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ただのにっき


2013-08-14(水) [長年日記]

グスタフ、(そろそろ)満4歳

[写真]スーツケースにすっぽりおさまったグスタフ

(拾われた日から逆算して)だいたい今日あたりがグスタフの誕生日。満4歳。夏の体重は7.4kgで変わらず、その他も去年とほぼ変わりなく、しごく健康に過ごしております。

そうそう、おれがアメリカから帰ってきてからだと思うのだけど、夜中にとつぜんベッドにあがってきて、おれの懐のあたりで寄り添って寝ることが増えたような気がする。しばらくなでてやると満足するのかまた涼しいフローリングに戻っていくという。やっぱりしばらく留守にしていて寂しかったんですかね。正直、冬はいいけど夏にこれをやられると暑いんだが(笑)。

写真はアメリカ出張前、荷物を詰めようと取り出したスーツケースにおさまったところ。機内持ち込みできる最小サイズのスーツケースとはいえ、やはりデカい。

Tags: gustav

2013-08-11(日) [長年日記]

「ワールド・ハピネス2013」に行ってきた

(これを書き終えれば日記の遅延が解消されるはず!)

[写真]メインステージ(一部)

ここのところ毎年、かみさんが野外フェスの「ワールド・ハピネス」に行っていて、楽しかった楽しかったと言っているので今年は一緒に行ってみることにしたのだが、とにかく今年は異常な猛暑。8月の中旬に屋外で、しかも夢の島陸上競技場つったら日陰ゼロだよ。出演者の顔ぶれをみれば誰もが「お願いだからもう真夏の野外フェスなんかに出ないでください!」と頼みたくなるほどの高齢者ばっかりで、とうぜん客の年齢層も高いわけだからもう死人が出てもおかしくない。実際、開演前の待ち時間ですでに「もうダメかも……」と思ったくらいだ。

もっとも人間不思議なもので、演奏が始まると意識がそっちに向くもんだから、暑さはそんなに気にならなくなるのだが*1

個人的に白眉だったのは清水ミチコ→矢野顕子の流れ。ふたりともピアノだけあればいいというステージセッティング上の都合で出演順が並んだのだろうが、この並びで何も起きないわけがない。清水ミチコがひとりで10人分くらいのステージをこなしたあと(わかるよね?)、ステージにはしずしずと追加の電子ピアノが持ち込まれて、登場した矢野顕子とセッション! しかも曲は「丘を越えて」*2。いやー、これは嬉しかったね。

初めて聴いた中では、トクマルシューゴがリズムが面白くてちょっと気に入った。楽器の数が多くてバンドの人がすげー忙しそうだったけど(笑)。Amazon MP3に入っているからなんか買ってみようかな。

で、ラストの「The おそ松くんズ」は出演者が入れ替わりつつの混成バンドなんだけど、事前の噂にあった「スネークマンショー復活」が実現して、MCに小林克也と伊武雅刀、しかも(出演予定になかった)細野さんと教授が加わるという贅沢な演奏で、年寄りは大喜びですよ。YMOの演奏は去年のワーハピが最高だったと言われているけど、今年の顔ぶれも金輪際実現しそうにないという点では貴重なものだったのでは。

けっきょく水分を3リットルくらい飲んで、トイレには一回しか行かなかったというハードなイベントだった。お願いですから次からは屋内でやるか、時期を秋ごろにしてくださいよ、ほんとうにもう。


関係ないけど、配られた首掛け式のパンフレット(?)に工夫が凝らされていてとてもよかった。ITカンファレンスでも応用できそう。紙製、数cm角の小さなもので首からかけられるのだけど:

[写真]畳んだ状態

パカっと開くとシンプルなタイムテーブルが確認できる:

[写真]上下に開いた状態

で、それを横にさらに広げると、アーティスト紹介と、裏面には各種インフォメーション(会場案内、グッズ紹介、注意事項と交通機関の時刻表):

[写真]最大に広げた状態

これはべんりで良い良い。同じ情報はスマホでも確認できるけど、屋外だから液晶が見えにくく、こういう場面では紙に軍配があがるのだな。

Tags: music

*1 おまけに矢野顕子が雲を呼んでくれたので午後からだいぶ楽になった。

*2 古い友人ならご存知のとおり「丘を越えて」はおれのカラオケの十八番である。


2013-08-06(火) [長年日記]

