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ただのにっき


2012-08-19(日) [長年日記]

臼田・野辺山めぐり (ようするにいつもどおり)

昨日の今日だが(今日は1人)、やっぱり下界は暑いのでこんどはバイクで北上。先日のパノラマ写真に味をしめたので、今日はパラボラアンテナのパノラマ写真を撮ってこよう。

例によって中央道から諏訪で降りてビーナスライン。しかしまさか寒いとは思わなかった。だがさすがにハイシーズンということもあってけっこうな人出、止まる場所もない。じゃあとっとと西へ向かおうと思ったが、先日の通行止めもあったことだし、仮に通れても大河原峠はもっと寒いだろうし、今回はR299に回って麦草峠を通って行こう。まぁ、麦草峠も寒かったんだけど(えるしってるか、麦草峠と大河原峠の標高はだいたいおんなじだ)。

で、まずは臼田さん。さすがに今日はおやすみモードです:

[写真]うすださんのパノラマ写真

うーん、失敗だ。せっかくのアンテナが歪んでしまった、メインに据えたいオブジェクトは中央に来るように撮らないとこうなるのか……。まぁ、そもそもうすださんはパノラマにする必然がないのだよな。気を取り直して野辺山へ:

[写真]野辺山さんのパノラマ写真

あえて45mは遠方に退いてもらって、10m干渉計メインで。これはなかなか悪くない感じ? せっかくなのでGoogle+のカバー写真にしよう(→大きめの写真も含めたその他の写真)。

帰りはR141を南下していくとR52に入るので、そのまま新東名から帰ってこようかと思ったが、さすがにちょっと遠回り過ぎるので素直に中央道から。でも時間に余裕があってかつ国道を避けるルートを開拓できれば悪くないかもね、これ。帰りの中央道は、女性用の日焼け防止アームカバーをはめて走るハーレーのあんちゃんとか、お盆最終日の大渋滞でも欠かさず談合坂に集合するアホな珍走団のみなさんとか、いろいろカオスでした。やっぱ帰りの中央道はできれば避けたい。


2012-08-18(土) [長年日記]

箱根の姥子温泉に行ってきた

[写真]姥子温泉秀明館の廊下

夏バテ気味のかみさんのリクエストで箱根へ。元箱根にある秀明館は日帰り専門の温泉で、もともと湯治場ということでほぼサービスなし(自販機が1台あるきり)、個室つき4時間で1人3000円前後。とはいえ下界が連日猛暑の中、エアコンなしで風呂と惰眠がむさぼれると思うとずいぶんリーズナブルではないか。

お湯はやや熱いが、なめらかで気持ちのいい温泉だった。というか、岩屋の中から湧き出る温泉、半地下でしめ縄を飾った浴室はなかなか情緒があってよろしい。

ただ、食べるものが何もないという事前情報がなかったため、空腹を抱えて外に出たのは15時。そのまま箱根で中華とカフェをはしごするという暴挙にでてしまったのであった。ダイエット中なのに……。

[写真]山の上ホテルのカフェのテラスから芦ノ湖を望む

その他の写真


2012-08-16(木) [長年日記]

復刻版 大宇宙の旅(荒木 俊馬)

(例によって4回応募するとかならず1回当たる)本が好き!抽選献本にあたった。松本零士のイラストが描かれた帯が本来の表紙を押しのけるように存在を主張していて「なんだかなぁ」という感じがしたのだが、中身は正真正銘面白かった。でも松本零士をプロモーションに使うのは間違っていると思うけど。

さて、本書は半世紀以上前に書かれた天文学の啓蒙書で、ターゲットは小学校高学年から中学生。ところが、これがけっこう難しい。中学生の「宙一くん」が星々に導かれて宇宙を旅する、ストーリー的にはファンタジーだが、骨格はガッチガチのハードサイエンスだ。数式はバンバン登場するわ、おまけに読者に自分で計算してみるように促すわと、小学生はおろか中学生にも荷が重いのではないかと心配になってしまうほど。現代でこれを企画したら編集者から数式は除いてくれと言われるに違いない。

だがもちろん、科学に興味のある中学生ならこれくらいがんばってついてくるのだ。作者のそういう出る釘をより高みに引き上げようという心意気が伝わってくる。もちろんいたずらに難しいわけではない。連星系の軌道や質量の計算はすばらしく整理されているし、風船を使って宇宙の膨張を説明するのにこれほど丁寧な解説はいままで読んだことがない。あと、打ち出の小槌で「相対性」を説明するなんてすごい発想。宙一くんと星々の語り合いも楽しいし、一言でいえば「手抜きがない」。これを読んで育った子供たちは幸せだ*1

古い本なので書いてあることはすでにかなり古びている。特に銀河中心への旅を「なにもないから」という理由で中止するなんて今なら「エェー!?」ってところだが、当時はブラックホールがあるなんて知られてなかったし。恒星の一生や銀河の距離など、現在の仮説とはだいぶかけはなれた解説になっていて、当然ながら子供に読ませて良いものではない。だが、科学啓蒙・教育にかけるその姿勢はとても真摯だ。これは理科の教師にちょっと手にとってもらいたいかな。

復刻版 大宇宙の旅
荒木 俊馬
恒星社厚生閣
¥3,080

Tags: book

*1 で、結果として出てきたのが100%ファンタジーの「999」というのはなんかアレだけど。という意味で松本零士を引っ張りだしたのはミスリードだと思う。


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