうひっくり返った。バネPといいマジPといい、今回の武内Pといい、アイマス制作陣はこの「憎もうにも憎めないP」を作り出すスキルがやたらと発達したよなぁ。過適応っぽい気がするけど(笑)。

Tags: idolm@ster

*1 10代のプロデューサーといえば思い出すのはアイドルマスターブレイクで(うわなにをするやめろ


2015-01-08(木) [長年日記]

パトライトをコントロールするgemを書いた

職場の隣のグループがネットワーク接続型のパトライト(たぶんこれ)を買ってもらっていいなーと思ったのでRubyからいじれるライブラリを書いた(もちろんgemも)。なお、Webサイトを探しまわったけど取扱説明書のダウンロードリンクが見つからなかったものの*1、ググったらすぐみつかった(PDF)のでこれを使っている。

こんな感じで使える(赤色ランプを点灯して10秒後に消す):

require 'net/pns'
Net::PNS.new(ADDRESS_OF_PATLITE, 10000) do |patlite|
   patlite.light({red: :on})
   sleep(10)
   patlite.clear
end

「最新型らしいし、いまどきはRESTful Web APIくらいあるんだろ」と思ったらぜんぜんそんなことなくて、SNMPはまぁこの手の製品の本来の用途なので当然として、あとはTCP/UDPソケットを使った独自プロトコルと、rsh(!?)の口しかないの*2。しかもセキュリティないし。そういうもんなのかね。とりあえず一番高機能そうなPNSコマンドというプロトコルを実装した。

しかしまぁ、ネットワークの先に操作可能な「モノ」があるのは楽しいな。IoTのエンジニアリング的な愉しみはやっぱこれに尽きるだろう(という意味でもうちょっとセキュアになって欲しいものだけど)。

Tags: ruby iot

*1 認証(?)先のページにあるっぽいけど。

*2 Debianでrshコマンドを打ったら存在したものの実体はsshコマンドのsymlinkで、実際はrsh-clientパッケージをインストールしないと動かなかった。


2015-01-06(火) [長年日記]

ラブスター博士の最後の発見 (創元SF文庫)(アンドリ・S・マグナソン)

また本が好き!の献本に当ってしまった。どういうことだ。胃腸炎がおおむね癒えてからベッドで読んだ。まぁまぁ楽しく読み終えたのだが「え、これの書評を書くの?」と我に返って少し慌てた。ネタバレ抜きで書くの、難しそう……(というか難しいので気にせず書く)。

ラブスターと名乗る人物が、生物間で行われている微細な通信の秘密を発見して全人類のあらゆる通信技術を牛耳るところから物語は始まる。文体は寓話調で、SFを読みつけている人ならラファティっぽいといえばわかるだろう。もっともラファティほど調子はずれではなく、ちゃんと筋の通った話が進む。

ラブスターはその後も、遺体をロケットで打上げで流れ星にするサービスを始めて全人類の死を手にし、さらには最適な相性を持つカップルを見つけ出す計算式を発見して愛をも手中に収める。そして次なる一手は……とまぁ、けっして尊大でも強欲でもない特定の人物があらゆるものを手に入れてしまった世界、本人の意にならないさまざまな要因で(予想どおり)この世はディストピアに向かってまっしぐら。

そんなわりと暗めなトーンになる後半の方がおもしろみがあって、けっこうクスクス笑いながら読んでしまった。神は一人しかいないから独占によってサービスが低下しているという告発とか*1、人喰いミッキーマウスとか。変容した世界のぶっ飛び方が、リアリティがまったくないのに妙に迫真でそのギャップが楽しい。

最終的にはちょっとした「ハック」でこの完璧な世界が幕を下ろすのだけど、ややあっけなさすぎるかな。寓話調でこのオチだと、説教臭すぎる感じがあるね。まぁ「おとぎ話」としてはなかなかおもしろかった。SFって紹介されてるけどSFではないよな。ファンタジー。

Tags: book

*1 この程度のことはたいしてオリジナリティなさそうだけど、これを主張するマーケッターの口調なんかも含めて面白い。


トップ 最新 追記
RSS feed