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか(Brian W. Fitzpatrick)

だいぶ前にオライリーから献本していただいたのだが、紙だったのでどうしようかなーと思っていたらすぐに電子版が出るという噂を聞き、待っていたらアメリカ出張中に送ってくれたのだった。おかげで帰りの飛行機で読めました*1。電子書籍バンザーイ。

とはいうものの、実は本書に対しては(悪い)先入観がある。事前にartonさんの評を読んでざわっときたのだ。本書を開いたら冒頭に「ミッションステートメント」が出てきてそれは疑惑に変わり、さらに文中に「信頼残高」の用語が出てきて確信した。この本の著者、フランクリン・プランナーやってるだろ! 文献の中に「7つの習慣」が出てこないのが不思議なくらいだよ。

10年も前の話だが、会社でフランクリン・プランナーのセミナーを受けさせられて、あの考え方に心底ムカついた記憶は10年たっても薄らいでいない。この本が同じロジックで書かれていたらたぶん最後まで読めないと思う。

いや、これを書いてるってことは最後まで読めたんだけど(笑)。

当時のセミナー講師がよほど下手くそだったのか、それとも本書の語り口がうまいのかはわからないが*2、本書がプロジェクトの成功のためにとるべき合理的な行動指針というスタンスを貫いているからなんとかなっているのではないかな。Googleに勤務している向井さんの評にも同じようなことが書いてある。内面はどうでもよい、表面的にこうすればうまくいく、という話だ。

そう考えれば、まぁおれだってもう20年以上もフリーソフトウェアに関わっていて、だいたいここに書いてあるようなプロジェクト運営をしてきてるしな。そういう意味では知らないこと、目新しいことはほとんど書かれていなかったと言っても良い。電子メールの向こうにいる人には表面的にでも謙虚(Humility)、尊敬(Respect)、信頼(Trust)をもって接しないとあんまりうまくいかない。それは自分の経験則に照らしてもagreeだ。

ちょこちょこ著者たちの「内面」がのぞいてしまい、HRTの三本柱が崩れたりするあたりもそれを裏付けるようにも思える。LinuxカーネルチームがHRTに欠けていると名指しで批判しちゃったりしてね。あれはあれでうまくいってんだから、それこそもっと「謙虚」になるべきじゃないかね、とおれは思うが。

というわけで、プロジェクト成功のため、とドライに割りきって読むならアリ。しかし、永続的な人間関係にまで本書のやり方を持ち込もうとすべきではない、とおれは思う。フランクリン・プランナーは人生のダークサイドだ。

↓Amazonの紙版は品切れ中だがオライリーから直接買える。もちろん電子版はDRMフリー。

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
Brian W. Fitzpatrick
オライリージャパン
¥2,420

Tags: book ebook

*1 Kindlizeする環境はなかったのでPDFのままNexus7に入れて読んだ。

*2 翻訳はとてもこなれていて良い。もっとも「いつやるの、今でしょ!」はすでに風化しつつあるので使うべきじゃなかったと思う(笑)。

帰りの機内で観た映画2本

アメリカからの帰りは寝ないで映画を見ていた。以下の2本。

オブリビオン (サントラ・ショートエディションCD・eCOPY付き)(初回生産限定) [Blu-ray]
トム・クルーズ
ジェネオン・ユニバーサル
¥3,575

ぜんぜん期待しないで観たら、意外とまともなSFプロットだった。映像美でごまかされてる部分もあると思うけど、けっこう面白かった。オチは、SFに不慣れな人には拒否反応あるかもなー。SF者としては十分ありだけど。

図書館戦争 ブルーレイ スタンダード・エディション [Blu-ray]
岡田准一
角川書店
¥3,773

こっちも期待してなかったけど、原作厨にもわりと安心して観られる出来だった。さすがに銃撃戦は映像化すると迫力が出る。でも郁と堂上の身長差はもっと大きいんじゃないかね。

Tags: movie

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