2013-09-06(金) [長年日記]
■ OpenIDでWebサービスの認証をするのをやめた
自分のOpenID URLはこの日記のトップページを使っているんだけど、プロバイダとしてmyOpenIDにリダイレクトしている。そのmyOpenIDから珍しくメールが来ていたので読んでみたら来年2月にサービスを終了するとのお知らせ。ありゃー。まぁ、独立したOpenIDプロバイダには収益性がないもんなぁ。
で、他のサービスに切り替えればいいもんね……と思っていろんなプロバイダを使ってみたが、OpenID URLがリダイレクト先のサービスのものになってしまい、継続してこの日記のURLを引き継げない。これじゃOpenID使ってる意味がないなぁ。OpenIDの仕様が2.0で変わったせい?(←仕様の変化を追いかけてないのでいいかげんな推測)
そもそもOpenIDそのものが風前の灯で、多くのWebサイトで使える認証サービスはTwitter/Facebook/Googleの三大ソーシャルサービスに紐付いたOAuth系ばかりというありさま。もともと「認証」のための仕組みではないOAuthで認証をするのは相変わらずもにょもにょするし、OpenIDの志には共感するところもあったけど、さすがに昨今はOpenIDに頼って生活するのは厳しい感じ。
で、いまOpenIDで認証してるサービスを数えてみたら2つしかなかった:
- ATND (betaの方)
- Twitterfeed.com
ATNDの方はあらかじめTwitterアカウントを登録しておけばTwitter OAuthでもログインできるようになるので移行完了。Twitterfeedはこの日記のfeedをTwitterに流すのに使っている古のサービスなんだけど、ときおり不調になることもあるし、OpenID以外のアカウントにうまく乗り換えできなかったのでこのまま利用を止める方向で。feedを流すサービス自体を乗り換えよう(これは別項にて)。
■ Zapierを使ってfeedをTwitterに流すようにした
↑のようにOpenIDを使うのをやめる流れでTwitterfeedを使うのもやめたいので、feedをTwitterに流せるサービス、いまどきは何がいいのかいろんな人に聞いてみたんだけど、みんな揃いもそろってIFTTTって答えるのよ。いや、IFTTTが優れたサービスなのは認めるけど「いまどき」じゃねーだろう。もうちょっとエッジなやつ頼むよー、と言ったら対抗馬としてZapierを教えてもらった。ざっくり説明すると「対応サービスが多いIFTTT」である。
この手のサービスはその性格上、要求するパーミッションが多いのであんまり依存したくない気分もあるんだけど、まぁ使ってみようかと思ってアカウントを作成。マニュアルも読まずにRSS→TwiterのZap(Zapier上のレシピみたいなもの)を作ってみたら、あまりにも簡単だったのでちょっと感動してしまった。ページ遷移のないウィザートみたいな感じで、最後は実データを使ったサンプルの表示まで、なかなかいたれりつくせりで好感触。これはいいね、しばらく使ってみよう。
2013-09-05(木) [長年日記]
■ 猫の爪とぎを麻製にした
誰に教えてもらったのか忘れてしまったのだけど*1、猫の爪とぎにはダンボールを束ねたものではなくて麻を使ったものがあって、削りカスがでなくて良いとのことだったので、ダンボールのヤツの在庫がなくなるのを待って我が家でも導入。削りカスを受けるパーツがないのが新鮮。
爪とぎにはたいていまたたびの粉末が付属してくるのだけど、グスタフがこれで異常にラリってしまうので今回は使わないことにしたのだが(夢中になりすぎて爪とぎ自体を破壊してしまうのである)、箱に少し漏れていた分だけでも十分だったらしく、しばらくしがみついて離れなかった。困ったもんだ。ドーラは知らんぷりなのになぁ。
その後はちゃんと爪とぎをしているようなので、少なくともグスタフのお眼鏡にはかなったようだ。麻のやつを好まない猫もいるようなので良かった。ちなみにドーラはあまり爪とぎをしない猫なので好き嫌いはまだわからない。
ペティオ (Petio) 麻つめみがき 猫用
ペティオ (Petio)
¥492
*1 誰だっけ。まりぽさん? ←違ったらしい。じゃあogijunか? 猫関係の情報交換相手はかなり限定されてるはずなんだけど(笑)。
2013-09-04(水) [長年日記]
■ ゴリアテ ―ロリスと電磁兵器― (新ハヤカワ・SF・シリーズ)(ウエスターフェルド,スコット)
3冊まとめて買って一気に読むべきとか書いておきながら、残りをやっと読み終えたのが8ヶ月後とかどうかしてますね。読むべきものが多すぎて、小説がどんどん後回しになってしまう……もう電子積読でKindleがいっぱいなのだが。
とはいえ期待に違わぬ面白さで、時間さえ許せば一気読みしたことだろう。もちろんジュブナイルとしてという意味で、SF的な面白さとはちょっと違うのだけど。第一次世界大戦の「史実」にうまい具合に沿いつつも、機械国家 vs バイオ国家というトンデモ設定を網の目のようにからませていくあたりが実にうまい。テスラみたいな実在の人物を上手に登場させて活躍させてみたり。後半には日本も登場するのだけど、西洋人からみたありがちなエキゾチックさは残しつつもわりと正しい描写で感心した。そういう意味で徹底的にフィクションなくせに妙にリアル。
あとはなんといってもボーイミーツガールがね、いいよね。オーストリア王家の少年アレックと、性別を偽って軍隊に潜り込む少女ディランという、まるでベルサイユのばら並みのハードルの高さ。ボーイミーツガールはこうでなくちゃいけねぇ。男まさりのディランがたまにちらっと見せる少女っぽさがまたいい。
ところでこのシリーズ、原題は「リヴァイアサン」「ベヒモス」「ゴリアテ」というシンプルなもので、「クジラと蒸気機関」とか「ロリスと電磁兵器」という副題は日本でつけられたものだというのはわかっていたのだが、二巻の「クラーケンと潜水艦」というのが明らかに内容と乖離していて「ひどいなー」と思いながら読んでいたのだけど*1、訳者あとがきに「これは編集部がつけたもので(訳者は)反対した」的なことがわざわざ書いてあるばかりか、その後ろにはその編集者の言い訳というか説明(?)的なものまで書いてある始末。よっぽど訳者は編集部の行いに腹を立てているようだが、おれは訳者の肩をもちたい。原書は副題なしでも売れてるんだから、いらんだろ、こんな副題。編集者がこんなクソみたいな副題をつけないと読者に興味をもってもらえないと思ってるんだとしたら、日本の読者もなめられたもんだよ。
ベヒモス―クラーケンと潜水艦 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
早川書房
¥1,760
ゴリアテ ―ロリスと電磁兵器― (新ハヤカワ・SF・シリーズ)
早川書房
¥1,870
*1 作中に出てくるベヒモスはいわゆる伝説の怪物クラーケンともこの世界にいるクラーケンとも違うもので、しかも二巻にクラーケンは登場しない。
◆ 名無し [> Twitter/Facebook/Googleの三大ソーシャルサービスに紐付いたOAuth系 これも最近ではユ..]