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ただのにっき


2013-06-14(金) [長年日記]

藤井太洋インタビュウ ― Gene Mapperの舞台裏 (達人出版会 / 氷川りそな)

※まだβ版です。

ベトナム料理を食べながらがーっと読んだ。「Gene Mapper」の達成した"偉業"に関してこれまで断片的に語られてきたことがわりと網羅されていて、そういう意味ではよい記事だった*1。インタビュー時期がちょうど1000部程度売れた頃なので、その後の展開なんかは出てこないけど*2、それはそれで面白いな。あと、こういうのも達人出版会から出ちゃうんだ、というのも驚きだ。

ただこれ、「インタビュー」ではないよなぁ。しいて言えば「司会のいない対談」に近い。対象とインタビュアの立ち位置が近すぎて、両者の間にある暗黙の了解がそのまま解説なしで流れてしまっている。たとえば冒頭から「紙と電子で同じものを出してはいけない」「食い合うから」みたいな会話があるけど、読者としては「???」だ。ここはインタビュアが読者に寄り添って、紙と電子が食い合って失敗した事例くらいちゃんと出すべきだろう*3

そのあたりは(あとがきによれば)インタビュアも意識しているようなので、βがとれるまでにフォローが入ればいいなと思った。

藤井太洋インタビュウ ― Gene Mapperの舞台裏 藤井太洋インタビュウ ― Gene Mapperの舞台裏
氷川りそな
430円+税

Tags: book ebook

*1 インタビューとしては長いけど、ボリューム的には「本」というよりも「記事」という感じ。

*2 藤井さんはいまや専業作家だけど、この中では「食っていけない」と否定している。

*3 本当にそんな事例があるのか知らないけど。


2013-06-12(水) [長年日記]

NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)(伊藤 計劃)

なかなか忙しい日々を送っているのですよ、最近は。おかげで仕事の資料や技術書ばかり読んでいてフィクションに手が出せない。それでも細切れで読めるような短篇集が読みたいなぁ……と思ってKindleの奥底を探してみたらこれが出てきた。NOVAシリーズはちゃんと継続していて年初に出たNOVA 9が最新。ちゃんと全部買ってるのにまだ1冊も読んでないとかひどい(笑)。

大森望が選ぶ作品とは以前から相性が悪くて、失敗だったらどうしようと心配したが、なかなかどうしてどれも佳作で楽しめた。最高だったのは(やっぱり)田中啓文の「ガラスの地球を救え!」で、まさか田中啓文で泣くとは思わなかったよ。いやまぁ、いつもの田中啓文なんだけど。というか泣くなよおれ。

他には、妙に「世界はテキストで記述されている」系の宇宙を舞台にした作品が目立っているけど、こういうのはさすがに飽きたよなぁ……ってこの本が出たころに流行ってたのか。これは旬を逃したおれが悪い。次からは最新作から読もう(といってもいつになるやら)。

Tags: book sf

2013-06-10(月) [長年日記]

Boston Key Party CTFに参加していた

忙しさにかまけて日記を書かないでいると、どんどん記憶が抜け落ちていくなぁ(これを書いているのは13日)。前日に始まったBoston Key Party CTF 2013に参加していた。24Hの短期戦。レートは20なのでそんなに難しくない……はずだけど(たしかに易しい問題は易しい)、けっこう難易度高めの問題もあったような。

隙間時間を縫って、まずはmisc100にトライ。telnet(というかもはや普通nc)でアクセスする計算機アプリで、この手のはさすがに経験を積んできたので何をすればいいかすぐにわかる。演算子の解釈でEvalを使っているようで、ちょっといたずらをするとMono上のC#で動いているのがわかった。ちょっと工夫をしてカレントディレクトリのファイルを覗き見るようにしてflagをGET。つい最近、C#の勉強をしておいてよかった(笑)。

もう1問、と思ってweb100にとりかかり、これも「ああXSSだろうな」とあたりをつけて入力フィールドにいろいろツッコんでみたけどいまいち手応えがない。そうこうするうちに時間切れ。あとでwriteupを見てみたら、テキストフィールドじゃなくて画像の方に細工をするんだって。うへー、これが100点問題なのかー。悔しい。

来週はいよいよDEF CON CTFの予選である。もちろん手も足も出ないと思うけどまぁ、これは参加することに意義があるので。

Tags: ctf

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