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ただのにっき


2012-06-01(金) [長年日記]

「Readlists」で複数のWebページをまとめたEPUBを作ってみた

[写真]Kindleに入った「コックピットから」

つい最近、三菱重工のサイトにある(もう連載は終了してしまったが)「コックピットから」という戦闘機の読み物があるのを知って、ちょっと読んだらとても面白かったのでKindleに入れてまとめ読みしたいと思った。が、全17話を一個ずつSend to Kindleするのも扱いが面倒だし、どうせなら1個のEPUBにでもまとめたいと考えていたら、ちょうど「ウェブ上の記事をまとめて電子書籍にできる『Readlists』」を読んだのでさっそく使ってみた。

作り方はめちゃめちゃ簡単で、 http://readlists.com/new/ にアクセスして右側のリストに上からまとめたいURLを入れていくだけ*1。ページのタイトルが化けるが気にしないでかまわない(Editすればいちおう日本語は入るが、Permalinkを開くとやっぱり化けるので)。ページ左側にて書名とDescriptionを入力すれば完成。

あとは左のメニューからEPUBをダウンロードしたり、メールや電子ブックリーダーに直接送ることもできる。おれはいったんEPUBでダウンロードして、いつものようにcalibreでMOBI変換してからKindleに送った。なぜなら書名の日本語はやっぱり化けてしまうようなので、calibre上でそのあたりのメタ情報を再入力したからだ。まぁ、Readlistsが生成するEPUBはCSSがイマイチな感じなので、EPUBファイルさえ入手しておけばいずれそのあたりも調整できるしね。

Tags: ebook epub

*1 ちなみにこのコーナーがある「Discover MHI」は、右クリックは無効化されてるわ、フォーカスがどこにあるのかわからないわと、アクセシビリティ的には最悪の部類。こういうのは意味がないばかりか弊害しかないのでやめた方がいいですよ。


2012-05-28(月) [長年日記]

禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)(ロバート・M. パーシグ)

※注: これは書評ではない。

アジャイル方面(というか主に@kakutani)がよく引用しているので読んでみた。教養読書ですな。原著は1970年代、古い本だ。日本語の「品質」とは違う意味の《クオリティ》に関する、哲学の話。バラエティに富んだテーマと深い考察が数多く登場して、なるほど味わい深い。

が、正直あんまり気に入らなかった。客観的にはおれに哲学の素養がないのが最大の理由だ(ようするに理解できない)。主観的には、おれ「も」バイク乗りの端くれだという点につきる。同じバイク乗りとして同意できないという話。嫌味なエンスーオヤジが持論を補強するために小難しい話をしてるだけじゃん!

ストーリーは息子とタンデムで北米大陸を旅する話なのだが、これがまずいけない。ちょっとそのへんでバイクツーリングのレポートをいくつか探して読んでみるとわかるが、ツーリングに出るとバイク乗りは多かれ少なかれ「哲学的」になっちまうのだよ。なにしろ運転中は(たとえグループで行動していても)孤独で暇だし。普段は考えもしないどうでもいいことを、あーでもないこーでもないとぐるぐる考える。でも、旅から帰ればすっぱり忘れる。日記に書き起こしたりするとときおり漏れでてしまうことはあるが、基本的には与太話なので真面目に書き残したりしない。それが本書では主役級の扱いだ。こいつはいけねぇ。品がない。そういうもんは内に秘めておけ。

あと、著者がさんざんコケにする同行者の友人ジョン、彼はマニュアルに従ってどんなに暑い日にもチョークを引いてキックをするものだからしょっちゅうプラグをかぶらせてしまう機械音痴として描かれているのだが、その彼の乗るバイクがBMW R60というのがまたカチンと来る。同じ機械音痴のR乗りとして。ちなみに21世紀、BMWの技術者は彼らの製品からチョークを廃した。バイク修理技術を持たないバイク乗りをクズ扱いする著者と、現代のBMW、一人の技術者としてどっちが好ましいと思えるかは言うまでもない(後者ですよ?)。

