2013-06-12(水) [長年日記]
■ NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)(伊藤 計劃)
なかなか忙しい日々を送っているのですよ、最近は。おかげで仕事の資料や技術書ばかり読んでいてフィクションに手が出せない。それでも細切れで読めるような短篇集が読みたいなぁ……と思ってKindleの奥底を探してみたらこれが出てきた。NOVAシリーズはちゃんと継続していて年初に出たNOVA 9が最新。ちゃんと全部買ってるのにまだ1冊も読んでないとかひどい(笑)。
大森望が選ぶ作品とは以前から相性が悪くて、失敗だったらどうしようと心配したが、なかなかどうしてどれも佳作で楽しめた。最高だったのは(やっぱり)田中啓文の「ガラスの地球を救え!」で、まさか田中啓文で泣くとは思わなかったよ。いやまぁ、いつもの田中啓文なんだけど。というか泣くなよおれ。
他には、妙に「世界はテキストで記述されている」系の宇宙を舞台にした作品が目立っているけど、こういうのはさすがに飽きたよなぁ……ってこの本が出たころに流行ってたのか。これは旬を逃したおれが悪い。次からは最新作から読もう(といってもいつになるやら)。