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ただのにっき


2013-06-01(土) [長年日記]

勝浦宇宙通信所一般公開へ新型20mパラボラアンテナを見に行ってきた

今日は勝浦宇宙通信所の公開日。建設中の第四送受信局を公開するというので行ってきた。前回勝浦に行ったのはなんと7年も前。あんまりいい思い出のない施設だが、新しい大型パラボラアンテナができると聞いては行かないわけにはいくまいよ。

10時開始とのことなので逆算して7時に出たら、案の定アクアラインはトンネル部分だけ渋滞で、「いまどき海ほたるで渋滞すんなよなぁ、しょうもない」と思ったら別に海ほたるは混んでなかった。トンネル出口の上り勾配による自然渋滞か……ますますしょうもない。で、ひさびさに海ほたるに入ってみたら、なんかリニューアルしてオシャレになってんの。スタバとか入ってるし*1

さて、その他は寄り道もせずにひたすら現地を目指して10時ジャスト着。そして目の前で10時ジャスト発のシャトルバスが出て行く……。そういえば勝浦は駐車場が数台分しかないのだった。麓の運送会社の広い駐車スペースをこの日のために借りて、1時間に3本、シャトルバスを回しているのだった。たいへんだなぁ。20分待ったおれもたいへんだ*2

[写真]勝浦第四送受信局20mアンテナ

で、ようやく新型20mにご対面! なんかイカツくてかっこいい!! でもどっかで見たことあるよこれ! ……とそれもそのはず、(実物はまだ見たことないけど)水沢や小笠原、石垣島にあるVERA局20mに瓜二つなのだ。コストダウンのために設計を流用したのかな。捕捉アンテナが主鏡の内側に設置してあるのはちょっと面白いけど。なんにせよ、この時代に20mもの大型アンテナを新造してくれるだけでも嬉しいじゃありませんか。場所は以前、広報用のアンテナがあったところかな。けっきょくアレを操作しそびれたまま撤去されてしまったなぁ。

そばに立っていた中の人に「最近の作にしては大きいですね」と質問してみたところ、現在SバンドとXバンドをサポートしているがいずれ月探査機をターゲットにKaバンド(←うろおぼえ)もサポートするためだとか。ということはですね、はやぶさ2の地球局もやるかも知れないわけだ。いよいよ臼田の引退なんかも視野に入ってくるのかもなー(こないだきれいにしたばっかりだからもう10年くらいは使うだろうけど)。

その他。3軸制御の1号機(10m)は道路脇にあってあいかわらずアクセスしやすい:

[写真]1号機 [写真]1号機

2号機は森の中で見えなくて、見えるけど近寄れない3号機(11m)はズームレンズのおかげでこんなに寄れるようになったぜ:

[写真]3号機

帰りは(房総半島なのに海を見ないのもなんだと思ったので)、鴨川まで出て、金谷からフェリーに乗ったのだった。最近フェリーづいてるな。

[写真]入港する東京湾フェリー

*1 スタバが入っているだけでオシャレに思えてしまうというブランド力はあいかわらずすごい。もっとも他の店は変わりもせずメロンパン売ってたりして、変わったのは見た目だけ。

*2 その1本あとに到着した@naritamasahiroさんと合流して黙々とアンテナの写真を撮っていたのであった。


2013-05-31(金) [長年日記]

ラファエロ展に行ってきた

[写真]ラファエロ展

裏では復活したRubyKaigi 2013が行われているが、チケットがないんじゃしょうがない。今日はかみさんの希望でふたたび上野へ。先日の「ダ・ヴィンチ展」に続いて同世代の画家ラファエロを観に行く。

30代で早世したこともあって作品数は少ないし、当時のスタイルからして下絵はラファエロだけど仕上げは別人みたいな作品も多いため、ラファエロ以外の人の手になる絵の方が多くてけっこうな水増し感。ダ・ヴィンチ展もそうだったけどあっちはわりと時代を見せる工夫があって良かったが、こっちはなんというか圧倒的に上手いラファエロと比較してかわいそう感が……。

もちろんラファエロの作品はどれも素晴らしくて、それはそれで楽しめた。もっとも目玉の「大公の聖母」は直近の調査によって背景が後世の何者かによって黒く塗りつぶされていたことが判明していたのはちょっとがっかりだったが。あの背景はないよなぁ。

ところで、やっぱりこの手の展覧会は大混雑なんだけど、その主たる原因は最近すっかり当たり前になった音声ガイドにありそうだ。人だかりがしている絵の前では、たいていヘッドフォンをつけてボケーっと突っ立ってる人が大勢いる。考えてみれば、絵画の解説を音声だけでやろうってことにけっこうムリがあるわけで、そりゃ時間もかかるわなぁ。

おそらく近い将来、この手の仕掛はGoogle Glassみたいなデバイスに移行して、音声だけでなく例えばARを使って絵の上に補助線入れたりすることでよりリッチでかつ効率的なものになるんじゃないだろうか。そんでもって、撮影禁止みたいなナンセンスな制限もいっしょに取っ払われるといいな、とか妄想。

「グレートジャーニー 人類の旅」展に行ってきた

[写真]グレートジャーニー展

裏ではRubyKaigi(ry。かみさんと一時別行動にして、ソロで科学博物館へ。こんどは「グレートジャーニー 人類の旅」。最近はすっかりTVを観なくなったけど、このシリーズはけっこう好きで気がついたら観ている。そんなグレートジャーニー、「主役」の関野さんが各地から持ち帰ってきたものを中心に、人類の旅路をたどるというもの。つまりあれだ、実物だけが持つ迫力を満喫!!