ちなみに著者パーシグの乗るバイクは作中には登場しないが、1964年製のCB77に乗っていたことはあるそうだ。文庫版の表紙(ハーレー)はミスリードだね。もっともWikipediaの本書のページにはかつてこの記述があったらしいが今はないので、この旅で乗っていたという確証はないのかも知れない。作中にはハーレーからパーツを取るシーンがあるが、タペット調整の記述はパラレルツインのものなので、なんだかよくわからない。まぁ、パーシグがおそらくハーレー乗りじゃなくて良かったよ。アメリカ人のハーレー乗りが偏見抜きでBMWを評するのは難しかろう(←これも偏見)。

とまぁ、本当にどうでもいい話だな。いや、おれの日記が。

禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)
ロバート・M. パーシグ
早川書房
¥924

禅とオートバイ修理技術〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)
ロバート・M. パーシグ
早川書房
¥880

Tags: book
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

Marlowe [下巻までたどり着いたのかが気になる。 僕は下巻の途中で投げ出しました。 主な感想はたださんと驚く程一緒。]

ただただし [機械いじり得意なくせに!(笑) おれは貧乏性なのでよっぽどのことがないかぎり本はちゃんと最後まで読むよ。この本だって..]


2012-05-27(日) [長年日記]

新緑の季節のうすださん (もしくはBT-023テスト)

[写真]蓼科スカイラインにて

やっぱり新しいタイヤの感じをためしてみたくて、猫より早起きして中央道へ。臼田黄金ルートをたどることに。朝のうちはちょっと寒かったけど、太陽が出てきてからはどんどん暖かくなって、しまいには暑いくらいになった。これくらいの時期が一番気持ちいいよなー。

いつものように諏訪湖の南から霧ヶ峰まで登って、今日は左折してビーナスラインを美ヶ原高原へ。標高2000m近いだけあってまだ山肌には残雪があるものの、走る分にはまったく問題ない。さすがに今日はバイクが多い。

Uターンして白樺湖、休まず蓼科スカイラインへ。美ヶ原高原が走れたんだから、同じ標高の大河原峠も大丈夫だろうと高をくくって女神湖の手前から山へ入ったら……

[写真]通行止めで大河原峠まで行けず

ひえー。もう6月になろうというのにまだ冬季閉鎖? それとも大きな落石でもあったのだろうか。カブだったら行ってみたところだが、GSでそういう冒険はちょっと怖いので素直にUターン。ナビに代替ルートを選ばせ、機械様のいいなりになって臼田へ。

[写真]うすださんとR1200GS

日曜だからお休みモードだろうとあまり期待しないでいたら、なんと横倒しになっているではないの。日曜なのにファンサービスか、うすださん! 前回同様、研究棟のある奥の半分は立入禁止になっていて、なんだか不自由でヤな感じ。立入禁止区域にあった太陽系のスケールモデルは入り口右手のフェンス沿いに移設されていた。あと、おなじ並びにベンチがいくつか新設。これは嬉しいね、あそこで弁当を広げようとすると地べたに座らなきゃいけなくて、でも草食動物(たぶんシカかウサギ)の糞がコロコロしてるんだもん(笑)。それにしても、弁当を食べながら眺める64mの美しいことよ!

本当に横倒しになっているだけで何かを追尾している様子もなかったので、普段より短時間(といっても1時間くらい)で引き上げて、関越→圏央道で帰宅。

ブリジストンBT-023は、トラクションのかかっていない状態でやや安定性を欠くものの、それ以外の部分では申し分なくスムーズで素直な特性。ミシュランで悩まされていたロードノイズはぜんぜんなくて、じつに静かで良い良い。あと、燃費がすごく向上した(笑)。いや、減って扁平になったタイヤにくらべて転がり抵抗が段違いに少ないのだから当然とはいえ、ガソリンの高いこのご時世にはありがたい。

(EveryTrail is obsoleted. [新緑の季節のうすださん])

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

smbd [燃費、交換前に何km/lだったのがどれくらいになったんですか?]

ただただし [ちゃんと計ってない(笑)。 でも、いままで350kmで入れてたのが400kmで良くなった。ので、20km/Lが24k..]

smbd [400km…ゴクリ…]

NT [ふーむ、これまでは燃費がうちのツインと大差なかったんですね。]

ただただし [こっちはスポーツバイクだから! というかツインは燃費よすぎw]


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