回転しながら刺さるクジラ用の銛とか、驚嘆の細工なんだけど:

[写真]クジラ用の銛の先端

意外とステキだったのが各地の民族衣装。どれも凝った意匠がきれい。ガラスケースが邪魔で、PLフィルタを持って来なかったことを悔やむ:

[写真]南米の民族衣装

面白すぎるアザラシの皮をまるごと使った「浮き」:

完全手作りの外洋向けヨット:

「蘭子の実家ですね」(←モゲマス脳):

[写真]ヤミノマ族……じゃなくてヤノマミ族の槍

このように(科学博物館は教育が目的でもあるので)写真撮影OKなんだけど、干し首(これがまた素晴らしいもの)とミイラだけは撮影禁止になっていて、なんで?って係員に聞いてみたら、これだけオーナーが違っていて、その意向だとのこと。つまりこれらのオーナーは干し首やミイラを科学的な資料ではなく美術品と考えているってことだな。

その後、地球館でちょこっとだけ恐竜たちに会ってから、あわててかみさんとの再合流へ……と思ったら、日本館で「日本住血吸虫症」の小展示をやっていて、これがまたすごいのでちょっとだけ見た。少し前にWikiPediaでの解説がものすごく詳しいと話題になったあの病気のことである。なんてタイムリーな。ここでもまた実物の迫力を満喫。

「すし乃池」で穴子を堪能

かみさんと再合流後は、千駄木方面へ少し歩いて、すし乃池へ。穴子を肴に日本酒をいただき、江戸前の握りをたらふくいただく。食べ過ぎ。満足。


2013-05-25(土) [長年日記]

「第17回サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム」に参加してきた(3)

[写真]会場の様子

もう一週間もたってしまった……(これ書いてるの6/1)。

今日のAMで主要なプログラムはおしまい。「追跡困難な新しいネット犯罪にどう立ち向かうか」というテーマに沿った講演はなし。まぁ、辻さんの話はいつも面白いし、鵜飼さんのAndroid版MITBもなかなか背筋の寒くなる話だったが*1、今日の(個人的)ヒットは「最初の危機管理コンテストの結果発表」なのだった。

予備知識がぜんぜんなかったせいもあって、裏番組でやっていたのは知っていてもほとんど気にかけてなかったのだけど、表彰式に先立って行われたこのコンテストの解説を聞く限り、そうとう面白いものだと思う。CTFとは違うし、Hardening Oneとも違う、独特のレギュレーションを持った大会だ。とくに「報告」に重きをおいているところが実にいい。昨夜の文京BOFでも、企業で求められるのは特定ジャンルに偏った技術よりも、こういうコミュニケーション能力だよなんて話もあったわけで、このバランスはとてもいいと思った。もし来年もあるならちゃんと注目しておこう。

というわけで、まるまる48時間(夜もみっちり参加するなら本当にこれくらいの時間じゃないかと思う)、セキュリティ漬けの数日間だった。とにかく宿はシーモアかその近隣のホテルにすること、という反省を残してさらば。

Tags: security

*1 とはいえ巷で言われているよりAndroidははるかに安全だなという印象だ。今回紹介されたFirefoxのAddOnを使うトラップだって、そう簡単には仕掛けられないし。

南紀白浜、復路

[写真]和歌山ラーメンシンポジウムも終わったので、さっくり帰りますよ。ホテル近くにあった土産物拠点がいいらしいのでそこまで戻って土産を買って、あとはひたすら北上。阪和自動車道が近くまで来ているのも知らなかった(というかナビが知らなかった。こんなんばっか)のだけど、これはちゃんと調べてあったので大丈夫。途中でやっと(?)和歌山ラーメンを食す。うん……まぁ、普通?

[写真]伊賀の里とか甲賀の里が続くR25であったナビの指示は大阪まで行かずに途中で西に曲がれというもので、これはGoogleのナビも同じ指示だったので従うことにしたのだけれど、途中が一般道っぽくてそこで遅れないか心配。と思ったらそのR25はじつは有料道路の成れの果てで、ほぼ高速道路と同じなのであった。たぶん採算が合わなくて無料化・一般道化したんだろうけど*1、誰も制限速度なんて守っちゃいないのだった。おかげでスイスイ走れたものの、それでも名古屋はずいぶん遠い。なぜかきらりの「ましゅまろ☆キッス」を大声で歌いながら走る。

その後ふたたび(本当の)高速道路に戻り、伊勢湾岸道のあまりに強烈すぎる横風にかなり消耗したり(なんであんなところに道路を通すのか)、行き先になんかすごいアップダウンの激しい道路が見えるなーと思ったら海岸ぞいにある遊園地のジェットコースターだったりして、名古屋怖いです。

「日没までには新東名に入る」という目標はなんとか達成し、あとは暗い中ひたすら走る。新東名、基本的に街灯はないのだけれど、I.C.の近くだけ路側帯の壁に細長くLEDが埋め込んであって、それが路面をかなり明るく照らしだす。上からじゃなくて横からというあたりが新鮮でかなり未来感があってカッコイイじゃないの。

途中、沼津SAでイートインが閉まる直前に滑りこんでカツカレーを食べたりしつつ、なんとか日付が変わる前に帰宅。往復で約1,100kmほど。あー、久しぶりにたっぷり走った。

(EveryTrail is obsoleted. [南紀白浜復路])

Tags: r1200gs

*1 なにしろ途中にある(あった)PA・SAが軒並み閉鎖されていてゴーストタウンみたいになってる。


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